曖昧さ回避
- フォン・ド・ヴォー(フォン・ド・ボー)。フランス料理の基本となる出汁(フォン)の一種であり、仔牛のフォン。
- 漫画『コロッケ!』の登場人物。この項にて説明。
- DABA(声優ユニット)内での近藤孝行のニックネーム。
概要
CV:堀内賢雄
青い肌と長く赤い髪で金眼、黒のマントと黒の帽子、黄色のスカーフが特徴のバンカー。主に赤い髪を針状にして攻撃する。
名前の由来は上記のフォン・ド・ヴォーから。
実はコロッケの父であるバーグの弟子で、バーグ直伝のパンチ『ハンバーグー』が使える。また、バーグとの修行での経験からか料理が得意。コロッケの兄弟子であり、良き兄貴分である。
バーグと共に修行していた頃はまだ今より小さく幼さがあり髪は今よりも短く、服装はヘルメットはしていないもののバーグの半そでとコロッケの短パンに近いものを身に着けていた。中表紙では現在の姿でバーグと同じ服装をしていた事もある。
背中に背負っている棺桶はマンモス10頭分の重さを持つというが、マンモスの体重は1頭につき約5〜10tもあると言われているので、それが10頭分というと計り知れない重さになる。
本人曰く悪運が強く、何度かコロッケを庇った際に死んだも同然で脱落しているが、毎回運良く復活している幸運の持ち主。(バンカーサバイバルでは黒マントの男に串刺しにされ海に流されたがカラスミに拾われ一命を取り留め、裏バンカーサバイバルでは主催者の怒りを買い奈落の底に落とされたが棺桶に入っていた為壁の一部にならなかった)
常に余裕のある大人びた雰囲気をしている一方で明るい性格でありノリも良くお茶目であり、4つ目の食材を手に入れた際にリゾット以外のくまさんチームの3人と踊って歌っていたりした。
バンカーサバイバルではコロッケ・ウスター・リゾット・プリンプリンと共にくまさんチームとして行動していた。
演技派であり、"次の王様だ〜れだ大会"ではカラスミからブラックキーを奪うために記憶喪失のフリをして敵味方問わず欺いていた。その時は四獣士として『哀愁のコウモリ』と名乗っていた(新装版LBVer.収録のおまけ漫画では、コロッケからコノワタが名乗っていた『哀愁の52歳』と呼び間違えられていたが、「BLACK LABEL」3巻収録の書き下ろしではコノワタが顔以外フォンドヴォーそっくりの容姿で復活している)。
「BLACK LABEL」ではT-ボーンと共にバーグを殺そうとしているバンカーを探しにやって来たが、犯人がコロッケだと知り激昂。コロッケから事情を知るも大切な師であるバーグを殺せないとして彼と対立。しかしコロッケを守るため、ブリスケットの攻撃から彼を庇って溶岩に落とされてしまった。
第2回次の王様だ~れだ大会でまさかの再登場。今度はシャトーブリアンに倒されるもバンカーと禁貨がこの世に蘇った際、不死身の力を手に入れていた為に復活した。
自身の能力を自覚し、コロッケと融合しようと考えたのだが、わざわざシャトーブリアンにそれを教えてしまった事でシャトーブリアンに取り込まれてしまった。
主な必殺技
赤き閃光 | 気で針状にした髪を投げて攻撃。 |
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赤き大閃光 | 髪から大量の赤き閃光を放つ。 |
シャドウブレイク | 赤き閃光を相手の影に放ち、相手の動きを封じる。 |
ハンバーグー | バーグ直伝の技。 |
貯金箱(バンク)について
・バンクは背負っている大きな棺桶であるが、中身がソファーの様な柔らかい素材であり、禁貨を入れる穴のあいた部分は一切ないが、本人が入ったり、食べ物が入っていたり、宣伝漫画では大量の漫画が入っていた。
・バンクであるが作中一度もバンクと呼ばれた事はなく、棺桶としか呼ばれていない。
・初期のカラー絵などでは禁貨を入れる穴が描かれていたが、作中では一切描かれていない。
・アニメにおいて貯金箱の重量はマンモス10頭分と称されているが、原作どころかアニメでも海に流されている時には浮いているため密度は低い可能性がある。原作では重いという設定くらいしかなく、T-ボーンも背負って動くことができる。
・上記のような重さであるが何度か投げつけており、リゾットチームのベンチに投げた際には原作ではウスターの目の前、アニメでは吹き飛ばされた際にプリンプリンの前で刺さった。
・大きさはバラバラであり、背負っている時はフォンドヴォーよりも小さく描かれているが、棺桶に入った際は2倍の幅になっていた。アニメでは原作より大きめに描かれているが厚さはあまりない。
・ゲームでは振りまわしたり、スライダーとして乗っていたり、刃物が付いていたり、上から降ってきたり、大量のトゲが生えた状態で挟んできたり飛んできたり、髑髏を出したりと赤き閃光よりも武器として扱われている。
