ピクシブ百科事典

内閣総辞職ビーム

ないかくそうじしょくびーむ

映画『シン・ゴジラ』に登場する熱線の俗称。
目次[非表示]

概要

(ヘリ無線)「官邸離陸 1835、総理以下8名を伴いこれより立川へ向かい・・・」

映画『シン・ゴジラ』でゴジラが発する熱線の俗称。

映画の中盤、東京に侵入したゴジラの予想進行ルートに首相官邸が入っていることが発覚したため、内閣総理大臣大河内清次を始めとした内閣首脳陣や、矢口蘭堂官房副長官率いる巨大不明生物特設災害対策本部は官邸からの避難を余儀なくされた。

むらさきの息吹


しかし木更津から飛んできたヘリコプターに大河内首相達が乗り込み、いざヘリが飛び立った瞬間(18時35分)、ゴジラが吐き出した放射線流が銀座時計台など多数のビルを巻き込みながらヘリを直撃。ヘリは一瞬で爆散し、大河内首相、東竜太官房長官花森麗子防衛大臣といった大河内内閣の首脳閣僚11人が死亡してしまった
これが、内閣総辞職について規定する日本国憲法第70条の「内閣総理大臣が欠けた時」の条件に合致する事からこの俗称が生まれることとなった。

この撃墜されるシーンにおいて、これまでゴジラ映画の中ではあまり犠牲になる事がなかった日本政府高官…ましてや首相を含む首脳陣が、たったのワンシーンで一挙に殺されてしまう(しかも主要キャラクターの死というよりはいわゆる「やられ役」同然の呆気ない最期であった)という前代未聞な展開は、多くの観客達を唖然とさせる事となった。

最初は頼りなさげに見えたものの、徐々に総理大臣としての頭角を見せ始めた大河内首相、初見で例え名前は覚えられずとも、実直で淡々とかつ的確に首相をサポートする東官房長官、苛烈な性格の女傑である花森防衛大臣といった人物に観客が感情移入し始め、「首相がこの後も指導者たる良い活躍をするのではないか」という視聴者の期待が寄せられていた矢先の出来事であり、このシーンが本映画初のゴジラの熱線放射シーンであった事、そして過去のシリーズにはない斬新な発射の仕方や、東京都心の半分を一瞬で火の海に変えてしまった程に凄まじい威力だった事も、観客達が受けた衝撃を更に計り知れないものとした。

なお、現実の内閣法では、内閣総理大臣を除いた国務大臣の数は原則14人(必要であれば更に+3人まで任命でき、実際に作中でも矢口がその追加の大臣に選出されている)であることから、大臣職全員が死亡したわけではないとみられる。現に里見祐介農林水産大臣が臨時首相に任命された際(後述)に、「ほかの大臣から押し付けられた」とのセリフもある。加えて、木更津から呼び寄せたヘリは2機とされながら、撃墜シーンは1機分のみだった(ただ単に描かれなかっただけかも知れないが…。同じことは3機飛来したのに2機分の撃墜シーンしかなかったB-2爆撃機にも言える)。

シン・ゴジラ


ちなみに、ゴジラが放射線流を放つ能力を獲得したのは、遥か上空から爆撃してくるB-2爆撃機に反撃するためであり、その後の描写でゴジラがレーダー機能を獲得し、飛行物体を本能的に、例外なくすべて迎撃するという性質を得たことが明らかになっている。
つまり、放射線流を手に入れた時点でゴジラは飛行物体すべてを「迎撃すべきもの」と認識しており、総理を乗せたヘリが撃墜されたのは偶然などではなく、「飛行物体」であったがためにゴジラの迎撃対象になってしまった結果の悲劇であると考えられる。

一方、同じく官邸から避難した矢口ら巨災対メンバーはヘリには同乗せず、渋滞などのリスクの大きい地上から車両で避難するルートを選択し、危険を承知の上で決死の覚悟を決めていたが、皮肉にもこのルートを選んでいた為に、ゴジラの熱線攻撃から地下に退避でき、無事に生き延びる事ができた
ただし、地上・地下ルートで避難した巨災対メンバー・東京都民も、避難場所によってその多くが熱線(ゴジラが街に放った火炎流による蒸し焼き・距離があっても長射程の熱線による火災や切断された建物の倒壊の巻き添え等々)の犠牲になった様で、立川での巨災対再結集時は当初の半数近くにまで人員が減っていた。

ただひたすらに、美しい眺めだった。


また、東京23区の人口はおよそ900万人であるのに対し、その後のヤシオリ作戦開始前の避難(疎開)人数360万人余りは2倍以上もの大きな開きがある。劇中、どの程度の範囲の住人が避難対象だったのかは明確な描写がなく、事前に自主避難していた住民も数多くいたであろうが、少なくない数の都民及び避難誘導に当たった警察消防自衛隊隊員たちが犠牲になったことは間違いないとみられる。

その後…

この結果、首相をはじめ多くの閣僚や関係者を失ってしまった日本政府は、政府機関の機能の総てを立川市の広域防災基地へと移管。

海外へ外遊に出ていた為に、難を逃れる事ができた里見祐介農林水産大臣が、臨時の首相に任命されたのをはじめ、赤坂秀樹総理補佐官を官房長官代行、保守第一党の泉修一政調副会長を総理補佐官代行、外務省からは片山臨時外務大臣が任命されるなど、即座に各自政治の空白が埋められていく一方、巨災対の指揮をとっていた矢口を、正式にゴジラ対策特命担当大臣として任命するなどして、急ごしらえで新たな内閣が結成され、以降のゴジラ対抗作戦は、彼ら里見臨時内閣の主導の下で継続されていく事となる。

またゴジラの方も一旦これで膨大なエネルギーを吐き出してしまったため暫しの休眠を余儀なくされ、そのタイムラグを利用する形で、政府は都民の避難や対ゴジラ作戦の準備を進めることになる。

余談

  • このシーンは蒲田のあいつに並び、観客の予想を覆す衝撃的な場面となったが、その一方でこの場面の直前、首相達と共に官邸を脱出する事になった東官房長官が、主人公の矢口に対し「後で会おう」というこの手の場面では禁物ともいえる台詞を口にした事から、察しのいい観客の中には、この後の官房長官や首相達の運命について薄々嫌な予感を抱いていた者もいるであろう。
  • 他にも序盤の会議シーンで、里見農水相が外遊の為にいない事を説明する場面がある等、このシーンに向けたフラグとも受け取れる場面が幾つか存在していた。
  • 機内上映版ではこのシーンはカットされている。
  • 現在の日本の法律では正式に大河内内閣が総辞職となるのは、この後初めての国会召集が行われた時である。もっとも、諸外国からの核攻撃が控える緊急事態において、国会を開く余裕はなかったと思われる。
  • 本編では未使用となったが、地下へ避難した住民や消防隊員等がゴジラの放った火炎流による被害を受けるシーンの撮影は行われている。


関連タグ

シン・ゴジラ 衝撃の展開 全滅 放射火炎
北米自滅ミサイル 人理焼却ビーム

糸守町役場総辞職隕石-この俗称に引っ掛け、公開時期の近かった『君の名は。』のとある展開に対して作られたタグ

pixivに投稿された作品 pixivで「内閣総辞職ビーム」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 735471

コメント