概要
ある水域(一般には河川)に対して、水の流れを、決められたとおりに制限して流す事を目的として設けられた壁。
洪水や融雪期などの際に、水が河川の領域からあふれ出して市街地や農地などに被害を与えてしまうことを防ぐ。
大きな河川にはそれに合わせた堤防があることが多く、そのような例では堤防の上に道路が走っていることもある。
一方、一度決壊して堤防の外に水が流出してしまうと今度は堤防が逆に水をせき止めることで周辺地域が水没してしまうという欠点を抱える。
これを防ぐために河川の近接地域を盛土により全て水面より上に上げる高規格堤防(スーパー堤防とも呼ばれる)という計画もあるが、予算や工期が莫大なものとなることから実際の施工は進んでいない。