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ご当地アニメ

ごとうちあにめ

ご当地アニメとは、実在する特定な町・地域などを作品の舞台としたアニメ作品の総称である。
目次 [非表示]
  • 1 概要
  • 2 定義
  • 2.1 定義から外れる例
  • 2.1.1 権利者が認定していない
  • 2.1.2 自治体や関連団体が消極的
  • 2.1.3 作者の出身地でアピール
  • 2.1.4 舞台が実際のモデル場所と異なる
  • 2.1.5 年齢制限がある
  • 2.2 定義に含まれるが特殊な例
  • 2.2.1 主な舞台となる地域が複数ある
  • 2.2.2 続編の主な舞台が別の場所になる
  • 2.3 判断が分かれる例
  • 2.3.1 主な舞台地が明確になっていないが、モデルとなっている施設の自治体が積極的
  • 2.3.2 主舞台は消極的だが、主要人物の出身地が積極的
  • 3 ご当地アニメのタイプ
  • 3.1 自治体や地元企業・有志が主導しているパターン
  • 3.2 ご当地アニメ化前提のパターン
  • 3.3 制作都合によりご当地化されるパターン
  • 3.4 アニメの舞台を誘致するパターン
  • 3.5 アニメ放送後に地域と協力関係になるパターン
  • 4 主なご当地アニメ
  • 4.1 広域
  • 4.2 北海道
  • 4.3 東北
  • 4.4 関東
  • 4.4.1 茨城県
  • 4.4.2 栃木県
  • 4.4.3 群馬県
  • 4.4.4 埼玉県
  • 4.4.5 千葉県
  • 4.4.6 東京都
  • 4.4.7 神奈川県
  • 4.5 中部
  • 4.5.1 新潟県
  • 4.5.2 富山県
  • 4.5.3 石川県
  • 4.5.4 福井県
  • 4.5.5 山梨県
  • 4.5.6 長野県
  • 4.5.7 岐阜県
  • 4.5.8 静岡県
  • 4.5.9 愛知県
  • 4.6 近畿
  • 4.7 中国・四国
  • 4.8 九州・沖縄
  • 4.8.1 福岡県
  • 4.8.2 佐賀県
  • 4.8.3 長崎県
  • 4.8.4 大分県
  • 4.8.5 熊本県
  • 4.8.6 宮崎県
  • 4.8.7 鹿児島県
  • 4.8.8 沖縄県
  • 5 ご当地として成功した作品一覧
  • 6 失敗や議論になった例
  • 6.1 アニメが不振
  • 6.2 舞台の場所が遠すぎる
  • 6.3 自治体・団体の理解不足
  • 6.4 巡礼者のマナー
  • 7 関連タグ
  • 概要編集

    古くから「ベルサイユのばら」を見てフランスに行った人やなどがいたりした。1990年代には「究極超人あ~る」の飯田線イベントのため団体列車を貸し切ったり、「天地無用!魎皇鬼」ではOVAを制作したパイオニアが声優と共にバスを貸し切ってファン向けのツアーを行なうといった「聖地巡礼ツアー」があった。

    1995年には新世紀エヴァンゲリオンのヒットやインターネットの発達によるサブカルチャーブームによって、聖地を訪れるファンが増えていった。

    しかし自治体はあくまで「受け」の姿勢であり、またこの当時はアニメに対して偏見的に見る人が多く、アニメを使っての観光誘致は限定的であった。


    21世紀頃になると少子化等の影響でゴールデンタイムからアニメが消えていくが、深夜アニメや美少女ゲームのファンなどによるインターネットでの情報発信や元ネタの場所特定が活発化し、聖地巡礼は続いていた。

    徐々にアキバ系文化が知名度を上げる中、2007年に放送された『らき☆すた』での鷲宮神社巡礼では、地元商工会や自治体が積極的なアピールを行なったことで相乗効果が生まれ、またメディアが大きく取り上げたことも相乗し巡礼による来訪が活発化、アニメによる新たな観光資源が発生するようになった。


    不況や人口減などで各自治体は観光客誘致に苦慮しており、この『らき☆すた』による成功を契機に各地の自治体や商工会、観光協会などの団体が観光誘致を目的にPRを行なう「攻め」の姿勢に転換するようになり、各地で舞台となったアニメとのコラボレーションが活発化するようになった。


