メタルスレイダーグローリー
めたるすれいだーぐろーりー
漫画家の☆よしみるを原作に向かえ、星のカービィシリーズで有名なHAL研究所が開発、販売をしたファミコン用ゲームソフト。もともとはディスクシステム用に開発されていたが、チップのコストダウンによりカセットでリリースされている。
星のカービィとかで誤解されやすいが、発売元は任天堂ではない。
謎のメッセージと父の遺したロボットを軸に美女を各地でナンパしながら宇宙人の侵略から地球を救うことを目的としたコマンド選択式のシンプルなアドベンチャーゲーム。後半は若干のシミュレーションの要素が入ったロボットバトルが展開される。エイリアンに襲われたり、戦闘で死亡するなどしてバッドエンドになっても、コンテニューするとそれまでの話が夢オチということで話が再び進むという珍しいシステムも搭載している。
特筆すべきはそのグラフィックである。キャラの表情、仕草から背景にいたるまでを滑らかなアニメーションで表現している。
魅力的な女性キャラが多いことでも知られ、登場する女性キャラのほとんどに3サイズが設定されているほか、当時の任天堂ハードのソフトでは珍しいヒロインのシャワーシーンを主人公が覘き、さらにはバスタオルを巻いただけのヒロインと相対するという、ヴィジュアル面ではかなり挑戦的なソフトでもあった。
開発の延期による延期、宣伝費の高騰、時代がすでにスーパーファミコンへと移っていたことなどが理由で売り上げ自体は芳しくなかったため、これが遠因となりHAL研究所は一度倒産している。
ただし、短いながらも重厚なストーリーと美しいグラフィックと細やかなアニメーションが話題を呼び、現在ではファミコン末期の隠れた名作として認知されている。また、販売本数が少なかったため、中古市場でも値段は高騰しており、10万円以上の値段がつくなどプレミア化している。
2000年には容量の問題で削除されたシーンや新規書き下ろしのイラストカットを追加し、スーパーファミコン用に『ディレクターズカット』としてリメイクされ(版権の関係でBGMは全曲差し替え)任天堂からニンテンドウパワー用に配信されたほか、2007年にはオリジナル版がWiiのバーチャルコンソールで配信された(一部点滅シーンなどで明度を落としている)。さらには2008年にドラマCDも製作、発売されている。
主人公、日向忠の元に届いた一体の作業用ロボットのメタルギアーム。起動してみたそれは作業用ロボットに偽装された戦闘用ロボットのメタルスレイダー『GLORY』だった。そして聞こえてくる「地球は危機に瀕している…。このメタルスレイダーの創造主を探せ…。」というメッセージ。忠はメッセージの謎を解くべく妹のあずさ、ガールフレンドのエリナと共に宇宙へ向かう。
- 日向 忠
- 主人公。メタルギアームの操縦代行の作業所を開設して働く青年。両親はすでに亡く、妹のあずさと共に二人暮らしをしている。作中女性と出会うと必ずナンパする選択肢が存在するほど女性好き(しかもそれらを選ばないと先に進めない)であり、そのことでガールフレンドのエリナをやきもきさせているが、それよりも深刻なのは彼のシスコンぶりであり、あずさも忠にべったりなため、そのことについてエリナはあぶない兄妹と二人を評している。
- あるとき作業用重機として擬装された戦闘用ロボットメタルスレイダーGLORYを起動させたことからメタルスレイダーの創造主を探すたびに出ることになる。
- エリナ・ファーファ
- 忠の作業所に出入りするガールフレンドでヒロイン。青髪ロングヘアと碧眼が特徴の女性。3サイズはB88/W58/H99のナイスバディ。あずさ曰く「おっぱいとおしりのあたりが太ってる」。忠ほどではないが、彼女もメタルギアームの操縦には長けており、クライマックスでは自らもメタルスレイダーに搭乗し戦闘に参加している。そのほかにも宇宙船の操縦免許も所持しており、宇宙船の操縦は彼女が担当している。
- 忠のことが好きなのだが、いく先々でナンパをする忠に頭を悩ませているものの、付き合いが長いためいつものことと割り切ってる模様。常に忠についてまわり、身の回りの世話やあずさの相手をするなど、かなり親密な中なのをうかがわせる。いわば本妻の余裕か。
- ちなみにアメリカ人であり、両親共に金髪であるのに、自分だけ青髪なのを気にしている。「あん」という口癖があり、相槌を打つときや、忠にセクハラされたときなどによく使う。
- 日向 あずさ
- 忠の妹。母親ゆずりの金髪と碧眼が特徴の少女。3サイズは幼すぎるゆえに設定はされていない。良くも悪くも天真爛漫な性格だが、幼いころに父親の死に直面し、ショックのあまりその当時の記憶を失っている。
- 母親の形見であるパフュームペンダントを常に身に着けており、これを含めてあずさの存在が物語りに深くかかわっていくことになる。