・番外編では弁当箱だったりビート板として使用されている。
・貯金箱を繋いでいる鎖は上から外せるが、ピンチの際よく千切られている。素手で。
・何でも入れられている為、作者には万能棺桶と称されている。
・原作では鎖を通す金具が付いているが、アニメでは付いていない。
・続編の「BLACK LABEL」ではデザインがアニメと同じものに変更されている。ただし作者のミスの可能性もある。
・「BLACK LABEL」ではT-ボーンが溶岩に落ちてしまったフォンドヴォーが無事に戻ってくることを信じて彼の代わりに棺桶を背負うようになり、その甲斐あって、体から外すとパワーやスピードが急激に増し、3巻収録の書き下ろし漫画ではレバニラとの交戦に勝利した。
アニメについて
・アニメでの出番は少なく、30分放送時代はバンカーサバイバルで早く脱落していた事と再登場がバンカーサバイバルの途中ではなくパプリカ島の最終話であり長い期間出ておらず、ギャグコロ時代はOPのみの登場で本編には一切出ていない。喋っていた回数は全104話(DVD基準の場合は全78話)中12話のみである。
・EDのキャスト部分では第9話を除き、全て『フォンド・ヴォー』と誤植されていた。
・その反面、次の王様だ~れだ大会では試合後の再登場が早くなり、裏のエピソードが追加されており原作より出番が多くなっている。また、コロッケを頼る部分も見ることができる。
・当時の原作の関係上、記憶を失っていない事について語るのは試合中ではなく倒された後になった。記憶を失っていない事は直接明かす前に棺桶に入っていた手紙が見つかった事により判明した。
・30分時代の最終話ではグランシェフ王国の復興に一肌脱ぐために王国に残った。それ以降の出番は全くなく、回想や妄想でも姿が全く見れない(プリンプリンの妄想の中の四獣士にフォンドヴォーは含まれていない)。
容姿について
・公式で美形と称されている。同じく美形と称されているリゾットと比べるとハンサムに描かれている。顔つきはアニメでは特に現実の人間に近い。
・目つきは初期は釣り目である事が多かったが、現在は落ち着いたものになっている。なお、演技中は目つきが悪くなる。
・長髪であり、横ではねている。バーグの弟子をしていた頃は跳ねている部分より下はなかった。
・前髪は必ず片目が隠れた状態で描かれているため原作では両目の状態は不明だが(両目を描かれたと思ったら吹き出しで隠れていた事もある)、アニメではフカヒレとの対戦の回想で一度だけ両目が描かれている。ぬいぐるみでは両目が印刷されている。なお、Twitterの電子書籍宣伝漫画では両目が飛び出している状態や、修行時代の両目が描かれた姿を見る事ができる。
・前髪の位置は向く方向によって変わるが、真正面を向いた際は右目が隠れている。また、造形のグッズやPS2/GC版のグラフィックは右で統一されている。ちなみに同じく片目が隠れているウインナーはモデルの関係なのか必ず右が隠れている。
・身長は高い方であり、くまさんチームの中では高い方のウスターより頭1個分以上高い(特にアニメ)。また、ガタイも良い。
・服装は黒いマントに黒い帽子と称されているが、実際はマントを羽織っておらずカラーでは紺色のコートと紺色の帽子でコロッケのズボンとほぼ同じ色ある。コロッケが暗い色を黒、丈の長い服装をマントと認識している可能性がある(そのため、コロッケはフォンドヴォーを初めて見た際、彼が黒マントの男なのではないのかと疑っていた)。なおバンカーサバイバルの途中までは短いマントっぽい物を羽織っていた。登場初期は光沢のないマント状の服装で描かれていたが、現在は光沢のあるコートで落ち着いている。アニメでもコートであるが黒に近く、原作とは異なりコロッケにマント扱いはされていない。PS2/GC版のグラフィックでは青である。
・靴は皮靴ではなく修業時代に履いていたような傾向に近いブーツである。ただしズボンで隠れているため作中でそういった部分は見える事はない。
・パンツはウスターと同じく縦縞のトランクスである。ただし柄は若干異なる。
その他
・師匠であるバーグを尊敬しているが、コロッケへの挑発に何度か悪く言っている。ちなみにバーグもコロッケにハンバーグーを習得させる為に変装をして悪人の芝居をしてメンチを割ろうとしている。師匠の教えを忠実に守る人物なので、修行時代に同じような事をされた可能性がある。
・記憶をなくしたフリをしている際、記憶喪失のフリをしていたと明かした話でのコロッケとの戦いで「(そうだ 震えろ!あがけ!これがお前の最期だー!!)」という心の声を挙げてどう見ても殺そうとしており、グランシェフ王国でリゾットと再会した際に「フォンドヴォーという名前を知らない」と言っているが、コロッケとの対戦時に普通にフォンドヴォーと名乗るという矛盾が生じている。アニメでは心の声はなく、グランシェフ王国でリゾットと再会時に名前に関する会話はなくなっており、予選中にモッツァレラが名前を呼んでいたので両方の矛盾が解消されている。ちなみに彼の師匠も別のバンカーのフリをしていた時に幼い頃のコロッケに対して初めてメンチを見たかのような心の声を挙げていた。