    定義編集

    「ご当地アニメ」の定義として以下の2つの条件にあてはまるものを指す。

    1. 舞台の知名が実在する地域、または舞台が架空の知名であるが、制作サイドがモデル地として認定している地域
    2. 舞台やモデル地の自治体や団体、地場企業が積極的にアピールしている

    基本的に地域色の強い作品がアニメ化され、それに伴い自治体や団体がそれに乗るというスタイルが基本であるが、なつなぐ!のように自治体が主導となってアニメ化された作品もある。


    個人サイトでの聖地紹介やYouTubeニコニコ動画などの動画サイトにある「各都道府県の舞台アニメ紹介」の動画を見て実際訪れると、アニメと同じ建物や風景はあるが、それ以外は特に目立ったものがなく、がっかりすることも多い。「ご当地を体感したい」場合はアニメ公式サイトや舞台となっている地域の自治体・公益団体、さらにはご当地アニメを紹介するサイトを確認のうえ、きちんとアピールしているかどうかを確認したほうがよい。


    定義から外れる例編集

    権利者が認定していない編集

    ご当地アニメは「権利者が舞台やモデル地を認定している」ことが前提である。


    ここでいう権利者は「原作者」「漫画家」「監督やプロデューサーなどの制作サイドの責任者」「制作会社のプレリリース」の少なくともいずれか1つは必要である(メディアによる権利者への取材や権利者のSNSの発言も有効)。それ以外の場合(個人やファンサイトの情報、権利者への確認・取材なきメディアの記事)は非公認となり、風景や建物が特定できたとしても、ただの絵のモデルに過ぎない。また、公式が非公認で自治体・公益団体が認定するケースは皆無なので「非公認=ご当地アニメでない」と見做してよい。


    丁度ご当地アニメが確立された頃に、作業の効率化のため実際の風景や建物をデシタル化して取り込み、それを基に作画するという方法が増えていたのだが、この手法は当然サンプルとして実際の風景や建物が必要であり、さらに特定の地域で撮影が集中する。

    その結果、サンプルとして撮影された風景や建物が「聖地」化し、本意でない「聖地」が増えてしまうことがある。これを防ぐために、架空の地名にしている場合も多い。


    特殊な例として、スタジオジブリの作品『耳をすませば』の舞台地である多摩市では、有志がご当地アニメ化の取り組みを行なおうとジブリに問い合わせたところ、「そのままの使用はダメだが、「〇〇風」とすれば問題ない」という回答を受けたため、非公式ながら舞台を模した整備が行われている例があったり(ジブリはご当地アニメの認可を行なっていないため、あくまで定義からは外れる)、『神様になった日』のように巡礼状況を見た自治体が制作側へアプローチし、制作側が公式に認める形でご当地化されるケースもある。


    自治体や関連団体が消極的編集

    公式が舞台やモデル地を認定していても、自治体や関連団体がご当地として乗り出さない場合がある。主な理由として「聖地化による治安悪化」が挙げられ、舞台が閑静な住宅地や小学校の場合は自治体側の判断で自粛する場合がある。また、作品のテーマとご当地の環境がミスマッチだったり、観光が盛んな都市でなかったり環境保護区域だったりと、観光地としての受け入れ態勢が整えられない場合も同様にアピールには消極的である。


    作者の出身地でアピール編集

    ゲゲゲの鬼太郎鳥取県境港市)やアンパンマン高知県)、サザエさん福岡県福岡市)のように「作品自体は別の地域であるが、作者の出身地でアピールしている」場合は「ご当地アニメ」には含まれない(あくまで定義は作品レベル)。


    但しご当地アニメ同様地域が積極的にコラボレーションを行なっているため、通常のご当地アニメ同様に楽しむことができる。


    舞台が実際のモデル場所と異なる編集

    ご当地アニメが確立されていなかった古いアニメでよくあるパターンである。

    キャプテン翼の舞台である「南葛」のモデルは東京都葛飾区だが、場所は静岡市のあたりとされている。これは作者の高橋陽一が葛飾区出身であったが、静岡はJリーグ発足前にもかかわらず当時から「サッカー王国」「日本のブラジル」と言われていたほどサッカーが盛んであったためである。

