概要
原作では第2話、アニメでは第3話から始まった本作初の長編シナリオ。
主催者はポー。マカデミアアイランドで開催され、優勝したバンカーはバンクが一杯になる程の禁貨を得られる。
コロッケはウスターからこの大会の存在を教えられた事で出場。そしてリゾットやプリンプリン等、後にコロッケの仲間となるキャラや、父バーグを殺した宿敵アンチョビ等の重要キャラが多数登場した。
アニメ版では島に向かう途中の船内でバンカーバトルが行われる事が判明し、ゲーム版でもアニメに先駆けて実装された。
また、ゲーム化作品として「夢のバンカーサバイバル」(GBA)、「禁断の禁貨ボックス」(PS)が発売されている。
種目
1回戦 風船サバイバル
島を訪れたバンカーはまず司会のポーによって頭に風船を付けられ、風船を割られずに生き残った30人が2回戦に進める(風船を割られると中に入っていた粉によって1年間硬直してしまう)が、夜になると蛍光塗料によって風船が光るため寝る暇は無い。
戦わずに隠れてもいいが、島から出ると失格となる。
30人が生き残った後は日の出までに島の中心のナッツ山に集合する必要がある。
2回戦 チームサバイバル
1回戦の勝者達が5人1組のチーム(くまさん、うさぎさん、ぞうさん、たぬきさん、さるさん、アルマジロの6組)に分けられ、それぞれのチームが5つの食材(ジャガイモ、ニンジン、肉、タマネギ、カレールー)を手に入れ、ポーの好物であるカレーライスを作り、美味いと認められた先着2チームが勝利となる。
くまさんチームはコロッケ、リゾット、ウスター、プリンプリン、フォンドヴォー。
アルマジロチームはアンチョビ、ドリアン、T-ボーン、ダイフクー、レバニラ。
その他のチームメンバーは不明だが、うさぎさんチームはすぐさま脱落した。
くまさんチームの場合、それぞれの関門は分厚い鋼鉄の扉、溶岩の中に架けられた一本橋の上を飛ぶコウモリ、アブラミー軍団、ジャンケンロボットで、第5関門のみ全チーム合同で砂地獄となっている。
ただし間違った材料も混じっており、くまさんチームはハヤシライス、アルマジロチームはクリームシチューを選んでしまい、他のチームも脱落とみなされ中止になりかけるも、ウスターのお世辞により続行。それぞれのチームから2人を選出し、第5関門のカレールーを取れたら合格の敗者復活戦が行われた。
しかしアンチョビによってドリアンとフォンドヴォーが脱落してしまった。
決勝トーナメント
ここからは勝ち残った8人によるトーナメント戦。まず食事とゲームが振舞われ、クレーンゲーム(当人たちはただ休憩時の遊び程度に思っており、抽選であったと知るやげんなりしていた)で得たぬいぐるみを様々なバトルで争奪する。
1回戦は相手のぬいぐるみを奪った方が勝ちで、コロッケ、プリンプリン、T-ボーン、アンチョビが勝利。
この戦いでリゾットの祖国であるグランシェフ王国を支配した連中がアンチョビの兄だと判明した。
準決勝 ぬいぐるみ救出ジャックと豆の木大決戦
ポーが育てた物凄く長い豆の木が奪ったぬいぐるみを取り戻す。豆の木を登っている最中に相手と戦ってもOKな上、豆の木から落ちたら多分即死と知ったプリンプリンは怖気づいて棄権。
コロッケとT-ボーンが勝利したが…
なおアニメ14話ではこの戦いの前に食事を賭けたオリジナルの種目が存在する。
決勝戦 開けてビックリ!プレゼント争奪大決戦
それぞれ自分のプレゼントゾーン内の6つの箱の1つにぬいぐるみを隠し、相手をゴールに入れると相手の箱を1つ開けられ、どちらかが相手のぬいぐるみを見つけるまで戦い続ける。
実はT-ボーンはアンチョビが変身しており、本物は準決勝でアンチョビに敗北していた。
優勝、そして…
優勝したコロッケの前にテトとタロが現れ、ここでポーの名前、テトとポーが姉妹である事、そしてタロの名前と経歴が明らかに。
そしてタロから与えられた禁貨によってバン王が呼び出されたが、バンクは禁貨が貯まると割れて二度と使用できなくなる為、バン王を呼ぶ為に使ったメンチは犠牲に。
止むなくコロッケはメンチを復活させてもらうと同時に、禁貨が貯まっても特別サービスで壊れないようにしてもらうのだった。
原作ではこの後、国を取り戻そうとするリゾットを助けるべくグランシェフ王国へと旅立つが、アニメではカマメシ公国からの使いが現れ、アニメオリジナルのドリーム禁貨編へと続く。
出場選手
- コロッケ
主人公。前述の通り当大会で様々なバンカーと出会い、戦いを通じて仲間となる。
- ウスター
コロッケにバンカーサバイバルの情報を教え、共に出場。
最初こそコロッケを利用するつもりだったが、クシカツの罠にかかった所をコロッケに助けられて以降、正式に手を貸す。
決勝トーナメントではT-ボーンが寝てるのをいい事に彼を起こさず不戦勝を狙うも、失敗。
