概要
デジモンペンデュラムとは携帯育成ゲーム初代『デジタルモンスター』の後継機である。
ペンデュラムとは振り子の意味で、スイングアクションが育成や戦闘に大きく関わるようになったが、当時はネットが発達していなかった為、口コミや攻略本、Vジャンプなどから情報を取り入れる必要があった。
背景ストーリーの舞台はフォルダ大陸に移行、本作で初登場した属性(ワクチン、データ、ウィルス)や究極体という世代、ネイチャースピリッツからウィルスバスターズまでの6勢力という設定はその後のデジモンというコンテンツに大きな影響を及ぼした。
現在のデジモン設定の下地を作った作品といっても過言ではない。
CMでは「モンモンデジモン育てるモンモン♪」のフレーズで競泳水着のマッチョが踊ると言うインパクトのある絵面で子供達の腹筋を刺激した。このCMは育成ギア『バイタルブレス』のPVでもオマージュされている。
属性
初代ペンデュラムシリーズから追加された要素のひとつである。
初代ペンデュラムシリーズから追加された新たな変身要素である。ジョグレスはジョイントとプログレスを合わせた造語であり、合体進化と言う意味である。
初代デジモンペンデュラム
詳細は各勢力の項目にて。
ネイチャースピリッツ
平原や河川・森林に住むデジモン達が登場したシリーズ第一弾。
ディープセイバーズ
ネットの海に生息するデジモン達が登場したシリーズ第二弾。
ナイトメアソルジャーズ
悪魔や吸血鬼など魔物をモデルにしたデジモン達が登場したシリーズ第三弾。
ウィンドガーディアンズ
鳥や植物のデジモン達が登場したシリーズ第四弾。
メタルエンパイア
機械やサイボーグなどが登場したシリーズ第五弾。
ウィルスバスターズ
聖獣や天使などをモデルにしたデジモン達が登場したシリーズ第六弾。
デジモンペンデュラムプログレス
本シリーズの第2弾。寿命の概念がなくなった。
1.0 DRAGON'S ROAR
ドラゴンモチーフ大集合弾でアグモン、ブイモン、ギルモン系譜が育成可能。
進化ルートはアニメとほぼ同じだが、育成次第でティラノモン系譜(最終進化はカオスドラモン)、ブイドラモン系譜、エアドラモン系譜(最終進化がメギドラモンとなっている)にも進化できる。
このシリーズのタイトルでは唯一、『デジタルモンスターカードゲームα』や『デジモンクロスローダー』(こちらでは山脈を拠点に置いているという設定)といったその後の作品で純粋な勢力名となっている。所属者はドラゴン系がほとんどだが、『デジタルモンスターカードゲームα』時代のコロナモン系譜はこちらに属している。
2.0 ARMAGEDDON ARMY
神聖系デジモンと暗黒系デジモンが育成可能。
プットモン、キュピモン、ルーチェモン、シーサモン、ウィッチモン、ブラックテイルモン、ネオデビモン、バステモン、アンティラモン、ケルビモン、リリスモン、オファニモン、セラフィモンが育成ギア初登場となった。
3.0 ANIMAL COLOSSEUM
獣系デジモンが育成可能。実はこの作品がX抗体のデビュー作である。
ガブモン系譜の他にも「D-3」からホークモン、「デジモンワールド3」からベアモン系譜が登場(※マルスモンはいません)。
ワーガルルモンX、メタルガルルモンX、ベアモン、グリズモン、レオモンX、ドーベルモン、ガルダモンX、ケルベロモンX、グラップレオモン、ミヒラモン、チンロンモン、バイフーモン、スーツェーモン、シェンウーモンが育成ギア初参戦となった。
デジモンペンデュラムエックス
X抗体の設定が本格導入されたシリーズ。寿命の概念が再び登場した。
背景ストーリーの詳しい詳細はデジモンクロニクル、DIGITAL_MONSTER_X-evolutionを参照。
背景ストーリーにおけるデジヴァイスでもあり、カードゲームでは「デジヴァイスX」と表記されている。
本シリーズの後継シリーズは「デジタルモンスターX」である。
デジモンペンデュラムX version1.0
2003年4月下旬に登場。この弾の舞台はベルサンディターミナル(現在世界に当たる)。
ドルモン系譜、アグモン系譜が育成可能。
ドドモン、ドリモン、ドルモン、ドルガモン、ドルグレモン、ドルゴラモン、ラプタードラモン、グレイドモン、アルファモン、アグモンX、グレイモンX、メタルグレイモンX、ウォーグレイモンX、オメガモンX、シードラモンX、メガシードラモンX、ギガシードラモン、クワガーモンX、オオクワモンX、グランディスクワガーモン、が本シリーズが初参戦となった。
