「見ての通り、ただの貴族さ」
CV:小杉十郎太
概要
レベル | 完全体(クロスウォーズ) |
---|---|
属性 | ウィルス |
タイプ | 暗黒騎士型 |
必殺技 | ツインスピア、ショルダーブレード、トリーズン・ヴォーテクス、アンデッドソルジャー、超次元アックス |
初登場 | 『デジモンクロスウォーズ』 |
所属勢力 | ナイトメアソルジャーズ(『デジモンペンデュラムVer.20th』より) |
クロスローダーを持つ天野ネネと手を組んで暗躍していた謎の暗黒騎士型デジモン。
彼女が所属する黒のチーム「トワイライト」の事実上の支配者でもある。
アニメ初登場時はネネの相棒であるかのようにメインビジュアルに描かれており、携帯機『デジモンクロスローダー』でもシャウトモン、グレイモンに続く三番目の主役(厳密にはデジクロス元のスカルナイトモンが該当)として扱われていたものの、後述するように実際はネネとの関係はパートナーでもなんでもなく、ネネのパートナーポジションはスパロウモンとメルヴァモンのダブル体制になっていった(それでも、天野姉弟を象徴するデジモンには代わりなく、ゲーム『デジモンストーリー超クロスウォーズ』では『BLUE』バージョンのメタルグレイモンとは対になる『RED』バージョン限定デジモンとして登場、なんとこちらではデジクロス前の2体がクロスハートの仲間になってしまう)。
貴族の名乗りからも分かる通りプライドが高く、普段は紳士的な態度を取っているが基本的に他者を見下して道具として扱う事にも躊躇いを見せないド外道。狡猾で用心深い策略家であり、ネネを始め様々な人物を巧みに欺いては、目的の為に利用している。
所有するツインスピアは単に槍としても扱えるが、回転させてドリルのように扱う事もできる他、槍の先端にもう一方の槍を接続し、リーチを伸ばすことも可能。漫画版ではこれを回転させて闇の奔流を放つ「トリーズン・ヴォーテクス」を使用。
「超次元アックス」という技で次元を裂いて出現する事もできる(『クロスウォーズ』版のみの設定)。「アンデッドソルジャー」は死者の力を蘇らせる技で、『デジモンストーリー超クロスウォーズ』では守りと力を上げる技となっていた。『アドコロ』では地面にスピアを突き刺してイビルモンに似た黒い影を大量に発生させている。『デジモンゴーストゲーム』で人々の魂をデュラハンとして操ったのはこの能力ではないかと思われる。
『アドベンチャー:』では黒い雷による強化を受けた影響なのか首元のスリットからの光弾、スカルナイトモンの目にあたる部分からの黒いビーム、胸のデッドリーアックスモンの角からの紫のビームなど多彩な技を見せており、アローも使用。
明確に黒い雷由来として黒い雷を放つことも可能。
後に強化され巨大化した時はスピアを空中から出現させ次々に放つ技を見せており、前述の「アンデッドソルジャー」もこの時使用したので強化されていた可能性はある。
ファンの間では、前述の通りクロスウォーズ作中で自称したセリフから「貴族」と呼ばれたりもする。
因みに、デザインの変更頻度が高いキャラでもあり、目は『クロスウォーズ』や『アドベンチャー:』、『ゴーストゲーム』では黄色いが、公式絵や『ジントリックス』では黒塗りになっている。
公式絵ではデッドリーアックスモンの角にあったスリットがダークナイトモンの胸に来ると消えているが、『クロスウォーズ』や『アドベンチャー:』ではそのまま。これはデジモンでたまに見られる玩具都合のデザイン変更と思われる。
更に公式絵、『クロスウォーズ』、『アドベンチャー:』で頭部デザインが全部異なっている。
作品全体でデジモンデザインを公式絵に近付けている様子が見られる『ゴーストゲーム』では公式絵に近くなった。
デジモンでアニメや玩具の都合や作品ごとにデザインアレンジが行われることはそれなりにあるが、結果的にアニメに登場したダークナイトモンは全てデザインが違うことになった。
また、頭の中も漫画版クロスウォーズでは顔があるようだったり、『アドベンチャー:』では口を開いているが空洞らしかったり、『ゴーストゲーム』では逆に完全にからっぽで切り離されても生きている分には問題なかったりしている。
