概要
青森県三沢市に位置する本州最東端の空港であり、青森県東部の空の玄関口として機能している。三沢市だけではなく八戸市とのアクセスも良好であることから航空便の案内などでは三沢(八戸)という表記がなされることも。
飛行場施設の設置者は日本政府だが、管理者は米軍である(日米地位協定第三条に基づく)。民間定期便が乗り入れるために使用されているエプロン及び航空旅客ターミナルなどは国土交通省が管轄している。
1942年に日本海軍の拠点として作られ、三沢海軍航空隊が置かれた。日本の第二次世界大戦敗戦により、1945年に米国軍が接収。これに伴って米軍は三沢基地の拡張を行い、東北地方における米空軍の拠点基地とした。東北地方や北海道に近いロシア連邦や北朝鮮を対象にした防衛を目的としている(米空軍の三沢駐留部隊は「北の槍」とも呼ばれる)。
1965年〜1975年の間は民間機が飛ぶことはなく、完全に軍用空港となっていたが、1975年に東亜国内航空(TDA)の民間航路が再開され、以降は軍民共用空港として運用されている。このため、軍事機密の観点からターミナルビルからの航空機の撮影には非常に厳しい制約が掛けられている。
また日本の民間航空会社に割り当てられた発着枠が一日最大7便となっている関係上、民間空港としての運用拡張は困難となっている。
なお、毎年9月頃には軍用機の航空ショーが行われることでも知られる。
国内線は日本航空(JAL)のみが就航している。JALグループの寡占空港であり、ANAグループの就航便はない。近年は東北新幹線にやや押され気味だが、羽田空港路線も運航されている。
秋田空港と同様、札幌線は新千歳発着ではなく丘珠空港発着であるため注意が必要。北海道エアシステムが運航しており、週末限定便となっている。
(民間機としての)国際線は運航されていない。
就航路線(国内線)
2024年9月時点。
関連タグ
東北地方の空港
青森県: 青森空港(AOJ)、三沢空港(MSJ)
岩手県: いわて花巻空港(HNA)
宮城県: 仙台空港(SDJ)
福島県: 福島空港(FKS)