最終的には犬になったT-ボーンのパンチ一発でKOされる。
- リゾット
アブラミーが手にした禁貨を奪う形で初登場。初期はメンチを蹴飛ばしてコロッケを挑発するなど非情だったが、2回戦でコロッケと組んで以降性格が軟化していく。
曰く「生まれてから一度もジャンケンで負けたことがない」らしく、その2回戦第4関門でジャンケンロボットにも勝利。
決勝トーナメントではコロッケを圧倒するも、新技ハンバーガーの前に敗れ去り、グランシェフ王国へと帰国。
なおアニメではバンカーサバイバルの直前のオリジナルストーリーで初登場している。
- プリンプリン
1回戦でコロッケを罠にはめ、風船を割ろうとするがアブラミーが自滅した為に思いとどまる。
2回戦ではくまさんチームとしてコロッケと行動を共にする。
決勝トーナメントでは第二試合でダイフクーに挑み、トラップウンチに引っ掛け勝利する。
しかし準決勝ではコロッケに攻撃される事や豆の木からの落下を恐れて棄権。
- フォンドヴォー
2回戦でコロッケと一緒のチームになる。その容姿故、コロッケに黒マントの男と誤解されるも、実力を試すためすぐに正体を明かさなかった。
その後、黒マントの男が「師匠バーグの仇」「バンカーサバイバル出場者に姿を変えて紛れている」とコロッケに明かしている。
敗者復活戦でコロッケを助けようとした隙にアンチョビ(黒マントの男)に倒され、流砂に飲み込まれてしまい…
- T-ボーン
アルマジロチームとして決勝トーナメントまで勝ち上がり、第三試合でウスターに挑む。
月を見た事で犬になり、ウスターに圧勝するも準決勝でアンチョビに敗北。
- ダイフクー
アルマジロチームとして決勝トーナメントまで勝ち上がり、第二試合でプリンプリンに挑むもトラップウンチに引っかかって敗北。
- アンチョビ
2回戦の敗者復活戦でバーグを殺した黒マントの男の正体だと発覚。
ドリアンを身代わりにする、試合前にレバニラを下す等と非情な手で勝ち上がり、決勝戦では準決勝で倒したT-ボーンに変身してコロッケと対決し、その中盤で正体を明かした。
上記の非情さに加えバーグの死も「大切な人を守ろうという甘い考えのせいで死んだ」と吐き捨てるように言い放ち、コロッケを激怒させた。
究極体となってコロッケを圧倒するも、完全再生(パーフェクトリバース)を封じられ、新技「108(ワンオーエイト)ハンバーグー」の前に敗れ去る。
島に来るなり子供が見つけた禁貨を強奪し、リゾットに倒され奪われてしまう。
1回戦でコロッケがプリンプリンの罠にかかったのを見て、岩の上ではしゃいだ為に足を滑らせ自滅。次の2回戦で「グレートアブラミー軍団」としてホイコーロー、ババロア、ブロッコリー、コノワタと共に第3関門としてくまさんチームに敗者復活戦を挑むが、あえなく敗北。
- ブロッコリー
自称「南海の破壊王」。バンカーサバイバルで戦う前にポーに難癖をつけたことでいきなり風船を割られ、脱落。
- オクラー
木の上からコロッケを奇襲するも、脱落。
アニメでは「フグチリ」に改名され、オクラーは別のバンカーとして登場した。
- ババロア
自称「七色七変化」。カメレオンのような姿をしたバンカーで、コロッケとウスターのおしっこ作戦に引っかかって脱落。
ゲーム版以降は透明になることができ、アニメではその能力でコロッケを翻弄した。
- ホイコーロー
自称「リトル魔術師(マジシャン)」。覆面を被った小柄なバンカーで、杖を持っている。
原作のババロア、アニメのビフテキ同様おしっこ作戦にかかって脱落。
- ビフテキ
イヌやクマに似た獣の姿をしている。原作ではババロアよりも先におしっこ作戦に引っかかったが、アニメ版では原作のババロアの活躍を引き継ぐ。
ウスターを罠にはめて風船を割ろうとするも、コロッケに阻止される。その後は2回戦に進出したが、描写無しで脱落。
- コノワタ
自称「哀愁の52歳」。黒マントの男と間違われ、コロッケに遠方から風船を割られた不幸なおっさん。
- ドンブリ
風船を頭に見立てて一般人になりすます事で1回戦を勝ち進んだが、描写無しで脱落。
- ドリアン
アルマジロチームの一員として初登場したサイボーグバンカー。
敗者復活戦でアンチョビに同行するも、コロッケのハンバーグーの身代わりにされ、脱落。
- レバニラ
ドリアン同様、アルマジロチーム。爬虫類のような姿をしている。
決勝トーナメントまで勝ち上がったが、試合前にアンチョビに倒されてしまう。
余談だが、アンチョビにやられるシーンでは、当時の作者の描き忘れミスでフル××になっており(コミックス収録時には修正されている)、続編「BLACK LABEL」においてネタにされている。
関連タグ
次の王様だ〜れだ大会(ブラックレーベルでの第2回大会は開催地が同じ) 裏バンカーサバイバル ビシソワーズパーティー