『超デジカ大戦』では巨大化種である「メガダークナイトモン」が登場している。
正体
その正体は「スカルナイトモン」と「デッドリーアックスモン」の2体がデジクロスした姿。人格は100%スカルナイトモンのものである。
ただ、合体後の姿でいることの方が圧倒的に多く、当初はタイキ達もデジクロス体である事に気づかなかった(両者の相性の良さとデッドリーアックスモンの従順さ故か、デジクロスを長時間維持し続ける事による負担が全く出ていない)。
それ故に複数の敵を相手にする場合も、クロスオープンによって二体に分離する事で対応できる。
公式設定
義兄弟の杯を交わしたスカルナイトモンとデッドリーアックスモンが融合した姿がダークナイトモンである。
義兄の知略と義弟の行動力が一体となったダークナイトモンは一級の戦士となる。突く・斬る・払う・投げると状況に応じた使い分けができる「ツインスピア」を扱うダークナイトモンの腕前は非常に高く、正面から堂々と闘ってダークナイトモンを倒せる実力者は少ないと言われている。
それだけの実力を持ちながらダークナイトモンは目的を達成するためなら手段を選ばず汚い手も構わずに使い、時として仲間も裏切ることも厭わない。
執念の深さに実力を備えたダークナイトモンはできるなら敵にまわしたくない相手である。
関連デジモン
スカルナイトモン
レベル | 成熟期(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | アンデッド型 |
必殺技 | スピアニードル、ブレストアイ・ウィンク |
ダークナイトモンの本来の姿であるアンデッド型デジモン。
髑髏のような胴体から小さく可愛らしい手足に取り外しや射出が可能な槍を備え、丸い頭部が生えた黒騎士のような姿をしており、デジクロス時には主に上半身を構成する。
悪知恵に長け、体のサイズを生かした戦法を得意としたりと、この形態でも生半可なデジクロス体を圧等する戦闘力を持っている。
しかしクロスウォーズでの本人は「小さくみじめな姿」と語るほど気に入っておらず、戦力を分散させる時以外でこの姿を見せる事は無い。
『デジモンアドベンチャー:』では、デッドリーアックスモンの身体を使用したナギナタモードやアローモードも使用している。
デッドリーアックスモン
レベル | 成熟期(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 魔獣型 |
必殺技 | エアスライサー、アクアレイジ、アクアレジア |
スカルナイトモンに機械の如き従順に付き従う魔獣型デジモン。勝利を得るために主を信じている義兄弟の間柄であるようだが、アニメ内では特に描写されていない。
ギロチン状の胴体に巨大な前脚と小さな後脚、それらを繋ぐ蛇腹状の首と二の腕など極めて奇怪な体系をしており、デジクロス時には主に脚部と左肩アーマーを構成する。
言葉は離せないが理解する知性はあるようで、主人を援護すべく無尽蔵のスタミナと凶器的なボディで戦場を縦横無尽に走り回る。
直線的で細かい動きを苦手とするためぶつかりやすいが、その頑丈さで障害物を簡単に砕ける為問題にはならない模様。
騎乗モードの設定では戦場ではスカルナイトモンよりデッドリーアックスモンの方が恐れられているとまでされている
『デジモンアドベンチャー:』では未登場だが、スカルナイトモンやダークナイトモンの武器としては出ている。
その他コンビ形態
スカルナイトモンに合わせる形でデッドリーアックスモンが変形し武器となる。このうちクロスウォーズのアニメでスカルナイトモンが使用したのはビッグアックスモードと騎馬モードだったためか公式設定があり、タイプが強化型になっている。
- ビッグアックスモード
デッドリーアックスモンが丸々変形した、奇怪な形状の大戦斧を装備した『粉砕戦橆形態』。
斧の方だけでも自立して動き回る事が可能。
- 騎馬モード
デッドリーアックスモンの背中にスカルナイトモンが騎乗した『突撃形態』。
