データ
世代 | 究極体 |
---|---|
型 | 神人型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | コロナサンクションズ |
得意技 | 無限波動 |
所属 | ネイチャースピリッツ、ウィルスバスターズ |
概要
マッシブになって直立したガブモンのような印象を受けるデジモン。モチーフはギリシャ神話の戦いの神アレス(マルス)。そのためか、腕は火星(Mars)を連想させるかのように赤く燃え上がっている。一方で生物モチーフはヒョウ。
初期ネームは「ベルセクモン」であり(参考)、イフリーモン(のちのアグニモン)とデザインの諸要素が似通っているが、関連性は不明。
世界中の反則技を含めた格闘技に通じ、同体重の相手との一対一の勝負には自信を持っており、中でもレスリング技を得意とするが、いざともなれば隠し武器の『トリアナックル』や『メタルコルトノス』を躊躇いなく使う。このようにいかにも軍神らしい勝利と栄光にこだわる性格なのだが、真の実力は素手と素足になってからという正しく軍神の名に相応しいデジモン。必殺技は炎を纏った空中殺法「コロナサンクションズ」。
と言っても『デジモンクルセイダー』や『デジモンコレクターズ』の会話を見る限りでは主人公の兄貴分的な性格付けになっているが。
初登場作は『デジモンワールド3 新たなる冒険の扉』。
カードゲームにてオリンポス十二神族である事が判明したのだが、あまり話題には上がらなかった。
というか、オリンポス十二神族が唐突に発表された勢力かつ発表当時はマルスモンただ一人しかいなかったので影が薄くなりがちだったという事情もある(当時はロイヤルナイツ加入デジモンが着々と増え始めていた時期であった)。
メディアでの活躍
ゲーム
- 『デジモンワールド3』
最初の三体であるベアモンの究極体として初登場。
下記の事情からCGモデルで動くマルスモンが見られるのは大変に貴重な事である。そちらでは「てんらいほう」(電撃を纏った打撃を放つ)、「しんくうほう」(風の力を纏った打撃を放つ)、「のうずいぎり」(敵の脳にダメージを与える打撃を放ち、麻痺させる)、「みっしゅうきこう」(気力を集中させて攻撃力を強化する)というオリジナル技が使用できた。
初登場作で初めてパートナーデジモンとしての地位を得たオリンポス十二神族という唯一無二の個性を持っており、のちに『デジモンストーリーサンバースト/ムーンライト』のアポロモンとディアナモン、『デジモンクロスウォーズ』のメルヴァモン、『デジモンクルセイダー』のユピテルモンが続いた(厳密には進化元のアイギオモンの協力者といった方が正しいか)。
何気にベアモンが本作の看板デジモンとして扱われているのは見逃せないポイントである。
- 『デジモンクルセイダー』
ストーリー第6章「軍神遊戯」に登場。
2番目にアイギオモンの前に現れた十二神。
闘技場を訪れたアイギオモンの前に試練と称して勝負を挑んできた。
- 『デジモンコレクターズ』
イベント『断罪の仮面女王』で登場。
戦術講座を開いたり、鍛錬を欠かさない戦いのプロフェッショナルとして扱われている。
アニメでは
本作ではデスジェネラルとされるオリンポス十二神族のアポロモンの配下として登場。
アポロモンへの忠誠心高き性格で、アポロニア塔の最上階へとタイキ達を恭しく案内した為、彼もアポロモン同様に正義のデジモンである事を窺わせている。しかし、用済みと見なしたアポロモンウィスパードに暗殺された。
バグラモンとの最終決戦では復活し、他のデジモン達とシャウトモンX7にファイナルクロスしてスペリオルモードに変化させた。声を担当したのは竹本英史氏。
性格付けとしては申し分ないのだが、ぶっちゃけ扱いはあまり良くない方である。
進化ルート
デジモンワールド3版
熊が二回続いて、ライオン、最後にヒョウという不可解な進化をしているが、格闘技が得意な肉食動物モチーフのデジモンで統一された進化ルートになっている。