1.5ではデクスドルガモン、デクスドルグレモン、デクスドルゴラモン、ガイオウモンが追加された。
デジモンペンデュラムX version2.0
2003年8月上旬に登場。この弾の舞台はウルドターミナル(過去世界に当たる)。
フフモン、キョキョモン、リュウダモン、ギンリュウモン、ヒシャリュウモン、オウリュウモン、ギルモンX、グラウモンX、メガログラウモンX、デュークモンX、メディーバルデュークモン、トブキャットモン、スカルバルキモン、ディノタイガモン、アロモンX、マメティラモン、ディノレクスモン、モノクロモンX、トリケラモンX、アルティメットブラキモンが育成ギア初登場となった。
2.5ではアルフォースブイドラモンXが新登場。
この弾で通常のバルキモンを差し置いてスカルバルキモンが登場した事はファンの間では語り草である。
デジモンペンデュラムX version3.0
2003年11月下旬に登場したシリーズ最終弾で、この弾の舞台はスクルドターミナル(未来世界に当たる。)
ププモン、プロロモン、ファンビーモン、ワスプモン、キャノンビーモン、タイガーヴェスパモン、オメカモン、メタルファントモン、メタルピラニモン、アルファモン:王竜剣、デュナスモンX、マグナモンX、デクスモンが育成ギア初登場。
また、新勢力ローヤルベースは本作初出の設定である他、ブラストエボリューションの導入によりこれまでのXシリーズに登場したロイヤルナイツに進化できるように。
この弾で通常種を差し置き、メタルピラニモンが出たことはファンの間で度々ネタにされる。
デジモンペンデュラムVer.20th
シリーズ誕生20thを記念し、2018年に「オリジナルシルバーブラック」「オリジナルシルバーブルー」の2機がプレミアムバンダイで展開され、ペンデュラムシリーズでは15年ぶりの復活作品となった。
初代ペンデュラムシリーズのリメイク作品で、発売当時にはいなかった進化系が追加された他、系譜新規進化ルートが追加された(新ウィルスバスターズルート、新ナイトメアソルジャーズルート、ドルモン系譜、リュウダモン系譜、ドラコモン系譜、ロップモン系譜、テリアモン系譜、ヴォーボモン系譜、ブイモン系譜、メイクーモン系譜、ララモン系譜(究極体はロトスモンを採用)が追加)。
また、ダークナイトモン、トループモン、マッドレオモンといった『デジモンクロスウォーズ』初出デジモンにも世代が割り振られたのが特徴。
パスワード入力でエリスモン、ブルコモン、シスタモンシエル、スティングモン、オファニモン:FM、ガンクゥモン、クレニアムモン、スレイプモン、デュナスモン、ベルスターモン、ロードナイトモン、スサノオモン、マグナモン、NEOが登場した。
また、デジタルモンスターシリーズ、デジモンペンデュラムシリーズ、デジヴァイスver.15thシリーズ、D-3ver.15thシリーズ、デジタルモンスターVer.20thとも通信が可能。
オリジナルシルバーブラック
ネイチャースピリッツ、メタルエンパイア、ナイトメアソルジャーズを収録。
オリジナルシルバーブルー
ディープセイバーズ、ウィンドガーディアンズ、ウィルスバスターズを収録。
デジモンペンデュラムZ
2020年にプレミアムバンダイで展開されたシリーズで初代シリーズに倣って合計6勢力に対応した機種が発表され、デザインもより派手になった。
進化ルートは旧作から一新されており、十闘士や四聖獣などの強力なデジモンが育成できるのが特徴で、新規デジモンも旧作ほどではないが複数追加された。
詳細は各勢力の項目にて。
余談
また、『デジモンワールド』や『デジタルモンスターVer.S~デジモンテイマーズ~』で完全体扱いされていた一部のデジモンたちの設定が見直されたシリーズでもあり、ホーリードラモン、サーベルレオモン、ホウオウモンが該当する。
また、ヘラクルカブテリモンは当時は"究極体の設定はなく、当初は完全体であった"とするのは語弊があり、ゲーム『デジモンワールド』の方がペンデュラム1の後に発売されており(1999年1月28日)、ヘラクルカブテリモン(完全体)の方が後付けの存在と言う事になってしまう。
関連タグ
ダークマスターズ:各軍団名は本シリーズの副題に由来している。