    ではキャプテン翼と積極的にコラボレーションが行われているのはどっちかというと、作者の出身地である葛飾区のほうである。これはややこしい。


    同様の例がドカベンで、明訓高校のある場所は神奈川県の設定であるが、モデルは作者の水島新司の出身地である新潟市の新潟明訓高校である。そんなわけで、ドカベンとコラボレーションしているのは新潟市である。これもややこしい。


    年齢制限がある編集

    年齢制限の指定があるものは制作サイドの意向でご当地化を断られる場合がある。


    例としてヨスガノソラがあり、この作品は栃木県足利市を舞台としているが、ヨスガノソラは元となったゲームがR-18指定で、アニメはR-15指定と緩和されているものの近親相姦シーンなどがあるなど子供が観るには倫理的に問題があった。この状況を知らなかった足利市が当初本作品のご当地イベントを計画したが、制作サイドが先述の内容を理由にイベント中止を申し出、足利市も了承し中止になっている。


    一方で岐阜県高山市を舞台とした星空へ架かる橋はゲームがR-18指定であるが、アニメのほうは全年齢向けに修正されたうえで放送され、高山市とも問題なくコラボが行われている。


    定義に含まれるが特殊な例編集

    主な舞台となる地域が複数ある編集

    これに該当する例として君の名は。がある。舞台が立花瀧の住む東京都新宿区宮水三葉が住む岐阜県飛騨市(作中は糸守町であるが、架空の町のため、位置的に糸守町があるとされる飛騨市となる)に分かれており、どちらもアピールに積極的なため、「ご当地が2箇所あるアニメ」になる。


    また、らき☆すたも泉こなた埼玉県久喜市(旧鷲宮町)、柊かがみつかさ姉妹が同県幸手市と分かれているが、この2市は隣接しており、ともに自治体が積極的にアピールしている。また、同じ日にイベントがあった場合も掛け持ちは容易である。


    続編の主な舞台が別の場所になる編集

    この例として「ラブライブ!シリーズ」がある。最初の作品となるラブライブ!(以降「ラブライブ!」)は東京都千代田区が舞台であるが、続編のラブライブ!サンシャイン!!(以降「サンシャイン!!」)の舞台は静岡県沼津市、派生形の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以降「虹ヶ咲学園」)の舞台は東京都港区ラブライブ!スーパースター!!(以降「スーパースター!!」)は東京都渋谷区である。


    本来であれば先述の「舞台が実際のモデル場所と異なる」パターンに該当するが、ラブライブ!とサンシャイン、虹ヶ咲学園、スーパースター!!は物語の直接的な繋がりや主要登場人物の関連性がない(アプリゲームでは共演している)ため、これら4作品は別作品という扱いとなり、個別にご当地が設定される。


    判断が分かれる例編集

    以下については判断が分かれる例である。ピクシブ百科事典ではご当地アニメに含めるが、一部ではご当地アニメに含めない場合がある。

    主な舞台地が明確になっていないが、モデルとなっている施設の自治体が積極的編集

    これに該当する例としてけいおん!がある。モデルとなっている高校は滋賀県豊郷町にあるが、アニメ作中修学旅行京都へ向かう新幹線の車中で富士山が見える描写がある。そのため本当の舞台は滋賀ではなく関東と推測されるが、作品では具体的な場所は記されておらず、原作・制作側もその発表は行われていない。一方でモデル地の豊郷町が積極的にPRしており、制作サイドも協力していることから、事実上の聖地という扱いになっている。


    主舞台は消極的だが、主要人物の出身地が積極的編集

    これに該当する例としてアサルトリリィBOUQUETがある。舞台の中心である百合ヶ丘女学院は鎌倉府(神奈川県鎌倉市)にある設定であるが、こちらでは作中モデル地は登場するもののご当地化されていない。それに対し一柳梨璃の出身地である山梨県甲州市ブシロードの公認・協力で市役所や駅にキャラクターのフィギュアやイラスト、サイン色紙が設置され、市の公式動画でもモデル地などが紹介されている。


    この場合「主舞台を中心に考えればご当地とは言えない」という意見と「作中にもシーンが登場する主人公の出身地がアピールするのは主舞台がアピールするするのと同じ」という意見があり、判断が分かれるところである。


