概要
「滅殺開墾ビーム」とは、アニメ映画『プロメア』に登場する「惑星開拓用重機クレイザーX」搭載装備の名前。
物語後半、他惑星への移住計画を実行せんと巨大宇宙船パルナッソス号のプロメテックエンジンを起動し、ワープゲートを展開したクレイ・フォーサイト。
そんな彼の前に、結果的に地球を滅ぼすこととなる計画を止め、エンジンの動力源となっているバーニッシュを救うため、経緯は省くが巨大人型ロボット兵器「リオデガロン」に乗り込んだガロ・ティモスとリオ・フォーティアがやって来る。
リオデガロンはパルナッソス号の甲板に降り立ち、クレイらがいる財団ビル部分や甲板に攻撃を仕掛け始める。
そんな二人を迎撃するためにクレイが乗り込んだのが、第一艦橋が変形した巨大ロボット「クレイザーX」(※ガロ命名)だった。
船内部の居住スペースで戦闘を開始する両者。
強固なバーニッシュアーマーと高い身体能力を誇るリオデガロンを前にクレイザーXが繰り出したのが、この『滅殺開墾ビーム』である。
滅殺開墾ビームとは?
ビーム自体は黄緑色をしており、クレイザーXの腹部に構築された砲門から発射される。
リオデガロンには紙一重で躱されたものの、背後にあったビルに命中。ビルは茶色い土へと変化し、元の面影が一切ない無い土の山へと姿を変えてしまった。
このビームは本来パルナッソス号が別の惑星に移住した後、その星の環境開発の一環で土壌改良を行うために開発されたもの。本来は戦闘目的で作られたわけではない。
クレイザーXがリオデガロン戦で見せた他の装備も、分厚い岩盤をくりぬいて地下水を掘り当てる「瞬砕パイルドライバー」、他の惑星のマントルの活動を強制的に抑える超強力凍結弾「絶対零度宇宙熱死砲」など、物騒な名前と異常な破壊力を持ちつつもあくまでクレイなりに移住のために考えた生活用の能力ばかりであり、クレイザーXも本当は戦闘用ロボットではない。
因みにガロが考えたリオデガロンの技名は「火の元用心パンチ」に「マッチ一本火事の元キック」。比較すると二人のセンスの違いが見えて面白い。
反響
試写会や公開初日の時点でパワーワードとして異様に心に残ったという人は多かったようだが、本格的に話題になり始めたのは公開2週間経った2019年6月6日。
Twitter上でファンが行った「ハッシュタグ"#滅殺開墾ビーム"を付けてプロメアに関するツイートを同時にする」という企画がきっかけで、一気にその日の日本のトレンド5位にまで急上昇。
公式もそれに乗じて何故かネタバレ満載の悪人面クレイのキャプションを急遽公開。
加えて「滅殺開墾ビームによって開墾された山のカット」「クレイザーXが滅殺開墾ビームを発射するシーンのGIF画像」をも公開したことで更に盛り上がりを見せた。
バズったことで滅殺開墾ビーム以外のシーンにも注目が集まり、今まで決心しかねていた人がプロメアを見に行ったという話をちょくちょく確認できる。