いわゆる「乗っただけ」であるが、一応公式設定が存在する。…刃状の背中なのに痛くないのだろうか(実際玩具では再現不可能)。
- ナギナタモード
デッドリーアックスモンの背ビレが分離した、小型の薙刀を装備した姿。
ダークナイトモン時でも使用可能。
アドベンチャー:ではアローモードと同じアイテムらしく手元で変化している。
- アローモード
デッドリーアックスモンの後脚が分離した、小型の弓を装備した姿。
ダークナイトモン時でも使用可能。
その他デジクロス
- スーパーダークナイトモン
ダストゾーンにてスカルサタモンとスカルグレイモンを強制デジクロスした形態。
槍にスカルグレイモン、左肩にスカルサタモンの意匠が加わり、翼が生えた。槍から暗黒エネルギーを発生させてクロスハートとブルーフレアを消し去ろうとしたが、サイバーランチャー、デッカードランチャー、バーニングスタークラッシャーで相殺された。
恐らく「スカル」繋がりでデジクロスしたものと思われる。
リンク先を参照
バグラモンの項目を参照。
シャウトモンの項目を参照。
該当項目参照。
X抗体
レベル | 究極体 |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 暗黒騎士型 |
必殺技 | クルーエルトルネード、デッドリーブレイクロスト、アンデッドソルジャー |
初登場 | 『デジタルモンスターX Ver.2』(2019年06月) |
玩具の都合もあってかシンプルだった姿から一転、金色パーツの増加やX抗体デジモン共通の鎧系のデザイン、緑色のパーツによってアニメでの本人の自称通り貴族的な悪趣味さも感じられる豪華に飾られたデザインとなった。
より一体のデジモンとしての力量が跳ね上がり、究極体となった姿。悪の感情も増幅し、世界を、更には七大魔王の座すら狙う。
必殺技はツインスピアが強化された「ヴォルテックスピア」から放つ竜巻「クルーエルトルネード」と斧とヴォルテックスピアを組み合わせて完成する「サイクロンデスサイズ」で敵をX字に切り裂く「デッドリーブレイクロスト」。
世代が存在しなかったクロスウォーズから登場した初のXデジモンとなった。
その後、オリジナルのダークナイトモンの世代が完全体に追加設定されたことで、X抗体の獲得で名前は変化しないままレベルは変化する珍しいXデジモンとなった(前例としてはルーチェモンが近い)。このような待遇を受けたのも、『クロスウォーズ』の主要三勢力のリーダーで唯一、超進化できなかったからであろうか?
作中での活躍
デジモンクロスウォーズ
共通項
種族こそまるで違うが、バグラ軍皇帝バグラモンの実の弟。
その目的は大天使にして世を支配する皇帝な兄の力を超え、自身がデジタルワールドの王(キング)に君臨する事であった。
そのために対象の意志を無視してデジクロスを行いその力を取り込む事のできる「強制デジクロス」を可能とする「ダークネスローダー」の復活を目論み暗躍していた。
また、意外と努力家でもあり、兄の強さを越えようと修行に邁進していた日々があったことが語られている。バグラモンもそんな弟へ寛容に接していたが、それは彼にとっては屈辱でしかなかった。
アニメ版
当初は「チームトワイライト」を名乗り、ネネを彼女の弟である天野ユウをダシに脅迫し操る事で暗躍を続けるが、ヘブンゾーンで暗黒エネルギーを回収し、ダストゾーンにて強制デジクロスを可能とするダークネスローダーが完成した事を機に彼女を切り捨てる。一度はキリハを洗脳して配下に仕立て上げられたが、タイキにぶん殴られて正気を取り戻し、反撃を食らった為、撤退した。
その後、ツワーモンを用いてバグラ軍の情報を収集し、全てのコードクラウンを手にしたバグラモンがデジタルワールドの再統合を行う際バグラ軍に合流し、彼を『兄上』と呼んだ。
第2期(~悪のデスジェネラルと七つの王国~)に入り魔殿提督として降格された二元士やデスジェネラルを率い、ダークネスローダーを与えたユウに『デジタルワールドはゲームの世界であり、デジモンも人間もデータで、実際には誰も傷つかない』と吹込む事で彼を騙し、何度もタイキ達の前に立ちはだかったが、最終的にダメモンの死を経て真実を知ったユウを用済みとして捕える。
