概要
長野県中部の諏訪湖畔にある神社。上社本宮・上社前宮・下社春宮・下社秋宮の4宮からなる(上社本宮は諏訪市、上社前宮は茅野市、下社二社は諏訪郡下諏訪町に存在)。信濃国一ノ宮。
上社に建御名方命と八坂刀売命、下社では二柱に加えて八重事代主神(やえことしろぬしのかみ・建御名方神の兄)を祀る。
他に父神の大国主神や母神の高志沼河比売命、出早雄命を始めとした二十二柱の御子神などを摂末社に祀る。
本来は諏訪地域の土着神が祭られているとされるが、大抵は一纏めにして「諏訪大明神」などと呼ばれる。
また全国に2500社ある諏訪神社の総本社である。
創建年は明らかではないが、国譲りの時に敗走して諏訪の地に留まった建御名方神の霊廟ともされる。
6年に一度斎行される御柱祭(式年造営御柱大祭)が最大の祭りであり、他にも各地の神社には見られない特殊な祭りが数多く存在する。次回の御柱祭は令和10年(2028年)。
逃げ上手の若君との関係
有力御家人・足利尊氏の裏切りにより鎌倉幕府を滅ぼされた得宗・北条高時の次男・時行は諏訪大社に匿われ、仲間たちと鎌倉幕府再興のために力を蓄えていく。
東方Projectとの関係
東方Projectに登場する守矢神社は当社を、八坂神奈子は建御名方神と八坂刀売神を、洩矢諏訪子は洩矢神を、東風谷早苗は代々諏訪大社の筆頭神官(神長官)を務めた守矢氏の現当主・守矢早苗をモチーフとしているとされる。このため、いわゆる「聖地巡礼」の一環として当社に参拝するファンも増えているらしい。
勇者であるシリーズとの関係
白鳥歌野は勇者であるの主人公・白鳥歌野は諏訪湖周辺を守るただ一人の勇者として、諏訪大社に祀られている勇者装束に着替え、バーテックスに立ち向かう。
女神転生シリーズとの関係
祀られてる土着神の中には日本最強の祟り神の一柱として有名なミシャグジ様も含まれている。
参拝時にはくれぐれもマナーを大事に(というよりは何処の神社へ行ってもマナーを守るべきである)。
日ユ同祖論での噂
今でも毎年4月15日に行われる『御頭祭』では、かつて江戸時代までは「神の使いとしての役割が与えられた御神(おこう)と呼ばれる少年を柱に縛りつけ、神官が少年の上に刀を振り上げるしぐさをする。丁度そのとき、別の男が現れて神官の動作を止め、少年は解放される」という奇妙な儀式があった。
これが、旧約聖書において、アブラハムが我が子イサクを生贄捧げようとするエピソードと似ており、オカルトミステリーなどが好きな人にはたまらない噂になっている。
また、これ以外にも、
1.上社本宮が御神体山とするのが「守屋山」である一方で、アブラハムがイサクを連れて登った山が「モリア山」。ただし古代は森山と呼称されており、また諏訪大社の御神体山とされたのも近代以降であるため、この説の信憑性は低い。
2.『御頭祭』では75頭の鹿が奉納され(現在は剥製を奉納)、イスラエル王国時代、モリヤ山でも過越祭で、75頭の羊が生贄にされていた。
3. 旧約聖書では、最終的に「この時アブラハムが目をあげて見ると、うしろに、角をやぶに掛けている一頭の雄羊がいた。アブラハムは行ってその雄羊を捕え、それをその子の代わりに燔祭として捧げた。」 (創世記22章:第9~13節)とあるが、『御頭祭』で生贄となる75頭の鹿のうち一頭は、なぜか必ず耳が裂けていた。
などの共通点がある。
ただしこれは俗説に過ぎず、普通の人に得意顔で語るのは控えた方が良いであろう。
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御嶽神社 - 諏訪大社神官武居氏の分家が代々黒澤御嶽神社の神主をしている。