概要
歴代マクロス級の四分の一のサイズで建造された、可変攻撃宇宙空母。
設計は八重洲重工とL.A.I社。建造はマクロスフロンティア内のドックで行われ、民間軍事プロバイダー「S.M.S」による試験運用の後、正式採用された。
制式採用後は複数の支部に於いてクレイジー・ホース、エンライトメントなどの同型艦が就役・運用されている。
なお、平時は特務作業艦として艦種登録されているが、新統合軍に編入される際には小型機動戦闘空母として扱われる。
マクロス・クォーターは、従来のマクロス級・新マクロス級と異なり通常の戦艦サイズにまで小型化されているが、技術革新によって通常艦サイズでマクロス級と同等の戦闘力を持つ。
バトル級空母と同様に五隻の艦が接合する事で構成されており、本体であるマクロス・クォーター艦にマクロスキャノン及び右腕を構成するガンシップ、空母機能が付与されているキャリアー艦、背部ブースターを構成するバスター艦二隻にそれぞれ分離可能。
戦略・戦術・対砲撃など様々な局面に対応できるよう設計されており、小型化された事で従来のマクロス級では成し得なかった柔軟な運用が可能となっているが、それを操艦するクルーにも相応の技量が必要とされている。
強行形態への変形機構も健在であり、強行形態では反応エンジンクラスターによる軽快な挙動を発揮し、敵の懐へ潜り込んでの格闘戦もこなす事が可能。その際にはガンシップを剣に見立て、ピンポイントバリアを展開して敵艦に斬り付けるといった芸当もこなしている。
初代マクロスのダイダロスアタックの系統に当たる「マクロスアタック」も使用可能。動きが柔軟になったこともあり、ダイダロスアタックが
「『人型に近い姿に変形した戦艦』が腕部に見立てた部分を前に突き出して突撃し、突き刺したら内部から攻撃して破壊する」
のに対し、マクロスアタックは
「『戦艦が変形した人型兵器』が敵にパンチをめり込ませ、内部から攻撃して破壊する」
と、正真正銘の格闘攻撃となっている(ただし、別にクォーターの専売特許ではなく、運動性が改良されているバトル・フロンティアもマクロスアタックは可能)。
また、可変戦闘機と同様のガウォーク形態も存在し、これによって微細な姿勢制御・急停止を行う事が出来る。
火器も充実しており、対艦重ビーム砲、クォーターキャノン、4砲身型重量子砲に加え、艦に配備されたデストロイド・シャイアンⅡによる対空防御も可能。
ガンシップ艦首に備わったバスターキャノンは、三連装ガトリング方式を採用し、通常の連射形態とマクロス・クォーター艦から直接エネルギーを供給する重量子反応砲形態の二種が存在し、後者は従来のマクロス級の主砲にも匹敵する威力を持つ。