バッカスモン
ばっかすもん
オリンポス十二神族の一体で、モチーフはギリシャ神話の酒神ディオニュソス(バッカス)。
鳥山明の漫画に出そうな顔が特徴で、外見のモチーフは恐らくはディオニュソスに関連が深い葡萄の実(首飾りもブドウを模している)。どことなく蛇っぽい気もするが、蛇は既にミネルヴァモンに採用されたモチーフである。
自称・デジタルワールド1の酒豪で、デジモンを集めて宴会を開くなどその姿に反して、面倒見が良い。
宴会で仲良くなったデジモンのリクエストに応じて、体内であらゆる種類の酒を精製して振舞っている(原料はケレスモンの果実)。なお、その酒をどこから出してるのかについては触れないように。
デジモンカードの解説によれば酒食をエネルギーに変化させる大食漢とのこと。
なお、モードチェンジとして体に何やら禍々しい紋が走る泥酔モードがある。
必殺技は両手で包み込んだ敵を酒のつまみにして食べてしまう『クック・オブ・ザ・ヘル』、様々な症状を引き起こす毒を盛った酒を敵に浴びせる『パーティー・オブ・ザ・ヘブン』。泥酔モード時には取り込んだデータを吐き出す『リバース・オブ・ザ・デッド』を放ち、敵を倒すたびにそのデータを取り込んで強くなっていく。
元ネタのデュオニュソスと毒に関するエピソードはディオニュソスの項目にて。
デジモンクルセイダー
ストーリーイベント「バッカスモンの酒宴」で登場。
こちらの世界でもユピテルモンとは飲み合った仲で、彼がアイギオモンに退化してもなお、酒が強い余りにメモリーが破損しかけた事を覚えていたほど。
アイギオテュースモン:ホーリーとの手合わせに付き合った。
進化ルートはカードゲームではピッコロモンやデジタマモンが挙げられるが、明らかにピッコロモンだけネタで入れたとしか言いようがないような…。
デジタマモンはナニモンの進化系であり、そのナニモンは元ネタからして酒好きの為、ピッタリと言える。
海外で配信されているデジモン新世紀では、次の進化ルートが採用された。
まさかのキュートモンが成長期である。完全体までがかわいい/ファンシー系で統一されている事がわかるが、あの可愛らしくて回復技を使うキュートモンが毒を盛る飲兵衛になってしまうとは誰が予想した事であろうか(何気にユニモンとバブモン以外は体色がピンク系である)。
考察
デジタマモンが配置されているのはタイタモンとの関連性が一つ、カードゲームでの所属がアンノウンとなっている事が理由だと考えられる。
このアンノウンという勢力はいわゆる汚物系が多数所属しており、デジタマモンは勿論、その進化元であるナニモンもまた所属している。つまり、親父が飲兵衛になるイメージといった所か。
デジタマモンは進化次第でデビタマモンやタイタモンのような災いを齎す存在にもなり得、バッカスモンは秩序を守る側に進化した姿とも解釈できる。
ピッコロモンに関してだが、体色以外にも有害なデータを凝縮する必殺技を持っている(ピッコロモンなら「ビットボム」、バッカスモンなら上述の通り)という共通点を持っている。
これらの事からカードゲームで採用された進化元は意外と筋が通っているのかもしれない。