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最臭兵器

さいしゅうへいき

1995年に上映された大友克洋監修のオムニバス作品「MEMORIES」内に登場する作品。英訳は「Stink Bomb」。
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概要

1995年に公開された『MEMORIES』のEPISODE2(第2話)として登場。内容は製薬会社の研究員である主人公が山梨県にある研究所の所長の部屋にあった風邪薬の隣に置いてあった薬を飲んでしまい、それが原因で大パニックになる中、飲んだ薬を本社のある東京へ運ぶ任務を行なうものとなっている。


ご当地ネタのほか自衛隊戦車戦闘機護衛艦が多く登場する。また、声優陣として大塚親子が一緒に登場している。


キャラクターの絵柄や動作がアニメ版「YAWARA!」にそっくりであるが、これは最臭兵器の制作スタッフが「YAWARA!」のアニメーション制作に関わっていたためで、監督の岡村天斎も演出およぴ絵コンテを担当していた(浦沢直樹は本作品には関与していない)。


登場人物

西橋製薬

  • 田中信夫(cv堀秀行)-主人公
  • 韮崎(cv羽佐間道夫)-開発局長。田中に薬を本社へ運搬するよう指示。
  • 鎌田(cv阪脩)-専務。韮崎と共に対策本部で尋問を受ける。
  • 大前田(cv緒方賢一)-研究所所長。秘密に開発していた薬が使用されていたことに慌てふためく。

対策本部

  • 本部長(cv大塚周夫)-階級は陸将。
  • 米軍将校(cv大塚明夫)-アメリカ陸軍の士官。
  • 隊長(cv島田敏)-笹子トンネルや小仏トンネルで現場指揮を執っていた自衛隊幹部。

スタッフ


評価

山梨県との関係

当作品の舞台が山梨県であり、山梨交通のバスや甲府駅の建物、山梨放送の番組(但し架空)など本来であれば山梨県民がそそられる作品であるが、ご当地アニメは勿論のこと聖地紹介もほとんどされず、ニコニコ動画YouTubeに投稿されている「都道府県対抗 舞台になったアニメ」でも取り上げられていない。


理由として以下の点が挙げられる。

オムニバス映画

「MEMORIES」はオムニバス形式のアニメ映画で、「最臭兵器」は本作品のチャプターに過ぎないためご当地としてのメディア展開や商品販売が難しい。仮に山梨県が「最臭兵器」とコラボレーションを行なっても「最臭兵器」としての商品が売られておらず、またコラボレーションをしたい場合は山梨県と無関係の「彼女の思い出」「大砲の街」とセットで展開しないといけないため、費用対効果面から考えれば割にあわないだろう。


「都道府県対抗 舞台になったアニメ」も同様で、当該動画は「1作品単位での紹介」であり、もし紹介するのであれば山梨県とは無関係の「彼女の思い出」「大砲の街」と一緒に取り上げないといけなくなる。これは同じ大友克洋監修のオムニバス映画「SHORT PEACE」にもいえることで、作品内にある「GAMBO」は山形県が舞台であるが、作品単位で紹介すると東京江戸)が舞台の「武器よさらば」や「火要鎮」、さらに富士山の麓が舞台の「九十九」と混ざってしまい、区分けが難しくなってしまうため「GAMBO」も紹介から除外されている。

内容

この作品の序盤は「風邪を引いた主人公が所長室の新薬サンプルを間違えて極秘開発の化学兵器を飲んでしまい、それが原因で研究室をはじめ甲府盆地の住人が主人公が発する臭気で次々と倒れていく」という内容となっている。このような「悪ふざけなコメディ作品」のため、この点もコラボレーションや聖地紹介ができない要因になっている。


なお、この作品が公開される9ヶ月前に地下鉄サリン事件が発生し、本作品と紐付けられるという事態になってしまった(製作期間を考慮すれば事件以前から着手していたと考えられるため、とばっちりと思ってよい)。さらに2020年に発生したCOVID-19でも本作品と関連付けられるなど、内容が内容なだけに風評被害を受けやすい作品となっている。

知名度

山梨県が舞台となっているが、山梨県民からの知名度はあまりない。当時、山梨県には松竹系の「甲府ピカデリー」という映画館があり、そこで上映していた可能性があったが、上述の地下鉄サリン事件によって本作品が事件を連想する恐れがあることから、大々的に宣伝ができなかったことも要因として挙げられる。


上映後も山梨県には民放が2局しかないため放送枠がなく、またアニメ系チャンネルやCS放送で稀に放送はされるが山梨県は高額なケーブルテレビに加入している世帯が多いので資金が回らず未加入が多いなど、山梨県民がこの作品に触れる機会は非常に少ない。


戦闘シーン

このように山梨県民からすれば微妙な作品であるが、一方で中盤の戦闘シーンに関してAKIRAファンやミリオタを喜ばせるものとなっている。


90式戦車74式戦車89式装甲戦闘車の一斉射撃をはじめ、F-15JAH-1のミサイル総攻撃、さらにはあさぎり型護衛艦たかつき型護衛艦まで参加するというどこかのこれこれに対しての攻撃をスーパーカブを運転する人間一人に対して行っており、まさに元祖カブぴょいである。「重い90式戦車をどうやって地盤の緩い山梨の国道を走らせているのか」や「爆撃機登場しているけど自衛隊保有していたか?」「ミサイルバンバン撃つより地雷置けば済むだろう」といった突込みはあるだろうが大人の事情で済む問題である(爆撃機については機種を見る限り爆撃機能を備えたF-4EJ改なので間違ってはいない)。


しかしこういった作品にあるようにこの作品でも自衛隊は役に立たなかった。主人公が発する臭気はこの時点で非常に強力なものになっており、その臭気で電磁パルス兵器に近い状態になっているため各兵器の集積回路はことごとく狂い、いくら射撃しようとミサイル乱射しようとまったく当たらないのである。これが松竹配給ではなく東宝配給であればこれこれも出てくるだろうがおそらく無駄であっただろう。


とはいえ終盤に米軍将校の「捕獲すればいい」の一言でNASAの新型宇宙服が登場し、臭気も電磁波も問題ない状態となり無事捕獲となった・・・はずであるが、いつの間にか主人公が宇宙服の中に入っており、対策本部の中で臭気をまき散らしたところで物語は終了する。


タグとして

本作のタグとして使用されるだけでなく、強力な毒ガスを排出しているイラストや漫画にも使用される。

ケムリクサわくわく4コマまんが「大災害」


関連タグ

作品関連

大友克洋 山梨県

スーパーカブ(小説):舞台が同じ山梨の小説およびアニメ作品。主人公がスーパーカブに乗るなど色々と共通点がある。

記事名関連

野原ひろし(足と靴下のにおいが「最臭兵器」と言われることがある。)

アースクェイク(攻撃手段の中に放屁がある人物)

シュールストレミング

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