・脱落するタイミングが特に早く、半分は戦う前に脱落している。コロッケを庇うと早く脱落するジンクスがある(バンカーサバイバル・裏バンカーサバイバル・ビシソワーズパーティー)。
・二度も死亡フラグを立てたが全てへし折っており、コロッケやリゾット同様に死んだことのないバンカーの一人である(他のキャラは大体石化している)。その事について作者にネタにされている。
・よく死んだと思われる状態になったり、復帰した際はリゾットにオバケではないと説明していたが、ピザの斜塔で死んだと思っていたカラスミに話しかけられた際はテトと共に叫んだり引くほど驚いており、オバケが苦手な傾向にある。
・復活時は必ず最初にリゾットと会っており、裏バンカーサバイバルからは一緒にいる事が多い。
・テトの事は「テトちゃん」と呼んでおり、テトからは「フォンドヴォーさん」と呼ばれている(以前は呼び捨てにされていた)。また、テトをお姫様抱っこする事が多く、テトには優しくされている。
・生まれてからずっと一人で親も兄弟もいない天涯孤独の身であった。そのため修業を始めた頃はバーグと並んで食事をすることもできず、バーグとコロッケの間に入ろうとしなかった。家族の感覚が分からなかったが、バーグにコロッケの兄ちゃんや家族と言われて家族ができたと喜んだ。現在はバーグやコロッケを守るべき大切な家族であると思っている。アニメではバーグの事を親父や兄貴のような存在だったと語っている。なお、原作で判明したのはアニメから15年後であるが、作者には前々からメンチと同様にバーグの家族として数えられている。
・特性超ロングフランスパンを焼いたり、ポーから究極の美味しさと言われるカレーライス(本当はハヤシライス)を作れるほど料理ができる他、古代文字を解読することもできる。また、バーグのもとで修行していた頃に兄として赤ちゃんのコロッケの世話をしていたため育児も可能とハイスペックである。
・同じ四獣士のモッツァレラには最初から怪しまれていたようで「胡散臭い」「ムッツリ顔」と称されている。
・元々は吸血鬼風のモブバンカーとして描いていたので目が虚ろに描かれており、作者も重要なキャラになるとは思っていなかった。また1話カラーでのそれらしき人物は容姿は似ているものの白黒の画像ではあったが髪の色は抜けていた。
・かなり大人っぽい雰囲気ではあるが、コノワタ以外は年齢設定がはっきりしていない作品なので年齢は不明であるが、ウスターとは違ってコロッケにおっちゃん呼ばわりされておらず、番外編のバンカー小学校ではウスターが先生役なのに対して生徒役である事からウスターよりは下だと思われる。(ただし妻子持ちが生徒役にいたりする)
・敬語を使う相手が多い方である。原作ではバーグとタロ、アニメではリゾットの父と母、ゲームではパエリア、一時的ではあるがカラスミに使用していた。
・コロッケの子孫であるハムが登場する番外編の未来の世界の漫画では似た人物が登場しない為、子孫が残っていない可能性がある。なお、ハムは片目が隠れているキャラである。
・公式ファンブックでリゾットやT-ボーン達同様『女性に人気がある』と明かされていた。
・この記事の読みの『フォンドボー』という誤植が多く公式ゲームサイトではよく間違えられている。ちなみに単行本の登場人物では『フォンドブォー』と誤植されていた事があり、現在電子コミックで配信されているものでも修正されていない。
・願い事は『最強のバンカーになること』であるが、作中では他のメンバーと比べると本人の口からは一切語られていない。元々バン王で叶えたい願いではない、もしくはバンカーサバイバルには禁貨ではなく黒マントの男を倒すのが目的で参加したからだと思われる。ゲームでは『バーグと対等に戦える素晴らしいバンカーになるのが夢(1)』『バーグを超える世界一のバンカーになる(3)』と語っている。コロッケの影響で、続編での願いは『バーグを守ること』である。
・近年はタブレットを所持しているが、使い方を知らないT-ボーンに破壊された。また、自ら赤き閃光で串刺しにした事もある。
・良き兄貴分である為、ファンからは『兄貴』と呼ばれる事が多い。近年は『フォンニキ』と呼ばれる事も多い。
中の人について
声を担当した堀内賢雄氏は作者の前作のアニメでコロッケの口の元ネタである犬の声を担当していた(単行本の裏話で言及)。
なおどちらもキャスティングマネージャーが同じであり、作者ができるだけ前作でお世話になった方々にまた演じてもらえるように頼んだために実現したものである。