概要
世代 | 究極体 |
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型 | 神人型 |
属性 | データ種 |
必殺技 | アイランドフリーフォール、バーニングブラッドシェル、フルーツフレシェット |
オリンポス十二神族に属する、大樹を背負った土塊が巨鳥のようになったかのようなデジモン。モチーフはギリシャ神話の豊穣の女神デメテル(ケレス)。
実は背中に背負った大樹のような部分はデジタルワールド随一のスイーツと名高い果実がなる森『カルポスヒューレ』である。
性質は穏やかで心優しいが、未成熟の『カルポスヒューレ』の実には猛毒が含まれており、これをばら撒く『フルーツフレシェット』で大地を衝撃と毒で死の大地に変えてしまう。熟せば食用になる事からもわかるようにやがては肥料へと変換されて豊穣の大地へと生まれ変わると言う。
この果実はバッカスモンの果実酒へも加工されており、このバッカスモンも毒の生成能力があり、細菌開発や偉人暗殺計画との関連性の疑惑からクラックチームの研究対象にもなっているという。
必殺技は『アイランドフリーフォール』(名前の通り、巨体をそのまま落下させる)と『バーニングブラッドシェル』(燃え盛る血の炸裂弾という名前からわかるとおり、マグマの体液を口から火炎弾として放つ)。
頭の部分にはケレスモンの意思を伝える女神のような姿の本体『ケレスモンメディウム』が鎮座している。
生物モチーフは見た目通り鳥のように思えるが、オリンポス十二神族のデザインの法則性とメディウムの存在から、植物がモチーフになっていると思われる。
いつも鳥型のボディに座しているわけではなく、鳥型のボディから離れて活動する事もあり、『デジモンカードゲーム』のセイレーンモンのイラストではユノモン、ウェヌスモン、アイギオモンと共に描かれている。
なお、こちらの必殺技は地面から植物を伸ばして敵のエネルギーを吸収する『ファミス』(『デジモンサヴァイブ』では「ファレス」表記。ラテン語で「ファミス」が空腹を意味するため、『ファミス』が正しいと思われる)。
公式のデジモン図鑑ではケレスモンとメディウムは同じページで纏めて解説されている他、『デジモンカードゲーム』第3弾のSRカードのパラレル版でも同様の扱いである。
作品での活躍
現状はアニメでの出番はなく、カードゲームやソシャゲでの出番が多め。
デジモンクルセイダー
初登場作。ストーリー第3章〜第4章「豊穣神の試練」・「豊穣神の真実」の2話に登場。
アイギオモンの前に最初に現れた神族であり、試練と称してアイギオモンに襲いかかってきた。
デジモンコレクターズ
イベント『バッカスモンと至高の果実』や『断罪の仮面女王』に登場し、後者は主人公の聞き込み調査に協力した。
性格はお淑やかであり、ユノモン曰く、カルポスヒューレの実は美容にも良いらしい。
なお、ユピテルモンの浮気癖に対し、世話焼きなところがあると好意的に評しつつ、ユノモンにも悪いところがあると評した。
デジモンサヴァイブ
CV:下地紫野
君島サキのパートナーデジモン・フローラモンの究極体の姿の1つとしてメディウムの姿で登場(呼称も形態名までがセット)。上品な敬語口調で話す。
巨大な蔦を伸ばし、敵にダメージを与えながら自身を回復する「ファレス」が必殺技。また、回復スキルを使用した対象(自身、仲間は問わない)のSPを回復するパッシブスキルを持つ。単体回復のヒール系だけではなく、複数の味方に使えるオーラ系スキルも対象。
通常攻撃は髪を敵に叩きつけるモーションとなっている。
フリーモンスターから進化できる通常版も登場しており、バーニングブラッドシェルが必殺技となっている。
サキの生きたい、皆を癒す力が欲しいという思いに応えて誕生した形態であり、これまでゲテモノ続きだったが、ようやくサキの感性に合う進化形態となった。
これまでの植物系パートナーデジモンは成熟期がイロモノ枠で完全体が美少女枠というのが通例だったが、なぜ進化前がゲテモノ続きだったのかは不明だが、ベジーモンは公式設定で花を咲かせた後に実を付けるとあるのでそちらを意識した可能性もないではない。
実際に完全体のブロッサモンは花がモチーフで、ケレスモンが果実を成らすデジモンという設定である。
加えてベジーモンはデジモンワールドにて肉畑の世話をしてくれるデジモンであった事を考えると、豊穣の女神をモチーフとしたケレスモンの前段階には適任だったのかもしれない(べジーモンの必殺技が肥やしにも病気の温床にもなる「"ウンチ"投げ」であるという点も見逃せない)。
進化ルート
デジモンクルセイダー版
植物+爬虫類または鳥類系の要素を持つフローラモン系がベースとなる。セイレーンモンとはギリシャ神話モチーフでワクチン種の神人型という共通点を持っている。
また、フローラモンはアニメでは女性的な人格で登場するだけでなく、先述したバッカスモン同様にジュースを精製する能力を見せた事があるなどまさにケレスモンのベースに相応しいといっても過言ではないナイスな人選である。
意外にも植物+鳥がモチーフであるデラモンから進化したためしがないが、『デジモンカードゲーム』ではデラモンが緑に割り振られたのでデラモンでの代用も可能になった。ちなみにデラモンの必殺技も木の実である。
なお、第3弾収録のケレスモンのカードイラストにはデラモンやパロットモンといった鳥型デジモンだけでなく、ティラノモンまでいる。
デジモンサヴァイブでは、「植物の要素がある女性の姿」繋がりでリリモンから進化するルートが登場。
新デジモンカードゲーム版
『デジモンカードゲーム』で構築できる進化ルートの一例。本作ではセイレーンモンが黄に振られた為、代わりに緑のデジモンから進化するようになった。ちなみに、『デジタルモンスターカードゲームリターンズ』ではジュレイモンやブロッサモンも進化元に据えられていた(『サヴァイブ』でもブロッサモンが進化前として扱われている)。
デジモンサヴァイヴ版
上記の通りベジーモンやブロッサモンなど中々個性的なデジモンを歴る進化ルートである。
一方で植物系デジモンで統一されている影響か色物具合に反して進化ルートに対する違和感は確かに存在しにくいのも事実である。
それにしても花をモチーフとしたブロッサモンはともかくとして、女性パートナーデジモンの進化先がウンチ投げをするベジーモンと言うのは中々衝撃的である。
参考元
関連タグ
エルドラディモン:こちらは遺跡を背中に背負っている。