ライト(トッキュウジャー)
らいと
トッキュウ1号の変身者。
出自は一切不明。子供達が誘拐されたシャドーラインの烈車内で太平楽に居眠りをしており、なぜ大人が乗り込んでいるのかと怪人に突っ込まれていたところにレインボーラインの烈車及びトッキュウジャーに遭遇。そのまま飛び乗ってトッキュウジャーに加わる。
レッドにあるまじきマイペースキャラであり、考えるより先に手が出るタイプ。
思いつきでとんでもない言動を起こすために終始メンバーから突っ込まれているが、他のメンバーも知り得なかったカグラのなりきりが引き起こす第二のピンチによる恐怖を知っているなど、他人には見えないものが見えるという冷静さも持ち合わせている。
かなり明るい色の茶髪であり、服装は赤基調のスタジャンを羽織ったアメリカンカジュアル風である。
トッキュウジャーを引き受けたはいいものの、変身方法を知らず、トッキュウチェンジャーも受け取らないまま敵の烈車に突入という変身ヒーローとしては前代未聞な行動を起こす。
本作のウリである乗り換え変身も、ライトが戦闘中に思いついたものであり、他の4人はトッキュウチェンジャーにそのような仕様があることを知らなかった。また、車掌からは「勝手に乗り換えないでください!」と注意されている。
トッキュウジャーの資格であるイマジネーションがどのメンバーよりも豊かであり、敵に勝っている自分を想像することにより、生身でシャドーラインの怪人に対抗できるほどの戦闘力を生み出すことができる。
この想像力は幼少期からのようでトカッチからは「ライトが言うと、何でも本当になる気がした」と評されており、自由人ながらも魅力に溢れた彼をメンバー達は理解し、慕っている。
ヒカリの自分たちは過去も未来も分からず彷徨う幽霊列車の幽霊のような存在に喩え、帰れる保証はないという主張に対し、不安を抱くどころか、お盆に家に帰って来る祖霊を根拠に必ず帰れると主張し返しているなどただ破天荒なだけでなく、筋の通った発想も展開できる。
このリアリストでクールなヒカリと明るく破天荒なライトの正反対な人物像をミオは風船と重しの関係に喩えた。
焼肉を何十杯もおかわりするほどの食いしん坊で空腹時は「おいしいものを想像する」ことをし、腹を満たしていた。
更に第5駅に関しては、自分を介抱してくれたキャンプ中の人々に恩返しと言うことでヤマメやタケノコなどの食料を持ってきた。これに関しては彼らのカップ麺をうっかり食べてしまった事への謝罪を兼ねている。
ミオ曰く、「昔から食料探しは得意だった。食いしん坊だけに」との事である。ライトのセリフから山で採れる食べ物の知識はそれなりにある事が窺える。
駅が線路を阻んでいたせいで朝食を邪魔された挙句にバケツシャドーが人々を飢えさせる姿に怒ったライトは、レールスラッシャーで拘束し、魚をチラつかせる子供染みた拷問を行なった(ちなみに、魚を食べる際にはわざわざ変身を解除していた)。
「ほら、あげないよー」
まさしく、子供の時のやんちゃ姿が残っているらしい。
第27駅で熱を出していたことをみんなに言わずに堪え、食事に手をつけなかった際はワゴンや他のメンバーに衝撃を与えた。
第28駅ではノア夫人の技で我を失って暴走状態になってしまい、仲間達と対峙することになってしまう。イマジネーションの強さに加え、戦闘力も高いライトと戦うことに躊躇いを感じる仲間達だったが、「難しく考えずに普段ライト君にツッコみたいと思っていることをこの機会にツッコんでみては」というワゴンの助言で普段のライトの姿が浮き彫りに。
トカッチにうっかり牛乳をひっかけ、謝る前に指をさして爆笑し、「牛乳はダメでしょ!」
ヒカリの大切にしているけん玉の紐を修復不可能なほどに絡ませ、「俺の大事なけん玉!」
ミオやカグラもいる烈車内で風呂上りに下着一枚でうろつく「ちゃんと服着て!」
……など、ライトの自由すぎるが故の無神経さに仲間達も相当の鬱憤が溜まっていたようである。
第11駅で闇の皇帝ゼットと初対峙して以降、彼と交戦する機会が多くゼット・真に覚醒後の第42駅にてそれが原因なのか自身の体から闇が発生し、続く第43駅でヒカリとカグラがドールハウスシャドーによって死亡したと思った際には怒りを顕にして再び闇が現れるが、二人が無事だと知ると収まった。明はこの異変を気のせいかと疑問を抱いていたが、次回予告にてライトから発生した闇は全く気のせいでない事態であることがネタバレされ、変身も闇化していた。それをモルク侯爵にも気づかれており、また第44駅でその原因がゼットとの過去の接触にあることが判明する。
