概要
御嶽神社は長野県木曾地方にある神社であり、御嶽山への山岳信仰と密着に関わっている。御嶽神社の歴史は702年に御嶽大神(クニノトコタチ・スクナヒコナ・大己貴命)を祀った御嶽神社(頂上奥社)が創建されたことに始まる。1385年には黒沢御嶽神社、1484年には王滝御嶽神社が再建されるが、この頃は木曾御嶽山への登山は百日精進潔斎の厳しい修行を行った「道者」とよばれるものに限り年1回の登拝が許されるというものだった。
その後覚明行者の尽力で水行のみで登拝する軽精進登山が認められるようになり、木曾御嶽信仰は大衆化された。その後覚明行者は民衆の為の黒沢口の登拝道を開くことに生涯をささげた。
その後秩父の本山修験宗僧侶であった普寛行者が王滝口を開いたことでそれまで東海地方に集中していた御嶽講が関東でも結成されるようになった。
これらの結果木曾御嶽信仰が各地に広まり分祀も増えていった。
1882年に御嶽講の多くが教派神道の御嶽教となったが、その後も密接な関係が続いている。
木曾御嶽本教
黒沢口木曾御嶽神社を総本部として運営される神社神道系包括団体である。戦後主に東海地方の御嶽講において(かつて本部のあった)関東主導の運営への不満から路線対立が発生し、1946年に黒沢御嶽神社の宮司家を推戴して木曾御嶽本教として御嶽教から分離独立した。