曖昧さ回避
かつてアメリカ及びカナダで発売されてた任天堂のゲーム雑誌。→NINTENDO_POWER
概要
ニンテンドウパワーとは、かつて任天堂とローソン(Loppi)との連携で実施されたスーパーファミコン・ゲームボーイ(カラー含む)対象の書き換えサービスである。SFC版は97年に、GB版は2000年にそれぞれサービス開始。
2002年をもって店頭での書き換えサービスを終了、2007年には任天堂への直接依頼も終了した。
初期はレジにある書き換え端末にCD-ROMが入っておりこれから書き込まれていたが、後にオンラインでダウンロードする形式になっていた。
N64もニンテンドウパワーで書き換えできるようにする計画もあったらしいが立ち消えた。
現在は中古ショップで、何かの書き換えソフトが入ったカセットが偶に販売されている事がある。
システム
希望者は「SFメモリ」(スーパーファミコン用)/「GBメモリ」(ゲームボーイ用)という空のROMカセットを購入し、店頭にある書き換え専用のデータライターで好きなゲームを選んでデータを焼きつけるというシンプルなもの。一度データを焼きつけたメモリカセットは再びデータライターにセットすれば別のゲームデータを上書きして再利用することができる。
メモリは8個の「F」ブロック・16個の「B」ブロックで構成されており、「F」ブロックがソフトの記録、「B」ブロックがソフトのセーブデータ記録用となっている。スーパーファミコンだと「F」ブロックは一つ辺り4メガであり、最大32メガの容量のソフトを入れる事が可能だった。ゲームボーイの「F」ブロックは128KB。ちなみに複数のタイトルを入れる事が可能で。例を挙げると「スーパーマリオワールド」「スーパーマリオコレクション」「マリオのスーパーピクロス」の三本が丁度入る。
ただし、複数ソフトを入れる場合は「F」ブロックを一つ使ってメニュー画面(ゲームセレクト)として記録される。
ゲームボーイ版のメニューはゲームボーイカラー(およびアドバンスなど)と初代ゲームボーイ(およびスーパーゲームボーイなど)で異なった画面・音楽となった。
なお、カセット内部では相当な特殊フォーマットが使われているらしく書き込んだソフトは吸い出す事は不可能とされており、吸い出せたとしてもメニューだけしか起動できない様子(レトロフリークで確認されている)。また、書き換え端末で初期に使われていた書き替えタイトルが入ったマスターデータディスクにおいても強固なプロテクト(暗号化)が施されており、PCでも読み込めないシロモノだったとの事。
利点
- ソフト開発側は外箱や説明書を用意する必要がなく、店頭のデータライターにゲームデータを置いておくだけでよいのでコストがかからない。
- すでに旧式化していたSFCとGBをゲーム入門機として再利用することができた。
- 利用者側は安価で、ゲームを選んで遊ぶことができた。
難点
- 旧式化していた(SFC書き換えサービス時にはNINTENDO64がすでに存在、GB書き換えサービス開始はゲームボーイアドバンス発売前年という末期)ゲーム機を対象にしていたためサービス取扱い期間が短かった。
- 古いゲームを遊ぶのに中古ショップを利用する人が多かったのでサービス需要があまり高くなかった。
- 特殊チップを搭載したソフトはラインナップ対象外にあった為、全てのソフトがラインナップされていたわけではない。
主要書き換え対応タイトル
- ファイアーエムブレム トラキア776 (当初書き換えのみで発売)
- カービィボウル
- かまいたちの夜
- きらきら道中
- シムシティ
- スーパードンキーコング
- スーパーマリオランド
- スーパーマリオワールド
- スーパーパンチアウト!! (書き換え専用、1994年に海外で発売されたものを日本向けにした)
- ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女 (書き換え専用、前後編をまとめたリメイク版)
- POWERロードランナー
- 牧場物語
- ピクロスNP (全8本仕立て、全て書き換えのみで発売)
- 星のカービィ
- ロックマンX (2と3は特殊チップ採用タイトルのため書き換え対象外)
- ロックマンワールド (5作全て対応)
- Loppiパズルマガジンシリーズ (かんがえるパズル・ひらめくパズルがそれぞれVol3まで発売)
- スーパーマリオブラザーズデラックス (ゲームボーイカラー専用・日本では書き換えのみで発売(※))
- バルーンファイトGB (ゲームボーイカラー対応で書き換え専用)
※ニンテンドーネットワークID取得キャンペーン時のみ、3DSのバーチャルコンソールとして限定配信。その後の一般配信はなし