概要
「Super Nintendo Entertainment System」の略称。SNESもしくはSuper NESと略されることが多かった。先行していたセガのメガドライブ(北米版はジェネシスという名称)と人気を二分した。
本体に「Super Nintendo」の部分が大きく表記されていたため、欧米では「スーパーニンテンドー」の愛称で親しまれた。
北米版
外観が日本版のスーパーファミコンとは大きく異なり、カセットの形も違うため日本版との互換性は無い。コントローラの形状は日本版と同じだが色が異なる。
ただし、同じNTSC規格でありカセットの基板を取り出すか変換アダプタ(ゲタ)を間に噛ませればそのままSFCでも動く。
カセットのロック機構はSFCとほぼ同じであり、本体とカセットはデザインが違うだけかと思われる。
NHKのドキュメンタリー番組「新・電子立国シリーズ」で扱われた際、スーパーファミコンの話題で何故かこちらの本体を解説に使われていた。
欧州版
本体・コントローラ共に日本版のスーパーファミコンとほぼ同じ外観だが、表記されている文字に相違点がある。ヨーロッパの大半が映像出力でPAL規格を採用しているため、カセット挿入口の蓋に「PAL VERSION」と記されている。SECAM規格を採用しているフランス向けのSNESには表記されていない。
本体の形同様カセットの形状も日本版と同じだが、CICが異なるため日本版との互換性は無い。
欧米における展開
NESの後継機としてメガドライブと競合したが、マスターシステム時代からセガが先行していた欧州市場では苦戦を強いられ、販売台数はメガドライブを僅かながら下回った。
北米市場においてもソニックシリーズでヒットを飛ばしていたジェネシス(メガドライブ)に押され気味だったが、スーパードンキーコングなどの大ヒットにより、最終的な販売台数はジェネシスを上回った。
北米での新作ソフトの供給は1998年を最後に一端途絶えていたが、2014年に16年ぶりの新作ソフトとなる「Nightmare Busters」が発売された。