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Stay hungry, stay foolish.

略歴

本名は「スティーブン・ポール・ジョブズ(Steven Paul Jobs)」。

1955年2月24日生まれ。スティーブ・ウォズニアック(ウォズ)、ロン・ウェイン、マイク・マークラらと共に、商用パーソナルコンピュータで世界初の成功を収めたアップル社の共同設立者の一人。

大学中退後、ゲームメーカーAtari」を経て、1977年にアップルコンピュータを設立。ウォズが開発したAppleIIの成功により、若くして億万長者となる。ジョブズ自身はAppleIIには不満を持っていた。

まずLisaプロジェクトを独自に立ち上げ、後のMac用のGUI OSの原型を作り上げるが、その代償にLisaは性能のわりにとんでもなく高価な製品となってしまい、失敗。

その後、Macintoshプロジェクトを乗っ取り、自ら開発した理想のコンピュータ像を世に問うた。

また、市場でのマーケティング能力を求めて、当時コカ・コーラを抜いてペプシコーラを国内(アメリカ)のシェアNo.1にしたマーケティング担当役員のジョン・スカリーをヘッドハンティングし、AppleのCEOに迎えた。その際の言葉「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか」は名文句として知られる。しかし後にスカリーはこの処置は株主を納得させるための次善策で、本来はこの時点でジョブズがCEOになるべきだったと回顧している。

だが、独断専行の振舞いから社内で軋轢が絶えず、1984年自ら招いたスカリーによって経営権をはく奪され、名誉職に追いやられる。この為1985年にアップルを退社。

アップル退社後に設立したNeXT社では、ジョブズが「5年は進んでいる」と豪語したNEXTSTEP(実際のところは他社が同OSの水準に追いつくまで10年はかかった)とこのOS専用のワークステーションを開発したが、ビジネス的には大失敗し、1993年にハードウェア事業から撤退を余儀なくされた。NeXT社の仕事をする一方で、ジョージ・ルーカスが設立したルーカスフィルムからコンピューター関連部門を買収して、1986年にピクサーとして独立、同社のCEOに就いた。1991年に結婚。

1996年、MacOSの後継システムを探していたアップルがNeXT社の買収に合意したことから、1997年にアップルへと復帰。前任の経営者たちを追い出して自ら経営の主導権を握る。2000年に正式に同社のCEOに就任。OSXiPodiPhoneと言った革新的製品を数多く世に送り出し、コンピュータのあり方を変えると同時に、アップルを世界的な大企業へと押し上げた。2011年8月10日には、時価総額で初めて世界一位となっている。

しかし、ジョブズの体調不良を理由に米アップルは8月24日(現地時間)、スティーブ・ジョブズが同職を退任することを同社関係者に宛てた手紙という形で明らかにした。後任CEOには現COOのティム・クック(Tim Cook)が就任した。2011年10月5日早朝、膵臓癌の転移による呼吸不全のため逝去。享年56。なお膵臓癌はマイナーかつ穏やかな膵内分泌腫瘍であり、診断即治療すれば助かっていた可能性もあったのだが、手術を数カ月にわたって嫌がり、民間療法等に走る。

結果として、治療が遅れてしまうという事態を引き起こしてしまっている。

そのカリスマ性からアメリカを代表する実業家として人気を博した。特に彼のプレゼンテーションは多くの人を魅了するとして注目されていた。

三宅一生の黒のタートルネックとリーバイスのジーンズを自分のユニフォームと決めていて、晩年は公の場でもそのスタイルを貫いた。

また曹洞宗の僧侶である乙川弘文師との交流からにも傾倒しており、iPodなどのシンプルで分かりやすいインターフェイスには「徹底的に虚飾を削ぎ落とす」という禅の思想が影響しているとも言われる。

同い年でよく比較されるマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツとは友人同士であり、また一種独特のライバル関係にあった。初期のWindowsに対しMacを模倣したとして「彼は他人のアイデアを盗む恥知らずだ」とこき下ろす一方、Windows95でNeXTの外見をあからさまに模倣したことを不問に付した。

ジョブズが同社関係者に宛てた手紙

Apple Press Info.

August 24, 2011

Letter from Steve Jobs

To the Apple Board of Directors and the Apple Community:

I have always said if there ever came a day when I could no longer meet my duties and expectations as Apple’s CEO, I would be the first to let you know. Unfortunately, that day has come.

I hereby resign as CEO of Apple. I would like to serve, if the Board sees fit, as Chairman of the Board, director and Apple employee.

As far as my successor goes, I strongly recommend that we execute our succession plan and name Tim Cook as CEO of Apple.

I believe Apple’s brightest and most innovative days are ahead of it. And I look forward to watching and contributing to its success in a new role.

I have made some of the best friends of my life at Apple, and I thank you all for the many years of being able to work alongside you.

Steve

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