概要
千葉県北西部の東葛地域に位置する市。千葉県市川市、柏市、流山市、鎌ケ谷市、東京都江戸川区、葛飾区、埼玉県三郷市と隣接する。
少子高齢化の日本にあって、一貫して人口が増え続けている珍しい自治体の一つであり、2024年6月に50万人を突破した。東葛地域で最大の人口を擁し、千葉県内では千葉市、船橋市に次ぐ。
歴史
高度経済成長期の前後に東京のベッドタウン・内陸工業都市として急激な都市化が進むが、人口が増えるのと並行して中心市街地は地盤沈下。常磐線沿線の商業拠点としての機能は1970年代に柏駅周辺に移行した。それでも国(裁判所・検察庁)や県(東葛地区振興事務所)の出先機関が置かれており、当地域の広域行政の拠点ではある。
社会
住んでいる人の数は多いのに、これといった名所や特産品や知名度の高い施設がなく(過去にはあったが栃木県に移転)、精々がショッピングモールの「テラスモール松戸」が近隣住民に存在感を示す程度で、人口が一回り少ない柏市と比べても影が薄い市である。同規模のベッドタウンである町田市や西宮市、藤沢市などと比べても顕著。
一方で、東京都心方面への交通の便がすこぶる良い上に不動産価格が安いため、子育て世代を中心に人口の流入が続き、若い世代の住民が多い。他方、古い住人が少なく、人の入れ替わりが激しい。親子三代松戸市民という人もいるにはいるが、市民の愛郷心は薄い。
行政
松戸市の急激な都市化が進んでいた1969年、市役所内に迅速な地方行政サービスの実現を目的とした「すぐやる課」が設置された。 設置日の10月6日は「役所改革の日」とされており、設置したのは当時市長に転身していたドラッグチェーンマツモトキヨシの創業者である。
かつては管理教育の雄として悪名高かった市である(今でもPTAのない学校が多かったり、中学生のジャージ着用といった形で名残がある)が、近年では市独自の保育士手当等の拡充などの子育て支援が共働き世帯を中心にウケている。
また市長選挙の当日投票において、有権者が会場に用意された「◯」印のスタンプを使って自分が投票したい投票用紙上の候補者名蘭に印を付けるという方式を導入(「ハフポスト」の記事より)。
治安
本市の松戸駅周辺は治安が悪いというイメージ(実態はともかくとして)があり、インターネット上では「マッドシティ」というあまりよろしくない俗称がある。2011年松戸市は毎月15日を「犯罪ゼロの日」とし、その広報のためにメイン画像のイメージ元となったポスターを作成。その後も「交通安全ポスター」、「STOP!振り込め詐欺ポスター」など、イラストレーターの七六氏とのコラボレーションを展開している。
松戸市公式ホームページ/犯罪ゼロの日および防犯パトロール旬間について
交通
旅客鉄道
JR東日本
新京成電鉄
北総鉄道
京成電鉄
成田スカイアクセス:東松戸駅
東武鉄道
流鉄
高速道路
関連タグ
戸定梨香:ご当地バーチャルYouTuber。