ニガリ
にがり
バンカー山賊・BB7の一人。侍のような格好で、仮面をかぶっている。
実は裏バンカーサバイバルの主催者であるDr.フォアグラーの仮の姿であり、カラスミとアンチョビの実の父親。
最終戦でアンチョビと一騎打ちをし、二人が家族であることをコロッケに教えられ、戦いをやめるよう言われるも、なお戦いをやめなかった。
最期はお互いが本当の家族と分かるものの、相討ちになり死亡する。
かつてはグランシェフ王に依頼され、「禁貨ゴーグル」という禁貨の位置が分かる、夢のようなアイテムを開発した科学者であった。しかし、その噂を聞きつけやってきたならず者バンカー・アイスバインの襲撃に遭う。
アイスバインの攻撃により瀕死の重症を負うが、息子たちの目には殺害されたように映ってしまい、実の父親が死んだと思ったカラスミとアンチョビは「絶対的な力」を手に入れることを誓い、そのまま行方を眩ます。
程なくして意識を取り戻したフォアグラーであったが、時すでに遅く、息子たちは姿を消した後だった。彼はアイスバインが息子たちを殺したものと勘違い、錯乱し、
「バンカーが愛する家族を奪ったことへの憎しみ」
だけが残ったまま、記憶を失い、発狂。
そして、全てのバンカーたちへの復讐を胸に何処かへと姿を消す。
その後の経緯は不明だが、自身もバンカーになり、BB7にニガリとして潜り込む。
天才的な科学者であるが、元々はただの一般人で普通の父親であった。
しかし、その実力は科学者としてだけでなく戦士としても超一流で、
- コロッケの切り札であるウードンに対して微動だにしない
- 遠隔カメラでモニタリングしながら、戦闘を行う
- 強豪のバンカーをも一撃で斬り捨てる居合いの腕前
- BB7のリーダーであるマルゲリータがレモネードに敗北したのを視界不良の中、一瞬で見抜く
- 密かな実力者であるグルテンが怯えたり、リゾットすら戦慄するほどの強烈な殺気(というよりも憎悪の念)を放つ
- グルテンを他のバンカーに一切気づかれること無く、暗殺する
- 刀に魔物の形状をした禍々しい電撃を纏わせる(しかも作中描写を見る限り、自身の発明品による小細工なしで)
- 伝説のバンカー・バーグですら三日三晩苦戦していたアンチョビ究極体に対しパーフェクトリバース(ダメージを一瞬で全快させる技)を使わせる隙を与えず、ズタズタに切り刻む(これも上記と同じように小細工を使用していない)
- 刀で空間ごと周りの敵を斬りつける(ゲームのみ)
これだけの芸当を、すでに老体であるにもかかわらず披露している
カラスミとアンチョビという最強クラスのバンカーの父親であったためか、天賦の才能はあったようで、作中でもバーグを越える実力を誇っており、ファンの間では最強クラスと謳われている。血は争えないということか。
原作では一瞬で敵を斬りつける「円月斬」や刀に魔物状の電撃を纏わせる「秘剣・覇月」などといった刀を使った攻撃を使うが、ゲーム版では殆ど刀を使わず、伸びる爪や式神、扇など陰陽師よろしく和風の攻撃をする。刀を使うのは、すれ違いざまに敵を斬る「剣技・残月」と画面全体を空間ごとぶった切る「円月斬」のみ