データ
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 妖精型 |
属性 | データ |
必殺技 | バレエガン ウィスレン |
初出 | デジモンペンデュラムver.20th |
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
デジタルワールド最大の花と言われる究極体の妖精型デジモン。誰もが魅入られる美しい容姿でありながら、とてつもない異臭を放つ。
その美しさに憧れて一目見ようとラフレシモンを探す者も少なくない。
しかしラフレシモンとして生きていられる時間は短く、わずか数日で活動を停止してしまう。
そのためラフレシモンを見られる可能性は僅かであり「奇跡の花」と呼ばれている。
そのような境遇であっても死に悲観することなくラフレシモンは最期まで普通の生き方を求め、優雅に振る舞い続ける。
必殺技は袖からキャノンを撃つ『バレエガン』。体に舞う大きな花びらがリフレクターとなり反射して敵を逃さない。さらに身体から放つ鱗粉『ウィスレン』は体に付着してしまうと意識を失い、ラフレシモンの意のままとなる配下にされてしまう。
概要
名前の通り、世界最大の花『ラフレシア』をモチーフにした妖精型究極体デジモン。
初出の『Ver.20th』においてはあのロゼモンとロトスモンのジョグレス進化により誕生する超究極体という扱いであり、『デジタルモンスター ART BOOK Ver.PENDULUM』のデザイナー座談会でも「ロゼモンとロトスモンを合体させてください」というオーダーでデザインしたと明言されている。
……のだが、進化前2種に共通した要素を残しつつもより華やかになった中世の貴婦人のような姿とは裏腹に数日で命が尽きてしまう儚い存在であり、更にはとてつもない異臭を放つという(進化元のロゼモン・ロトスモンとの)凄まじいギャップは一部ファンに強烈な印象を与えた。
これはモチーフ元の「短命(開花期間が短い)」「異臭」という有名な特徴に忠実な設定ではあるのだが、人によっては欠点として捉えられてしまう要素でもある。
失礼な表現をするならば残念な美人だろう。
(もちろん、育成ゲームとしてのデジモンとしては短命というのも決しておかしくはないのだが……)
また当初こそ希少な植物系・女性型の超究極体という扱いだったはずが、『Ver.20th』の次作である『デジタルモンスターX』からは通常の究極体扱いと初登場から僅か1作で格下げされてしまうという憂き目にあった。儚い。
とはいえ、容姿に関しては好評な声も多く、儚くも死に悲観することなく最期までひたむきに生きる姿は魅力的である(異臭に惹かれるものもいるだろう)。
強烈なギャップ同様に強烈なファンがいるのもまた確かである。
活躍
デジモンゴーストゲーム
「我がしもべよ。次なる贄の誘導、大儀でありました」
「御覧なさい、この漆黒の力を…。命を花にして喰らう事でわたくしの輝かしい時間は永遠に続くのよ。お前達、わたくしとひとつになれる事を光栄に思いなさい!」
CV:渡辺明乃
第65話に登場。デジモンアニメシリーズでは、今作が初登場となる。デジモン公式Twitterでは「5年前の玩具(デジモンペンデュラムver.20th)に初登場しアニメで初登場のデジモン」としてツイートされていた。
デジタルワールドの「コンパイラ大森林」に生息しているデジモンの一体だが、デジタルワールドに広がる黒化の影響で狂暴化し、植物版レディーデビモンのようなダーク系に変貌を遂げていた(実は植物系究極体はほとんどデータ種で、例として挙げられるようなウイルス種の植物デジモンはヒュドラモンぐらいで人型の植物系デジモンは居なかったりする。黒い究極体の人型植物デジモンならバンチョーリリモンは居るが)。
同じく黒色化したダゴモンやクワガーモン、ブラキモンらと比べて自我を保っているが、短命でも美しく生き抜こうとする本来の気高い性格から、他の命を喰らい尽くしてでも生き続ける事を追い求める真逆の性格に変容し、セーバードラモンら他のデジモンを『ウィスレン』で操って自身の元へとおびき寄せ、まとめてラフレシアの花に変えて吸収する悪行を繰り返していた模様。
デジモンを人間界に送り込む「声」の主を探す為にデジタルワールドに来た宙達を次の獲物に定め、狂暴化したデジモン同士の争いから逃走した際に『ウィスレン』を吸った清司郎やテスラジェリーモンを操り、彼らを自身の元へとおびき寄せるや宙とベテルガンマモン、ホバーエスピモン以外全員を吸収する。
彼ら助けようと究極進化したシリウスモンと戦闘になるも『バレエガン』による反射と拘束で追い詰め、遂に『ウィスレン』でじわじわ蝕まれた宙とホバーエスピモンを取り込み、満身創痍なシリウスモンも花化させようとする。
???「よう…。俺なら兄貴を、清司郎や瑠璃たち、お前も助けられるぜ。弟だろ?兄貴たちを守ってやんなきゃなぁ?」
するとシリウスモンの頭の中に何者かの声が流れ始め、その声の提案に乗ったシリウスモンは無抵抗のままラフレシモンに取り込まれてしまう。
「あぁ…今までのデジモンとは違う!凄まじい力を感じるわ!このまま全てのデジモンを喰らって、わたくしは永遠に…!!」
今まで取り込んだ事のないシリウスモンの強大な力に愉悦に浸っていると肉体が耐えられない程の苦痛と共に内部をズタズタにされ、今まで吸収してきたデジモンや宙達を放出してしまい、シリウスモンに怖気づいてしまう。
「そんな……わたくしは、永遠に最後まで、生き残りたいのに…!ああぁぁっ……!!」
そして、自身の命の維持する他者の命を手放したことで急速に肉体が枯れ始め、それでも生き延びたいともがきながら死滅する末路を辿った。
本来の美しい(?)姿での登場は調査ファイルにとどまり、劇中はずっと黒い姿のままであった。
いつか次期デジモンアニメシリーズが放送されたら、本来の美しい(?)姿での再登場の機会があるのかも知れない…。
因みに事件を起こしていた場所がデジタルワールドなので「ホログラム・ゴースト」の定義には当てはまらなかったりする(その話のメインデジモンでは初)。
進化ルート
幼年期1 | 幼年期2 | 成長期 | 成熟期 | 完全体 | 究極体 | 超究極体 |
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ユラモン | タネモン/バドモン | パルモン/ララモン | トゲモン/サンフラウモン | リリモン/ライラモン | ロゼモン | ラフレシモン |
フローラモン | ベジーモン | ブロッサモン | ロトスモン | ↑ジョグレス進化 |
余談
前述の通り『デジタルモンスター ART BOOK Ver.PENDULUM』の座談会でラフレシモンのデザイン発注について軽く触れられているのだが、その中でデザイナーの中野牌人氏は「そのまま混ぜたらオメガモンっぽくなってしまった」といった旨のコメントを残している。
後に植物系かつオメガモンのような姿のデジモンが登場しているが、はたして……?
関連タグ
バンチョーリリモン:人型の植物系究極体で体色が黒