また、初期案がベルセルクに由来しているので、熊から進化しても別段問題はないのだが…。
デジモン新世紀版
こちらではグラップレオモンがレオモンの進化系扱いされている昨今の事情からか、レオモン系譜となっている。
備考
カードゲームでも戦いの神や獣人らしく、グラップレオモンやアシュラモンから進化するが、時代によってはレディーデビモンやピッコロモン、マクラモンなどが進化元になっている場合も。
『バイタルブレス』においてはデスメラモン、フレアモン、グラウンドラモンから進化する。
『バイタルブレスBE』ではヒポグリフォモン、バステモンからも進化。
ちなみに、令和版『デジモンカードゲーム』ではベアモン/グリズモンが青、グラップレオモンが緑、マルスモンが赤のカードに区分されている為、進化ルートは構築できない。今後色違いのカードが出るのを待った方が良いだろう。
小ネタ
技名
トリアナックル
トリアはギリシャ語で「3」を意味する。
メタルコルトノス
コトルノスは古代ギリシャの厚底履の事を言う。よって足に関する武器であると思われる。
コロナサンクションズ
コロナは太陽の外側にあるガス層、サンクションは制裁を意味する。
おそらくは「太陽のように熱い神罰」という意味合いがあると思われる。
その他
アレス神は槍と盾で武装した戦神とされるが、マルスモンには反映されていない。
また、アレス神は戦闘狂である為、神話内ではとことん損な役回りである。しかし、これがマルス神となると扱いは変わっており、ローマではユピテル/クィリヌスと並んで厚い信仰を受けた。
なので、メディアでの出演時はどちらかといえばマルス寄りのキャラクターであると言える。と言っても勝つためには手段を選ばない点はアレスらしいと言えるが。
ちなみに、マスクのモチーフになったヒョウはアレスの聖獣ではなく、アレスの聖獣はオオカミやイノシシだとされる。
余談
メディアでの登場に恵まれない?
『デジタルモンスターカードゲーム』ではそれなりにカード化されている一方で、初めて登場したオリンポス十二神族であるにもかかわらず、RPGでは育成可能デジモンとして扱われる事が少ない(『デジモンストーリーサイバースルゥース』や『デジモンワールド-next0rder-』などのRPGに出たとしてもコレクションアイテムぐらいの出番しかない)。
初登場作の『デジワー3』のリリースから少し経った2003年3月28日発売の『ベンデュラムプログレス3.0 ANIMAL COLOSSEUM』ではベアモンからグラップレオモンまでのベアモン系譜が登場したものの、マルスモンだけがハブられ、『デジモンストーリーサンバースト&ムーンライト』や『デジモンリアライズ』でも同様に完全体までのベアモン系譜が登場するが、またもマルスモンがハブられる…といった具合で何故だかベアモン系譜の中では蚊帳の外にされがち。
加えて進化前のグラップレオモンは『ベンデュラムプログレス3.0 ANIMAL COLOSSEUM』の頃からレオモン系の完全体としてレオモンに取られる事がしばしばあり(『デジモンストーリー』シリーズや『デジライズ』でも同様)、ますますマルスモンの肩身が狭くなっている。
一方で公式で手段を選ばない性格と記されているが登場した際にはどの媒体でも正々堂々とした武人として登場することが多いなど、
設定上での穏やかさに反して悪役として登場しやすいデジモンの通例に反したむしろ逆転現象とも言える扱いとなっている。
また令和版デジモンカードゲームだと「デジモンワールド3」を元ネタとして
同じパートナーデジモンの最終形態であるスラッシュエンジェモンやキャノンドラモンを率いてラスボスであるラグナモンに立ち向かう姿が描かれたり、ウォーグレイモンやデュークモンと共に描かれたりするなどむしろ主人公格と言っていいほど姿が描かれている。
総合すると出番自体は制限されがちだがいざ登場したら扱いは悪くないと言った感じであろうか
その他
最初のオリンポス十二神族なのだが、ピクシブ百科事典においては逆に記事の作成が最後になっている。