概要
同系統の祭神を祀る「鷲宮神社」は埼玉県北部から栃木県南部にかけていくつか存在し、久喜市内でも八甫(はっぽう)や下早見に小さな「鷲宮神社」がある。八甫鷲宮神社は鷲宮から権現堂へ通じるバイパスの近くにあるため、時間と交通手段に余裕のある方はどうぞ。
ご祭神は天穂日命、武夷鳥命、大己貴命。伝承では祭神である天穂日命の東国遠征時に起源を持つ関東最古の大社とされる(ただし、平安前期の「延喜式」のリストに鷲宮神社と思われる名前はない)。
建長3年(西暦1251年)には当時の鎌倉幕府執権北条時頼が奉幣祈願した記録があり、関東に勢力を有する有力武家の崇敬・庇護を受けてきた。明治時代には准勅祭社(東京十二社)の1社に指定され、御少憩のために明治天皇も行幸されている。
2018年8月11日午前に参道の大鳥居が老朽化により倒壊した。道路側へ突然倒れ、下を通っていた乗用車の後部トランク部分がつぶれたが、けが人はいなかった模様。時期は未定だが再建予定。
らき☆すたの聖地として
2007年(平成19年)に京都アニメーション制作でTVアニメ化されたさ「らき☆すた」のオープニング映像に登場したことや登場人物である柊かがみ・つかさとその一家の暮らす神社(鷹宮神社)のモデルとなったことで、番組放映中よりファンの来訪が増え、同作品をもとにした町おこし事業も各種企画された。
一時は放送から10年が経過したこともあり、ファンの来訪も落ち着き本来の静けさを取り戻していたが、2019年(令和元年)7月にあの痛ましい事件が発生。多くのファンが再び足を運ぶようになり、絵馬にも犠牲者への追悼や応援のメッセージを込めたものが見受けられるようになっている。
さらに恋する小惑星の聖地にも
2020年にTVアニメ化された「恋する小惑星」においても、アニメ8話(原作3巻・27話)において鷲宮神社が登場した(原作では神社名はぼかされている)事で、「恋する小惑星」ともつながりができる事となる。
アニメ化以降前述の『らき☆すた』と共に並んで描かれた絵馬もちらほら見られるようになったことは、両作品への思いが窺える貴重な一幕である。
各地方からの聖地へのアクセスについて
<マイカー>
関西・名古屋方面から
名神高速道路・東名高速道路経由首都高速川口JCTから東北自動車道久喜インター下車およそ15分
東京から
上記の首都高速以降同じコース
<電車・JR>
東京からJR利用の場合
宇都宮線(東北本線)「東鷲宮駅」下車、朝日バスで「鷲宮神社入口」下車すぐ。
久喜から東武線に乗り換えることもできる。
東武鉄道利用の場合
東武伊勢崎線「鷲宮駅」下車、徒歩7分。
大半の浅草方面からの下り列車は久喜どまりである。日中の本数が一時間に3本程度なので時刻表を確認しておくとよい。
絵馬について
絵馬の購入は1つ1000円で、用意されているボールペンや油性マジックで好きなイラストや願い事を自由に書いたり、描けることができる(ただし、黒以外のペンは自分で用意すること)。一度持ち帰って、じっくり描いてからかけることも可能。
管理は鷲宮神社の方たちが行っており、絵馬にそぐわない内容や関連キャラクター(らき☆すた)のイラストでない場合、鷲宮神社側の判断で削除されることもあるので要注意。
また、絵馬は一定期間の後に他の参拝客もかけられるようにと整理整頓で撤去されることもあるのであらかじめご了承願いたい。
pixivで投稿された絵馬関連のイラストについて
絵馬を書いた本人が、写真撮影するかスキャンしたものをアップロードすることは可能。「鷲宮神社」タグにも、それによりアップロードされた絵馬イラストが多い。