『デジクロス』の力を発見し、クロスローダーを開発したのは誰あろう彼であり、現在の姿は幼少時代に目をつけたユウにデジクロスを命じて誕生させたものである。つまりは強力なデジクロスを行使できるジェネラルを利用して、バグラモンを越えるために仕組んだことだったのである。
ヘルズフィールドの戦いではユウがしくじるのではと疑い、シャウトモンX5など自分一人で十分だとばかりにデッドリーアックスモンをユウの元に向かわせる。
しかしそれが仇となってクロスオープンしていたスパロウモンの奇襲を受け、再度合体したX5に「絆の力を軽視していて、お互いの頑張りを信じる心が全くない」と指摘され、メテオインパクトの直撃を浴びている。
最終的に全てのコードクラウンを融合させ、変質したダークストーンを取り込んだバグラモンと共にクロスハート、ブルーフレアの前に立つが、そこで何と隙を見てバグラモンを槍で貫いた。
世界を崩壊させる日『D5』の瞬間、強大な力を持つ右手が計画の為に使用され、残された左腕も敵のジェネラルの奮戦によって塞がれる瞬間を待ち続けていた事、そしてこれまでの行動が全て兄を超える為だった事を語り、決して自分には勝てないと言うバグラモンの言葉を認めながらも、強制デジクロスでバグラモンを吸収した。
その後、強大な力でキリハ達を追い詰めるが、途中から素のバグラモンよりも力が劣っている事を指摘され動揺。最終的には精神世界でバグラモンと対峙し、最初から全ての思惑が見抜かれていたを告げられると共に『格好ばかりで理想も信念も持っていない』(中身のない骸骨なだけに)と指摘され、目をかけていた事を惜しまれつつも狼狽する最中、精神を消され肉体を乗っ取られた。
第3期(~時を駆ける少年ハンターたち~)では登場はしなかったが、兄によってどこかへ生まれ変わっている可能性を示唆されている。
漫画版
基本的な行動原理はアニメと同じだが、こちらでは最後までチームトワイライトとして行動。
兄曰く、人の絶望の心をその魂に反映して生まれたデジモンで、生まれた時から惨めな小悪魔として忌み嫌われ蔑まれ続けて生きてきたという。
ネネの捨て身の行いによってダークネスローダーの力が不完全となり、取り込んだ対象の強さに応じて精神が侵食されてしまうリスクを負ったまま活動せざるを得なくなってしまい、次第に自我が崩壊していった(本人曰くガルフモンを喰ったあたりからその兆候があった模様)。
ブラストモンを喰った時点で自我が大きく崩壊し、姿も完全に別物となっており、「あれはダークナイトモンと言っていいのか!?」と皆が動揺するバケモノと化していた。
そしてバグラモンが捕獲したミレニアモンと強制的に融合させられ、世界崩壊を意味するズィードミレニアモンへと変貌する。
その後タイキたちの活躍とネネの復活によりズィードミレニアモンが強制クロスオープンされ、スカルナイトモンの姿に戻るが、バグラモンが封じていたデジモンであるアルゴモンに殺されかける。
しかしギリギリのところでバグラモンに庇われ「朴念仁の私が悪の親玉になれたのだから君も聖騎士くらいにはなれるだろう。頑張りなさい、私の弟よ」と言い残した兄の消滅を目の当たりにした。
忌み嫌われ続けた自分が、生まれて初めて与えられた愛に戸惑いながら……。
決着後はスカルナイトモンの姿で、デッドリーアックスモン・ルミナモン・リリスモンと4体で旅をしており、鎧とマントの色が白くなっている。
アニメとは見事に対照的な末路であり、もしアニメ世界の彼も変わる事ができたのなら、漫画版と同じく幸せな結末を迎えられるのかもしれない。
デジモンアドベンチャー:
CV:園崎未恵
第22話にてスカルナイトモンが超進化を果たした姿として登場。
クロスウォーズのデジモンに世代が設定されて以降、初めてその設定を生かして進化したデジモンとなった。
何らかの目的がありデビモンの協力者として振舞っている。
スカルナイトモン、ダークナイトモンどちらの姿でもダークメイルドラモンに騎乗している。
自我はあるようだがクロスウォーズと違って喋ること自体少なく、声も加工されている。