    ご当地アニメのタイプ編集

    自治体や地元企業・有志が主導しているパターン編集

    自治体や地元企業・有志が主導、または制作に直接関与で制作されたアニメ。地名はもちろん、施設や企業名も商標やプライバシー等の都合で架空にしている者を除けばほぼ実在。さらにご当地色を強めるためその地域の方言を取り入れることもある。一部を除き間違いがないよう制作時点で自治体が指導しているため、ほぼ忠実に描かれることが多い。


    このタイプのアニメは自治体による啓発や歴史紹介などで制作される場合が多く、商業アニメとして制作されるのはまろに☆え~る超普通都市カシワ伝説なつなぐ!があるが全体としては稀である。


    ご当地アニメ化前提のパターン編集

    ご当地要素を満載した原作を有するパターン。


    小説、漫画、ゲームなどではアニメと違い公共の電波にのらないので、実在の地名等がふんだんに使われやすい。地名が実際の名前で、施設や企業名は架空でも建物自体は実在しているパターンが多い。


    原作が人気だったり自治体が積極的だったりすると、アニメ化の段階で舞台の観光協会やフィルム・コミュッションが関与のうえロケーション撮影を行っている場合が多く、その場合は自治体が直接関与している場合と同じレベルの正確さが表現されている。


    制作都合によりご当地化されるパターン編集

    原作や原案は別の場所であったが、アニメ監督やプロデューサーの出身地だったり、アニメの設定都合により別の場所を舞台になるパターン。


    舞台はアニメ制作側が決めたうえで取材を行なう場合が多く、ご当地前提型同様舞台の観光協会やフィルム・コミュッションが関与のうえロケーション撮影を行っている場合もあるが、制作サイドだけでロケーションを行なう場合は正確性が低くなったり、地域サイドと連携をせずご当地化されない場合がある。


    アニメの舞台を誘致するパターン編集

    自治体や観光協会などが制作サイドに舞台を提供するパターン。


    原作がない(オリジナルアニメ)または原作があるが舞台が定まっていない場合に多い。この場合も制作サイドと地域サイドが別々であるが、誘致した自治体や観光協会がロケーションについて積極的に関与していることから、ご当地前提型と同じクオリティとなる場合が多い。


    但しアニメ以外の原作がある場合、物語の大幅改変や物語と舞台がミスマッチだったりする場合がある。


    アニメ放送後に地域と協力関係になるパターン編集

    アニメ制作段階では地名が架空であるが、その後舞台の自治体や観光協会が制作サイドと協力関係となり、アニメ終了後にイベントやコラボレーションが積極的になるパターン。


    ロケーション等は制作サイド独自のため風景や施設が脚色されていたり、詳細部分が異なっていたりする。また、追随型はアニメ放送開始からご当地化までのタイムラグがあるため、ご当地化に失敗するケースが他と比べて多い。


    主なご当地アニメ編集

    ここでは特に舞台の自治体や団体、企業が積極的にコラボレーションを行なっている作品と地域を記述する。「ご当地に関係なく聖地があるアニメ」については聖地巡礼を参照。

    掲載基準
    追記する場合は「定義」にあてはまる作品を記載。
    記載自治体は市町村区名までとする(大字は不要)

