空港の主格たる設備の一つで、航空機が離着陸を行うために設けられる直線状に整備された場所である。
殆どの空港では、コンクリートなどで舗装されているが、小型機や自家用機のみが発着する空港や、僻地、戦場などで急ごしらえで設けられた空港などでは不整地であったり、厚い鋼板を敷いただけの場所も。
概要
基本的に固定翼機が離着陸の際に滑走するための設備で、使用する機体に応じて長さや幅が決定される。
小型で低速でも安定するセスナ機などの場合は、500m以下という場所もあるが、大型のジェット旅客機などが発着する場合は、3~5000m程度必要である。
ジェット戦闘機の場合は、小型ではあるものの低速・低高度では極めて不安定であるため、離着陸時の機体速度が速く、相応の速度に加速・減速する必要があるためやはり3~5000m程が必要となる。
殆どの滑走路は、周辺の環境によって制限がある場合を除いて、飛行機が離着陸する向きは決まっておらず、地表近くの風向に応じて離着陸する向きを変える。原則として、離陸・着陸とも機首に対して向かい風となるようにする。管制官がいる空港では管制の指示に従うことになる。
誘導路
一定以上の規模の空港になると、滑走路のほかに誘導路を設けることになる。
これは、例えば離陸する航空機が駐機場から離陸位置に移動する際に、駐機場から滑走路を経由して離陸位置に移動していると、その間滑走路が使用できなくなる。
航空機を誘導路経由で移動できるよう、空港を整備すれば離陸する航空機が誘導路を使って離陸位置に移動する間、他の航空機が滑走路を使って離着陸ができる。