概要
東京都にある特別区(東京23区)。都区内最東端の自治体である。
人口約67万人。特別区の中で最も南北に大きい区であり、人口は他の区が横ばいもしくは減少していた1980〜90年代も含めて一貫して増加傾向を示しており、都心回帰の進む昨今でもその傾向に変わりはない。高齢者以上に子供も多いため23区内で平均年齢が最も若い。
葛飾区の南東、江東区の東にある。江戸川河口部の西岸にあり、川の向こうは千葉県市川市および浦安市。
鉄道は東西方向しか無い上に大半が優等列車通過駅(後述)であり、東京23区としては鉄道網が恵まれていない地区も多い(かつて大江戸線と半蔵門線延伸前の江東区も抱えていた問題だった)。
とりわけ現在の江戸川区役所は鉄道駅からいずれも遠い場所にあり、一応JR総武線新小岩駅(葛飾区)が最寄りになるがそれでも徒歩20分かかる立地にあるため、バスを利用するのがほとんどになる。さすがに区もこの問題を放置するわけにはいかず、現在新区役所を都営新宿線船堀駅の近くに移設する工事の真っ只中にある(似たような動きは新区役所を京成立石駅前に移設工事中の葛飾区でも起こっている)。
ただし全体的に平坦で、道路網は鉄道ほど悪くないので、自転車を愛用する人が多い。
区域南部は埋立地であり、その更に南側は葛西臨海公園や京葉線葛西臨海公園駅がある。
区の7割が荒川・中川・江戸川より低い場所(所謂ゼロメートル地帯)に土地があるため周囲のほとんどが高台状の堤防か道路に囲まれている。特に低い場所だと並列するマンションの2~3階に相当する場所が水位になっている事も。そのため水害による被害が最も大きい区だとされている。
江戸川区≒各停
路線の欠点としてはとにかく優等列車から回避されまくっている点がある。
東西線快速は区内の駅を全通するのは有名で、総武線に至っては平井と小岩は快速は通過するが間の新小岩にはしっかり止まるという避けられぶりである。
京葉線も臨海副都心玄関口の新木場と東京ディズニーリゾートを抱える舞浜に挟まれているのが祟って全優等列車は葛西臨海公園をしっかり通過する。
数少ない例外が都営新宿線の船堀の快速停車、そしてもう一つがマイナーな京成本線で、京成小岩に快速が止まるのが数少ない強みとなっている。
また、各路線の始発駅の大半がそこまで遠くない位置にある(都営新宿線:本八幡、東西線:西船橋、京葉線:東京)ため、乗換なしで行ける場所にもあまりバリエーションがない。
しかもその始発駅である本八幡と西船橋もまた乗り換え路線が快速通過駅という不遇ぶりである。東京駅にはさすがに止まってくれるが、「京葉線」なので他路線との乗り換え距離の長さに見合っているかというと…。
このような扱いから、江戸川区の駅=各駅停車という印象をかなり持たれている。
ただ、腐っても区内駅がJR東日本でも強い権限を持つ千葉支社の管轄ということもあってか、JR駅の商業施設に関してはその場所に不釣り合いなレベルで充実している特別待遇を受けている。
江戸川区の駅
区内を横断する鉄道しか通っていないため、乗換駅が区内に存在しない。乗換には都心方向に向かわなくてはならない。
そして上述通り新小岩駅は葛飾区の駅だが地続きであるため、同区内の駅と間違われることが多い。
※江戸川区出身の有名人
キャラクター
- 初春飾利(とある科学の超電磁砲/とある魔術の禁書目録):アニメ版で西葛西出身と判明
- キョエちゃん(チコちゃんに叱られる!):「江戸川の黒い鳥」という通称がある。