重機動メカ
じゅうきどうめか
バッフ・クランが主力とする大型機動兵器。
バッフ・クランの兵士の中でも技量を認められた者しか乗ることを許されず、彼らの軍が誇りとする「サムライ」の理念を象徴するものの一つ。
やたらひょろ長い手足や、3本脚など、人間離れした体型が特徴。
イデオンに匹敵するかそれ以上の巨体を持つ機体でありながら機動性は高く、重力下でもデフォルトで飛行が可能なほどのパワーと推力を誇る。
内蔵火器による火力の高さはもちろんのこと、パワーと推力を活かした格闘戦もそつなくこなせるなど、距離を選ばない性能を持つものが多い。
これでもスパロボシリーズにおける分類上はリアルロボットにあたる機体であり、耐久性の面でイデオンには劣る模様。
この巨大な機体が視界一面を埋め尽くすほどの膨大な数で攻めてくる様は、絶望しか感じられない。
一方現実サイドでは超安価兵器だ。ギシン星軍やドレイク軍ほかカーロボットが安くて数千円というニッパーも通らぬ価格になったのに対し、いまだ数百円台を保っているのは、ロボット以外に宇宙船が多いというミニ四駆に通ずる構造的理由か。
(ただし、イデオン3大メカはそこそこ貴重品である。)
劇中初めて登場した、三本足の重機動メカ。亜空間戦闘を想定して開発された機体。両腕に高速ミサイルランチャー、緑色のリング状加粒子を投射するランチャーを胴体三方に装備している。
三本足の大気圏内専用機。宇宙空間でも運用可能。右手に格闘用クロー、左手に電磁ムチを持つ。イデオンよりやや小柄。コックピット部分は作業用ポッドとして運用できる。
※上記の各機体は旧式機であり、初期のイデオンにも歯が立たず、引退を余儀なくされた。
対イデオン用の新型機。データ上では3体でイデオンに対抗できるはずだったが、結果はお察し。
二本足で、格闘用クローを装備した両腕を有する。武装は、六門の大型加粒子ランチャー。宇宙空間、大気圏内、亜空間内と、汎用性の高い運用が可能な機体で、後継機が登場した後も量産され運用された。量産型は手足を廃棄し頭部が脱出ポッドとなる。
悪魔の双子の二つ名を持つブフ兄妹の機体。
大気圏内戦闘用に開発された機体で、当初は球状の外殻に覆われた姿で出撃。この状態で体当たり攻撃を行う。また、外殻の瘤はミサイルランチャー。
外殻が割れると、人型に近い四肢を有した本体が露出する。格闘用クロー、加粒子ランチャーを武装に持つ。頭部は脱出ポッドを兼ねたコックピット。
イデオンより大きい重機動メカ。また、最初にバリアーを搭載している。
三本足で、右手にクロー、左手に五連装の多目的ランチャーを装備。ランチャーからは実体弾やハーケンなどを発射できる。
また、機体上部に加粒子砲を六門、機体前面に速射加粒子砲の砲口が12基備え付けられている。
ギジェ・ザラルやダラム・ズバと言った敵ネームドが搭乗。密かに核爆弾を搭載している。
後に量産型のガンガ・ルブ・リブが配備されるが、イデオンには歯が立たなかった。
正確には重機動メカではない。機動メカと呼ばれる小型の機種。「ビーム砲に一応手足をつけてみました」と言わんばかりの姿。コクピットは砲口に目の前にある上、時には味方の重機動メカに轢き潰されるという。人命軽視にも程があるマシンである。
だがその小ささからくる機動性と数による戦術でイデオンを翻弄し、ソロシップ側の複数のキャラクターを殺害したみんなのトラウマである。
ただし、小型というのはイデオンや重機動メカと比べた場合であり、手足を広げると全長は40m、サイコガンダム並である。
ゲル結界によってパイロットの脳を破壊する通称「頭痛メカ」。
対イデオン用の機体で、上下と中心の三体に分離する(その状態では、上下を、ガルボ・トップ、中心はガルボ・ベースと呼称)。
ガルボ・ベースがゲル結界を展開し、二機のガルボ・トップがワイヤークローでイデオンを捕縛。そしてガルボ・ベースが脳細胞破壊ビームを放ち、イデオン内のコスモを直接攻撃する攻撃を想定していた。
非人間型機体。四肢を持たず、敵の攻撃を防ぐバリア発生装置と、前面にワイヤー付きの吸盤を有する。この吸盤を目標に吸い付け、後部からエネルギーを放出し、エネルギー切れにさせる戦法を得意とする。
イデオンもエネルギー切れにさせようと目論んだが、オーバーフローを起こし自壊した。
非人間型で、ワイヤーで接続されたクローを四基装備。高速戦闘を得意とする。尾部で同型の機体が二機合体した状態では「ギド・マック・ドゥ」と呼称。
全長156mを誇る最大最強の重機動メカ。劇場版「伝説巨神イデオン 発動篇」に登場した、ガンガ・ルブの発展強化型の機体である。
ロボットアニメにおける量産型機体としてはシズラーと並ぶ最大クラスの機体(これより上は量産型でも変形する戦艦など特殊なものが大半)。
ガンガ・ルブと異なり有機的で曲線を用いたデザインであり、その両腕もランチャーを廃し、両方とも格闘用クローとなっている。
他に、高速加粒子ランチャー2門、速射加粒子ランチャー6門、ミサイルポッドを装備。コックピット部分は脱出用内火艇となっている。
機体色はイデオンファンなら説明不要の「白」。しかし、これだけの機体が束になってもやはりイデオンには歯が立たなかった。
だが最後の最期で僅かな隙を突きザンザ・ルブの一体がイデオンに特攻、ガンド・ロワの射線上に押し込まれたイデオンは破壊されて遂にイデが発動することとなる。名も無き一般兵の量産型がスーパーロボットにトドメを刺すという、ロボットアニメ史上稀に見る大金星を上げた。