20話終盤、21話でスカルナイトモンとしてデビモンに捕らわれていたところを無理矢理脱出し、力を使い果たしたエンジェモンのデジタマを強奪。
22話で太一たちとの戦闘に発展するも圧倒しメタルグレイモンとワーガルルモンの攻撃を受けたのを機にデビモンに呼びかけ、ダークナイトモンに超進化。強大な力を苦戦させるも、武装鋼化を果たしたワーガルルモンに圧倒されて撤退。デジタマの孵化を許してしまった。
23話ではネオデビモンの敗北後、デビモンが所持していた結晶体を回収、その力で彼を復活させる。
再登場の際は、標的をエンジェモンから八神ヒカリに変えるも、エンジェモンとの戦いで黒いエネルギーで強化した攻撃とヘブンズナックルのぶつけ合いによる爆発で子供たちの逃亡を許し、自身もスカルナイトモンの姿に退化してしまうが、ヒカリをさらい彼女も何故か彼に同行したことで目的を達成する。
ロップモンがケルビモンの記憶を取り戻した際にはパタモン同様に何かを察知した様子が見られた。また、このロップモンの発言により彼が所持する結晶体がミレニアモンである可能性が高くなった。
そして、33話にて彼の役割が判明。
彼がデビモンに協力していたのは、デビモンが所持していた「クラウド大陸に落下したミレニアモンの欠片」(上述の結晶体)を回収するためだった。
更には「聖なるデジモン」及びそのパートナー諸共自身をミレニアモン復活のための生贄とする役割も担っていた。
強化されたことでスカルナイトモンからダークナイトモンへのさらなる進化だけでなく、巨体となり空間から槍を撃ち出す能力を得ている。
計画はあと一歩のところまで進行したものの、ヒカリの手によって体内に取り込んでいたテイルモンが目覚めた事、更には太一とウォーグレイモンによってヒカリたちが救出されたことでミレニアモン復活は失敗、そのまま消滅することとなった。
なぜ体内にテイルモンがいたかは不明だったが34話のナレーションではダークナイトモンの正体がテイルモンであったとされた。
35話でその詳細がテイルモンから語られ、ミレニアモン復活の道具とすべく、古の戦いで力を使い果たしたテイルモンのデジタマが闇に染められ、転生した姿であった。
つまりスカルナイトモン/ダークナイトモン=テイルモンであり、担当声優が同じであったのもそのため。
テイルモンにとって自身が闇に染められこの姿となっていたことは殻に囚われていたとする一方、闇を求める破壊への衝動が自分の感情として存在したトラウマから進化ができなかった。
テイルモンとマリンデビモンの戦いでテイルモンが再び闇に侵食されると、ダークナイトモンとしての人格やスカルナイトモン、ダークナイトモンのシルエットが出現して実体も得ている。
しかし、ヒカリとの絆でそれを克服し…。
その後、66話にてアバドモンの攻撃からオファニモンを守るべくスカルナイトモンの姿で再登場、同じくセラフィモンを守ったデビモンと力を合わせ「希望の光」をウォーグレイモン、メタルガルルモンに集約させオメガモンに進化させるための手助けを行った。
初代同様、聖なるデジモンでありながら闇の陣営に引き込まれ、後に記憶を取り戻して主人公側につくという展開となった。正確には初代はヴァンデモンの虐待による刷り込みで敵対していたのに対し、こちらは闇堕ちに近い。
どうしてこうなったかというと遡ること2010年。『デジモンクロスフィギュアシリーズ スカルナイトモン&デッドリーアックスモンセット』にテイルモンのデジメモリが付属していた為である。
ちなみに騎獣であるダークメイルドラモンの原種メイルドラモンはテイルモンが奇跡のデジメンタルで進化したものである。
2021年1月発売の食玩『デジモンシールウエハース』では本作にも出演した事を考慮してか、シャウトモンを差し置いてラインナップに選ばれている。
デジモンゴーストゲーム
「我の…首……」
CV:三宅健太
第51話に登場。
アイルランドに伝わる首無し騎士の妖精・デュラハンの如く首を失った状態で人間界を彷徨っており、首を求めて霧を伴いながら人間に接触し、「知らない」と答えた者の首元を「ショルダーブレード」で斬りつけて甲冑をまとった首なし幽霊に変えて回っていた。
