F-4EJ改
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えふよんいーじぇいかい
航空自衛隊で運用されていた戦闘機。迎撃戦闘機F-4EJに、爆撃装備を復活させた戦闘爆撃機(支援戦闘機)として運用された。
日本ではF-4の爆撃装備を排除し、より純粋な迎撃戦闘機としたF-4EJを運用してきたのだが、F-15Jの採用とともにその座を明け渡すことになった。
そうして手すきになったF-4EJの中でも「痛み」の少ないものを選び、1982年より以下を目的とした改造を施した。それがF-4EJ改である。
- 耐用年数延長(機体の補強し直し)
- 戦闘能力向上(電子機器入れ替え)
2008年より退役が始まっており、本来は同年より後継機の導入が始まる予定だった。しかし、選定がもつれにもつれた挙句ようやくF-35に決定。同機は2018年より実戦配備が始まった。
運用期間を延長され続けてきたが2019年3月、ついに第302飛行隊がF-35に機種更新。残る第301飛行隊も機種更新を進め、2020年12月14日に全機退役。実戦部隊から姿を消した。
そして翌2021年3月17日には最後まで残っていた飛行開発実験団の機体もラストフライトを行い、これを持って航空自衛隊のファントムは(F-4EJ時代含めて)約半世紀の任務を終えた。
なお、いくつかの機体は展示機として余生を送ってる他、第1術科学校のある浜松基地や飛行開発実験団のある岐阜基地などに教育機材、研究機材として現存している。
一線から退いても、裏方的な形でしばらくは航空自衛隊を支えることになるだろう。
詳細に関してはwikiによると、
- セントラルコンピュータとしてJ/AYK-1搭載による、兵装システムの統合とASM-1/ASM-2空対艦ミサイル運用能力の獲得。無誘導爆弾による対地攻撃能力の付与
- APQ-120レーダーをAPG-66J(F-16A/Bで使用のAPG-66改造型)に換装し、目標探知距離を80nmまで延伸した上、ルックダウン・シュートダウン能力(下方低空の目標を探知・攻撃する能力)を改善
- F-15J用の誘導指令装置を追加し、APG-66J搭載のみでは失われるAIM-7空対空ミサイルの運用能力を維持
- レーダー警戒装置(RWR)をJ/APR-6に更新
- AN/ASR-63 アナログ式慣性航法装置をデジタル式のJ/ASN-4に更新。誤差を1/3に改善
- IFF質問装置AN/APX-76Aを搭載
- AN/ASC-26 光学照準機をカイザー社製ヘッド・アップ・ディスプレイ (HUD) に変更
- レーダーディスプレイはJ/AVQ-3
- AN/ALQ-131 電子戦装置搭載能力の追加
- HOTAS概念の導入
平たく言うと、電子機器をあらかた新しいものに入れ替え、コクピットを改修して能力を発揮しやすくなった。爆撃能力も復活しており、ASM-1・ASM-2による対艦攻撃能力も付け加えられている。
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