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概要

魔物ドメスによって魔物の姿に変えられた両親を元に戻すため、その息子のバムはドメスを倒す旅に出るアクションロールプレイングゲームである。ある靴を装備すると超高速ダッシュしたり、動きが遅くなったり、水の上で歩けるようになったりする。また、1周目で武器を全て集めてゲームクリアすると2周目以降から全ての武器を所有したまま最初から始めることができる。


物語

それは果てしなき道、果てしなきときをへだてた彼の地の物語。

緑なす大地、野に咲く花々、すべての生きとし生けるもの、メルニボーネのことわりのもとその命を燃やす。

もとより、命こそ炎、炎こそすべての源なり。

されど忘れるなかれ、炎の輝きあるところ、必ず深き闇のあることを。

我は今詠わん、西の空の太陽が、その光を失う前に。

すべてのもの、すべての闇をも燃やしつくす永劫の炎(ファイヤー)、バムの物語を――。


「太陽(メルン)から5番目の星、ボーンがくだけ散った日から戦いは始まった。宇宙(そら)が真紅に染まる瞬間(とき)、ボーンから一匹の龍がこの地へ飛んで来た。龍の吐く炎により、ハイボリアの氷は解け、多くの命が蘇った。やがて龍は飛び疲れ、ボーンステルの森にふたつの卵を残して息絶える。ひとつはドメス、ひとつはメルニボーネ。それは兄弟なれど、相い反する運命(さだめ)。ふたつの力の戦い、その行方はメルンの炎だけが知っている……。」


父や母が語る"始まりの物語"を、バムは幼いころから何度も何度も聞かされたものだ。

だけど今日からは、バムが村の子供たちにこの物語を聞かせる番だ。

今日はバムの誕生日。

15歳になったバムは一人前の"炎使い"として認められるのだ。

朝早く起きたバムは村を出て、ボーンステルの森へヨロイ虫のカラを取りに行った。

炎使いはヨロイ虫の炎細工を頭につける。

父に負けないくらいリッパなヨロイ虫を見つけたバムは、軽い足取りで我が家へ急いだ。


「信じられない……」


バムは、村のみんなの家が一軒も無いのにガク然となる。

父は、母は?!

駆けつけたバムの前に、我が家はその姿を保っていた。

中にいたのは2匹の魔物――身構えたバム、無抵抗な魔物の瞳に見入る。

見覚えのある4つの瞳……その魔物たちこそ、父と母の変わり果てた姿だった。

突然村を襲ったドメスは、村の人々を異空間に封じ込め、バム一族の使う炎を恐れて両親を魔物に変えたのだ。


母親はこう言った。


「リトラから魔法の剣を取り戻すのです。」


父親もこう言った。


「私達の世界の平和を取り戻すために戦い、邪悪なドメスの一族を根絶にしてくれ。頼んだぞ。バム。」


すべてを聞いたバムは戦いの準備をする。


「許さない。ドメス、絶対に許さない……」


バムはヨロイ虫の兜(ギア)をかぶる。

瞳に炎が宿る。


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