カグラ(トッキュウジャー)
かぐら
トッキュウ5号の変身者。
臆病な性格で戦闘においても弱腰だが、ライトとは別のベクトルで強いイマジネーション力を持っている。「私は強い、私は強い」と自分に言い聞かせ、強くなっている自分をイメージし、イメージした自分に「なりきる」ことで戦う。空手やカンフーなどを使いこなしたり、「私は堅い」と言いながら固くなった自分をイメージし、ヒカリとタッグを組んでけん玉になりきるなど、人だけでなく、物になりきることもできる。
家事全般が得意なミオと比べるとあまり器用な方ではないが、改善するための努力は惜しまず、第30駅ではミオの誕生日を祝うため、おいしい誕生日ケーキを作ろうと途中下車した街のケーキ屋に弟子入りするなどの頑張りを見せている。
基本的にはとても明るく人懐っこい性格で、追加戦士として仲間入りした明に積極的に関わる姿も見られた。
なお、臆病だった性格はカグラ自身の心の成長と共に改善され、仲間達と故郷の町へ帰るためシャドーとの戦いにも臆することなく向かっていく姿が見られるようになった。
第43駅では、ヒカリの身の上話と彼自身の家族を守るという決意を聞いた上で、自分自身も「パパとママと大喜(後述)は私が守る!」と強くなる決意をしている。
服装については季節ごとに上着の有無等の変化はあるものの、基本的にはイメージカラーであるピンク色を基調とした女の子らしい格好をしている。
時期を問わずにスカートに黒のニーソックス(ニーハイソックス?)を組み合わせたものを着用しており、毎回良い絶対領域を見せてくれる。
ちなみに演じる森高氏は、ほぼ左利きである。
なりきりという言葉からライト以外のメンバーは単なるおまじない程度にしかとらえていなかったが、実際はイメージの強さ次第で自身の肉体の限界を超えた動きさえも可能となり、その力はもはやなりきりの域を超えている。
特に本気で最強の自分をイメージした時には単独でシャドーを圧倒し、挙句自分の身体も耐えきれないほどの攻撃を繰り出そうとするなど一種の暴走状態に陥ってしまう。
そのため幼少期の経験から彼女のなりきりの凄まじさを知っているライトは、彼女の本気のなりきりを「第二のピンチ」として強く恐れている。
しかし、カグラの暴走が第二のピンチとして仲間に認識されたのはライトが初めてその言葉を口にした第3駅のみであり、それ以降描写はされていない。その理由として、カグラのイマジネーションの強さをクローズアップするためのスパイス的用語であったか、その後カグラの成長により自分自身で気持ちの抑揚を制限できるようになったものからかと思われる。
第23駅にて断片的に思い出した幼少期の記憶で、住んでいた町が「昴ヶ浜」であることが判明。
そこでのカグラは両親と思われる人物と一緒にいる描写があり、母親と思われる人物が抱く赤ん坊の頭を撫でていることから、少し年の離れた弟がいると思われる。
その赤ん坊については、第42駅にて大喜(だいき)という弟であることが、カグラの書いていた手紙の内容から読み取ることができた。
第32駅にて本名が「泉神楽(いずみ かぐら)」と判明している。第43駅にて実家はレストラン経営であることも明らかにされた。
また、メンバーの中で唯一両親が揃っている姿が確認されている。
本作のメイン「変わり者チーム」の紅一点として登場。ツインテールの位置が下がっており(演じる森高氏が出来るだけ下げて欲しいと頼んだ模様)、本編より大人びた印象になっている。
トッキュウジャー本編時が10歳なので、現在を現実同様2019年春とした場合、中学2年生だと思われる(2017年春に小学校を卒業している)。
同チームの伊賀崎天晴/アカニンジャーとは『ニンニンVSトッキュウ』で共闘しているが、お互い久しぶりに会ったような反応はあまり見せていない(そもそもVSでもそこまで関わっていないため、VSがパラレルとも言い切れない)。
名前の由来はおそらく、高千穂鉄道が運行していたトロッコ列車『トロッコ神楽号』からと思われる。
大会進行役であるリタからは「カグヤちゃん」と間違えていたが…約9年後の仮面ライダーの作品にて…。
放送当時のインタビューによると、カグラのキャラ設定を決める際に脚本の小林靖子は「こういうキャラは一歩間違えると痛い女になる(から難しい)」と難色を示したが、それに対してプロデューサーの宇都宮孝明は「その一歩を間違えた痛い女で書いてください」と答えたという。しかし、その「一歩間違えた感」を狙って出すのは一歩間違えないように書くのよりも難しい注文だったと小林は語っている。
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