    広域編集

    北海道編集

    東北編集

    関東編集

    茨城県編集

    栃木県編集

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    埼玉県編集

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    宮崎県編集

    鹿児島県編集

    沖縄県編集

    ご当地として成功した作品一覧編集

    以下、ご当地アニメとして成功した作品と簡単な経済効果やコラボレーション・イベント例を記述する。

    らき☆すた
    舞台となった鷲宮神社にて毎年9月に開催される土師祭では「らき☆すた神輿」が練り歩いているほか、隣の幸手市ではギャラリー兼交流施設「きまぐれスタジオ 美水かがみギャラリー幸手」が開館(現在は閉館)。2012年までの経済波及効果は推定22億8,000万円(ライデーダイナマイト増刊号調べ)。
    けいおん!
    舞台のモデルで、登録有形文化財にもなっている豊郷小学校旧校舎を改装し、音楽室の再現や「けいおん!カフェ」を開業。
    ガールズ&パンツァー
    聖地巡礼を目的に大洗町にやってくる観光客は1年間に15万9,000人、論文によると年間経済効果(直接効果)にして2.7億円。さらに陸上自衛隊と協力し「大洗海楽フェスタ」にはガールズ&パンツァー仕様の74式戦車が登場。
    花咲くいろは
    舞台となった湯涌温泉では2011年よりアニメにちなんだ「湯涌ぼんぼり祭り」を毎年開催。2015年の来場者数は1万4千人。
    あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
    2011年のイベント「ANOHANA FES.」を皮切りに2012年にはSL急行列車「SLパレオエキスプレス・あの花×芝桜号」の運行、2013年と2014年には「あの花夏祭 in ちちぶ」を開催。さらに2015年には同じ舞台・スタッフで「心が叫びたがってるんだ。」が制作、公開される。
    ヤマノススメ
    舞台となった飯能市では「アニメを活用した地域振興」を開始し、市のイベント会場でブースを設けたりするほか、聖地巡礼ツアー、スタンプラリーなど様々なな催しを行なっている。また、飯能中央地区行政センターには「巡礼ノート」が置かれているほか、学校のモデルとなった聖望学園では本作品の登場人物が描かれたクリアファイルを学校説明会で配布している。
    ラブライブ!サンシャイン!!
    沼津市内にAqours全メンバーが描かれたマンホールを設置。さらに沼津駅前に「SUN!SUN!サンシャインCafe」をはじめ、舞台の関連交通機関や施設とコラボレーションを実施。舞台の中心である内浦にある水族館をはじめ各施設にてイベントを開催している。本作品による各産業への波及効果は間接含め約50億円との試算が出ている。
    ゆるキャン△
    モデル地となった本栖湖畔のキャンプ場の冬季宿泊者数が3倍に増加。アニメ終了後9ヶ月間の経済波及効果は約8.5千万円、イベント参加者の1人当たりの消費額は通常観光時の2倍という試算あり(地元銀行調査)。JR東海と協力し運行した急行列車「ゆるキャン△梨っ子号」は全列車発売1分で完売。
    ゾンビランドサガ
    モデルとなっている「旧三菱合資会社唐津支店本館」の公開時来訪者数が前回の300人から1000人以上に急増。和菓子「さが錦」では本作品のコラボ商品を販売したところ当初見込みの1.5倍の売れ行きで生産が追い付かない状態になっている。聖地のひとつである「ドライブイン鳥」も放送後は来訪者が増えている模様。

    失敗や議論になった例編集

    上述の通り成功した例がある一方で、失敗や様々な理由で議論になる例もあるのでここでその例を取り上げる。


    アニメが不振編集

    制作サイドや自治体が積極的にプロモーションを行なっても肝心のアニメが不振の場合はご当地アニメとしてのアピールが空振りに終わってしまう場合がある(該当作品は多くあるので例は割愛)。


    アニメが不振に終わると当然巡礼者も少なく、費用対効果が薄れてしまう。また、自治体が参画する=公的資金注入なので、費用対効果面で失敗した場合オンブズマンなど監視団体からの突き上げも避けられない場合もある。


    舞台の場所が遠すぎる編集

    制作サイドや自治体が積極的にプロモーションを実施し、かつアニメが成功しても物語の主要舞台が主要都市から離れていたり、交通手段が乏しかったりする場合は費用対効果が想定より乏しくなる。


    この対策としてバスツアーの実施や専用列車の運行でカバーすることもあるが、実施するための初期費用が大きくかかり、資金力のある自治体や企業が主催したり、ファンが予め資金を募るなどの準備が必要になる。


    自治体・団体の理解不足編集

    作品中に地名をアピールしすぎた結果「自治体の露骨な介入」として炎上騒動になったり、アニメ放送直後は積極的にPR活動を行なっていても、費用対効果が乏しい状態になるとイベントが行われなくなる。主要舞台の施設を解体するなどして「金儲けとしか考えていなかった」として槍玉に挙げられたケースもある。


    ご当地としてアピールする場合は自治体や団体がアニメの内容を理解し、かつ長期的に行なうことが求められる。


    巡礼者のマナー編集

    これはどの作品にも言えるが、たとえご当地アニメとして成功した作品としても巡礼者のマナー違反により舞台の地元民との対立を招いてしまい、冷え切ってしまうケースもある(実際それでイベントやプロモーションが行われなくなったケースがいくつかある)。


    当たり前のことだが、巡礼を行なう際は人として最低限のマナーを守り、巡礼先の自治体や住人とトラブルを起こさないよう努めていただきたい。


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