ロックマンワールドとは、カプコンから発売されたゲームボーイ用のアクションゲーム、
及びその作品を第一作目としたシリーズの総称である。
概要(シリーズ)
ゲームボーイで発売されたロックマンシリーズ。
外注作品であり、2以外は全て同じ会社が開発を担当している。
1~4は、ファミコン版の二作からボスを4体ずつ採用+オリジナルのボス1体が登場しているのが特徴のひとつ。
また5は、オリジナルボス8+1体が登場する。
シリーズ一覧
ロックマンワールド(1991年発売)
ロックマンワールド2(1991年発売)
ロックマンワールド3(1992年発売)
ロックマンワールド4(1993年発売)
ロックマンワールド5(1994年発売)
概要(作品)
ロックマンワールドシリーズ一作目。
ファミコン版『ロックマン』及び『ロックマン2』を元に再構成したアレンジ移植作品。
1のシステムがベースで、スライディングやチャージショット、E缶などが登場しないのもあり難易度は高め。
後半の4人のボス達それぞれのステージは容量の都合で存在せず、ボスラッシュ形式で登場する。
GB最初のシリーズである事であるため、本家シリーズよりはボリュームは少ないもののゲームボーイでもロックマンが通用する事を証明した。
ストーリー
ロックマンに世界征服を阻止されてきたドクターワイリーが再び悪事を働き始めた。
だがワイリーは対ロックマン用に開発したロックマンキラーエンカーを投入する・・・
没ステージ
ROM内には何故か没ステージとしてファイヤーマンステージの別バージョンが存在する。おそらく開発中のステージ構成だったものとされるもので、BGMもエンディングの別バージョン(これも没曲)が設定されている。道中には一切敵は出てこず、このステージでのファイヤーマンを倒すと何故かヒートマンのアトミックファイヤーが入手できてしまう。パスワードも表示されるが、パスワードとして入力してもこのステージをクリアしたものとしての効果は出ない。
徳間書店の「ファミリーコンピュータMagazine」の姉妹誌である「ゲームボーイMagazine」で開発中の前半4ステージの構造が掲載されたが、製品版とボス部屋前の通路の構造が全く異なっている。
登場ボス
ロックマンよりカットマン、アイスマン、ファイヤーマン、エレキマン。
ロックマン2よりバブルマン、クイックマン、フラッシュマン、ヒートマン。
オリジナルでエンカー。
評価
問題点はいくつかあるが、アクションゲームとしての出来はよく評価は高い。
カットマンがオリジナル版より強く、オリジナル版では強敵の部類だったファイヤーマンが難易度をやや落としてあったりする。珍しく炎系の武器が二つあるのも特徴的。
ロックマンワールドシリーズの開発会社とは?
エンディングにスタッフロールが無いため長らく明らかになっていなかったが、当時滋賀県に存在した『水口エンジニアリング』という会社が『2』を除いて担当している。他にもソーラーストライカー・ゲームボーイ版バイオニックコマンドー・ロックマンメガワールド・ロックマンX3にも携わっていたという。
また、同社に所属していたプログラマー兼コンポーザーで現在は京都府のソフトウェア会社「ビットグルーヴ」の代表取締役社長の村田幸史氏が3と4のサウンドを担当していた。4の頃はフリーであったらしい。なお、ワールド1の頃には既に在籍していたがサウンドは別のスタッフが既に行っていた為、ワールド3で念願のサウンド担当になったという。
村田氏はかつて複数のソフトハウスに在籍していたようで、コナミにも一時期いたようである。
ロックマンワールド1・3・4・5の開発会社はほぼかつて存在した村田氏の個人ブログから明らかになっている。
ロックマンワールドシリーズは外注製作による計画で始まっており、ロックマンワールドとロックマンワールド2が1991年に短期間で二作リリースされたのも外注委託が別々だったからだと思われる。
「水口エンジニアリング」が手掛けたものが本家を上手くリスペクト(+新しい要素を付加)していたのは、水口エンジニアリングの企画マンがロックマンという作品をよく理解していたからだとされている。
余談
今作のパスワードは間違えると暗転して白文字で「PASSWORD ERROR!!」と表示されるのだが、なんと爆発音が二回ほど鳴った後にティウンティウンまで鳴る。
間違ったら爆発って・・・。
関連タグ
ロックマンワールド2 ロックマンワールド3 ロックマンワールド4 ロックマンワールド5