葉櫻学院の歴史研究会の関係者を主として襲撃を繰り返しており、既に『首なし幽霊の呪い』として学院を中心に噂が広まっている。
斬りつけられた対象は首元に真っ赤な一本線のアザが残る事以外は身体的異常はないが、魂を抜かれ本当に死んだ様に眠った状態に陥ってしまう。
瑠璃やコタロウからその噂を聞いた宙は調査を始めてみるが、首なしのデジモンなど存在しているはずも無く手がかりは皆無で難航。その上、不運にも清司郎も襲撃されて幽霊に変えられてしまう。
その後、コタロウや事件を目撃したゴツモンの証言でピンと来た宙は、歴史研究会の顧問の“小此木”に話を聞いてみると、古道具屋で物珍しさにダークナイトモンの首を購入、学院に持ち込んだ頃から怪現象が頻発し始めた事が発覚。
清司郎もその日に小此木と顔を合わせた事でダークナイトモンに狙いをつけられた事も判明し、事件の真相が見えて来た。
その晩、宙は瑠璃と共に歴史研究会の部室にてダークナイトモンの首を発見し、小此木を含めた首なし幽霊を引き連れながら現れたダークナイトモンに「幽霊にした人間を元に戻したら首を返却する」と宙は取り引きを持ちかける。
ダークナイトモンもそれに応じて全員を解放。首を取り戻す事に成功し、一件落着と思われたが……
「何と言う事だ…。打ち捨てられ、数多の人間の手に渡り、見せ物にされたか……」
「許せぬ……。人間は…人間は!我の騎士としての誇りを傷つけた!」
取り戻した自身の首から人間界での記憶が雪崩れ込み、経緯を知ったダークナイトモンは「自身をぞんざいに扱い、侮辱した」と赤い涙を流しながら人間に失望・激怒。人間を根絶やしにしようと暴走してしまう(ゴミ捨て場や田んぼに無造作に捨てられたり、某ゲームの主人公が石化してる時みたいにオークションで売られたり、見せ物にされたりと、あんな扱い方されたら怒るのも無理はないが……)。
まさかの事態に動揺する宙たちも、ダークナイトモンを止めるべくフィールドを展開して交戦する。
「全ての人間に天罰を!人間を庇うデジモンも同罪!!」
ダークナイトモンは対抗するベテルガンマモンらの攻撃を防ぎ切り「ショルダーブレード」で退化に追い込むも、ガンマモンが奮起した瞬間デジヴァイスVが呼応してデジヴァイスVVに進化、ガンマモンは新たな力『ワープ進化』が解放され一気にカノーヴァイスモンへ進化。放たれた「グランノヴァ」と「ツインスピア」の壮絶な技のぶつかり合いの末に胸飾りの一部を折られ、自らに一撃を与えた強者と戦えたのを満足した様子で敗北を認めた。
話によれば、「突如開いたゲートから興味本位で首を出したところ、突如ゲートが閉じて首がとれてしまった」らしく、近い気配を持った人間を辿って首を探していたと言う。(首がとれても生きてたのは元々のスカルナイトモン部分が本体だったからなのかはどうかは不明。)
騎士としての未熟さを痛感したダークナイトモンは、人間は襲わないと誓い人間界で騎士の誇りを磨くために旅に出た。
また、瑠璃から折れた胸飾りの応急処置として、マスキングテープを貰っている。
図鑑設定にもある通り「目的のためには手段を選ばない」と言及されているが、その実手段を選ばなかったといえるのは自身の首を探している時程度で、それについても「気配を辿っていくしかなかった」と他にとれる方法がなかった事を話している。また、戦闘についても正々堂々真っ向勝負を行い、胸飾りを折られた後は潔く負けを認め、相手(ガンマモン)の事を称える等、高潔な騎士道精神の持ち主だった。この個体なら下記のカードゲームの様にクレニアムモン等に進化しても違和感はないだろう。
なおダークナイトモンとデュラハンの怪異の組み合わせになったのは、シリーズディレクターの地岡氏のインタビューによると、デジヴァイスVVのワープ進化の流れを取り込む中で、「デジヴァイスの進化」と「怪奇」の組み合わせを意識する中で怪異が複雑だと視聴者視点だとどっちつかずになってしまう為、ダークナイトモンと結び付けやすく怪奇現象としてはポピュラーかつシンプルな題材になったのこと。
デジモンクロニクルX
