概要
望月麻衣の京都を舞台にしたミステリー小説。挿絵はヤマウチシズ。
もともとはエブリスタなる小説投稿サイトにて発表されたものであった。双葉社によって書籍化されている。2022年4月の時点で既刊18巻。第四回京都本大賞受賞。
秋月壱葉の作画で漫画化されており、やはり双葉社の漫画雑誌「月刊アクション」にて2017年12月号から掲載されている。単行本は2018年7月初旬時点で1巻が刊行されている。
2018年に7月放送でアニメ化された。アニメーション制作はアニメーションスタジオ・セブン。
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-XおよびBSジャパンにて放送。
物語
京都に引っ越して半年経つ女子高生・真城葵は寺町三条商店街にある骨董品店『蔵』で鑑定士の家頭清貴と出会う。故あって祖父の遺品を鑑定してもらおうとしたが、鋭い洞察力と推理力で「ホームズ」の異名を持つ家頭に事情を見抜かれ、葵は家頭から代わりに店でのアルバイトを提案される。そして葵は京都を舞台に家頭とともに様々な謎と不思議に出会う。
登場人物
真城葵(ましろあおい)
声 - 富田美憂
父親の仕事の関係で埼玉から京都に引っ越してきた少女。清貴に蔵でのバイトを勧められ働き始める。清貴の指南の元、鑑定士としての素質を伸ばしている。
家頭清貴(やがしらきよたか)
声 - 石川界人
骨董品店『蔵』の鑑定士を務める美青年。類まれな鑑定眼と観察眼から『ホームズ』と呼ばれている。合気道も嗜んでおり文武両道。自他ともに認めるイケズな京男。
梶原秋人(かじわらあきひと)
声 - 木村良平
人気急上昇中の若手俳優。ルックスは良いが、三枚目な一面も持つ。
円生(えんしょう)
声 - 遊佐浩二
天才贋作師。余りに精巧な贋作を作るため、見破れる鑑定士がいなくなったことから寺に出家した。しかし自分よりも若い清貴が自分の贋作を見破ったと聞いて、再び贋作師として俗世に舞い戻る。清貴とは何度も対立をする。
家頭誠司(やがしらせいじ)
声 - 小山力也
骨董品店『蔵』のオーナーで清貴の祖父。国選鑑定人を務める。
家頭武史(やがしらたけし)
声 - 上田燿司
骨董品店『蔵』の店長で清貴の父。本業は時代小説作家である。
滝山好江(たきやまよしえ)
声 - 大原さやか
見た目は30代ほどの美女にしか見えないが、実は40代。年を取った男性が好みで、誠司とは何度か別れつつも長く付き合ってきている。前夫との間に子供が一人いる。本性は一級建築士である。
滝山利休(たきやまりきゅう)
声 - 小林沙苗
好江の息子。年齢は葵より一つ下。見た目は素晴らしく美少年だが性格は腹黒。清貴の弟分として大いに可愛がられた結果、かなりの清貴信者に成長した。清貴より強くなることを目指して柔道を極め、暫く海外留学に行っていた。
宮下香織(みやしたかおり)
声 - 木下鈴奈
『宮下呉服店』という老舗呉服店の次女。冷静でしっかりした性格だが実はミーハーな面も隠し持つ。とある事件がキッカケで葵と友人になる。