概要
造化三神によって混沌とした世界に宇宙が生み出された後に降臨し、泥土を集めて神霊の宿る大地を作り天地開闢を行ったとされる神。
『古事記』では国之常立神、『日本書紀』では国常立尊とも表記され、別名では国底立尊とも記される。
『日本書紀』によれば最初に現れた神であり、“陽気のみを受けて生まれた神で、全く陰気を受けない純粋な男性である純男の神”と記され、『古事記』では“神世七代の最初に降臨した神で、別天津神の最後の天之常立神と対を為し、独神であったため姿を現さなかった”と記載されているという。また、一説には男女の区別はなく泥の中から生えた葦のような姿をしていたとされている。
都市伝説としての国之常立神
時は昭和19年6月、千葉県に実在する麻賀多神社を訪れた神学者・岡本天明の右手に国之常立神の神霊が憑依し、これから起こる予言を書紀にて示したとされる。これが日月神示として都市伝説でも語られるようになった。