公式サイトが閲覧可能なので詳細はそちらhttps://digimon.net/x-evo/。
その残虐性ゆえにダークエリアに封印されており、以前から七大魔王の座と財宝を狙いバルバモンに戦いを仕掛けていたが、ニューデジタルワールドの財宝を求めて互いに侵攻しX進化を果たす。
そのまま激しい戦いを続けるがロイヤルナイツのロードナイトモンXの参戦による三つ巴の戦いになり、さらにドゥフトモンXの加勢によりバルバモンが倒されたことでそのまま撤退した。
デジタルモンスターXの小冊子ではバルバモンから若造呼ばわりされているが老人のような性格のバルバモンの発言なので新参なのかは不明。メタ的にはバルバモンから見てダークナイトモンは新参者なのでそれを踏まえた台詞なのだろうが…。
その後、物語からは退場し出番はなし。
デジタルワールドそのものの消滅をかけたオグドモンXとの総力戦には悪しきデジモンたちも参加したことが語られているがダークナイトモンXも加わっていたかは分かっていない。
最終的にはオグドモンXに吸収されていた七大魔王たちは力を使い切りコキュートスに戻ったとあるため再びバルバモンやほかの七大魔王の座を狙っているのかもしれない。
デジモンカードゲーム
具体的なストーリーは不明だが、いくつかのイラストではナイトモンやチェスモンシリーズと対立している様子が描かれている。イラストレーターが異なる複数のカードでも行われているため全体として対立構造になっているようだ。
なお現在はシナジーはほとんどないがダークナイトモンに関連したカードの中にはスカルナイトモンとダークナイトモン双方を対象にするために『名称に「ナイトモン」を含むカード』を指定した効果がいくつかあることからナイトモンも対象にはできる。
ちなみに同じく骸骨騎士であるクレニアムモンとはカードカラーが共通しており、ダークナイトモンからも進化可能である。
進化
幼年期 | 成長期 | 成熟期 | 完全体 | 究極体 |
---|---|---|---|---|
不明 | 不明 | スカルナイトモン | ダークナイトモン | ダークネスバグラモン/ダークナイトモン(X抗体) |
デジモンペンデュラムver.20th
進化元
進化先
デジタルモンスターX Ver.2
以下はX抗体版の進化元と進化先となる。
進化元
進化先
関連イラスト
余談
バグラモンを取り込む際に一度だけ専用BGM「The Immortal Ruler」が流れた。
2020年のクロスウォーズ初出のデジモンへのレベルと属性の追加により完全体となった。X抗体の説明や、アニメでのバグラモンに及ばない発言の両方と整合性が取れるものとなっているが、X抗体の獲得では前述の通り特殊なものとなった。
また、それに伴ってかデジモンアドベンチャー:では同じく成熟期に設定されたスカルナイトモンから直接進化する形で登場している。
ちなみに、クロスウォーズ出身でX抗体の姿を持つデジモンは彼とオメガシャウトモンのみである。
クロスウォーズ出身のデジモンとしては元々玩具化しているなど当時から代表的な扱いを受けていたことに加え、骸骨騎士というモチーフがはっきりしていることから、その後の扱いに恵まれている傾向にある。
というよりも敵デジモンながらメインデジモンとしてゲームや玩具で扱われていたというのはブラックウォーグレイモンくらい(それでも基本は流用であるし厳密な初出は玩具)という事を考えるとシリーズ内でも珍しい立ち位置と言える。
従来の「超進化シリーズ」に相当する『デジモンクロスフィギュアシリーズ』では「07 スカルナイトモン&デッドリーアックスモンセット」として販売されたが、デジクロスするデジモンの少なさ故か、クロスハートやブルーフレア所属デジモンと比べても造形のクオリティとプロポーションが段違いである。これで一般販売品である。
関連タグ
ダスクモン:漫画版で強制デジクロスで左腕にされてしまったデジモン。
織田信長(戦国無双):声優繋がりでありながらも兄のバグラモンの声がなんと戦国無双に登場した真田幸村である。共演した声優とは言えまさか幸村が信長の兄になるとは……。