第45駅では自分自身が闇のトッキュウ1号に変身してしまったことで闇に染まっていることを受け、仲間達を元の子どもの姿に戻し、昴ヶ浜に残して独り戦い続けることを決意する。
また、トカッチ達4人は子どもの姿に戻ると同時に、記憶の中からライトの存在も消えてしまった。
ワゴンからの頼まれごとを果たす明の到着を待たず、一人再浮上したキャッスルターミナルへ突撃しようとするライトは、ネロ男爵とモルク侯爵と交戦するも、闇の力に耐え切れず激しく消耗してしまい、割って入った明によって烈車に回収され、今度は二人で戦う事を約束する。
人間には過ぎたものである闇の力を武器として扱い、その負担を甘んじて受け入れたライトは、迎え撃つネロ男爵を明に任せて先を急いだ二度目のキャッスルターミナル前にて、出てきたゼットに「闇の中の気分はどうだ」と問われて、「悪くないよ。お前を止められるなら」と返している。
子供に戻れないという諦め、仲間のために自分が全てを背負う自己犠牲、たとえ自分が帰れなくとも故郷、そして家族や仲間へ二度と闇を届かせないという決意、負担が大きい闇の力を使ってでも闇を倒そうとする覚悟を持って戦いに臨むその姿は大人の戦士と言って過言ではない。
しかし、勝利のイマジネーションを見いだせず、敢え無くゼットの強大な闇に敗北。キャッスルターミナルが変貌した闇の巨獣が吐き出す膨大な闇に呑まれたライトは一人、闇に取り残される。
倒れ伏すライトへ汽笛を鳴らして近づいた烈車、そして中から飛び出してきたトカッチ達に驚くも、「全部忘れなきゃ子供に戻れないのなら、全てを持って大人のままでいる」という四人の決意を受けて、再び「絶対五人で助け合うこと」を誓う。
闇の中、ライトの家族が置く灯籠が光り、烈車へ届いたキラキラはレールとなって、烈車は動き出す。闇に対抗できるたった一つの力、夢、希望、想像、祈り、その全てに通じるイマジネーションを持って、集結した烈車は闇の巨獣を貫き倒し、烈車から降りてゼットの前に立ったライトは「闇の力ではなく、イマジネーションで戦わなければいけなかった」と語り、決戦へ臨む。
巨獣を失い、弱まった闇をモルク達に捧げられた闇で補い、更に力を上げたゼットに、仲間たちの烈車とイマジネーションで立ち向かうライトは虹のトッキュウ1号となってゼットを打ち倒す。
戦いが終わり、子供へ戻れないのならと旅を続けようと烈車へ戻ろうとするが、そこへ強いイマジネーションと届いた手紙によって大人でも自分たちだとわかった家族が迎えに来る。家族と再会する四人に対して、自分は特殊だったからと諦め、烈車へ乗ろうとするライトに家族がやって来る。
子供へ戻ったライト達は烈車を見送り、またの再会を約束する。
前述のとおり、他の4人と幼なじみという以外は出自が一切不明である。
第1駅の幼少時代の回想シーンでは秘密基地と称する木から滑落する描写があり、また最後でチケットから(他のメンバーと共に)死んだも同然と宣告されている。
第23駅にて闇に支配された町「昴ヶ浜」の出身であることを思い出す。
また第32駅では本名が鈴樹来斗(すずき・らいと)であることが判明した。
続く第33駅ではヒカリと共に自身の祖父から空手を習っていたことも明らかになった。
第42駅で書いていた手紙の内容から家族構成が祖父、父、母、自分、妹、弟であることが窺える。ちなみに、妹は舞(まい)、弟は悠斗(ゆうと)。第42駅時点では、父、妹、弟は存在が明かされたのみで、未登場。
妹、弟はその後放送された第45駅で初登場をしており、2人もまた、祖父から空手を習っているようである。
勉学はからっきしであり、0点を取ることもしばしばだったため、マンネンヒツシャドーに0点をつけられても平然としていた。ただし改めて「-100点」をつけられた事には流石にショックを受けていた。
当初、ライトは最終的に死ぬ予定でライトだけ別の列車に乗せられていたのはその伏線だった。
実現していれば初期メンバー初の殉職レッド戦士になっていた(作中で亡くなった戦隊レッドには星川学がいるが、同じエピソードで復活している)。
一方、トッキュウジャーは完全に完結し、Vシネマが作られなかったか、ライトの後任となる二代目トッキュウ1号が登場するVシネマが作られたかも知れない(小林靖子女史はタイムファイヤーと実写版セーラーヴィーナスを死亡させた前例があった)。
また、最終駅において家族とは再会を果たすもライトだけ子供の姿には戻らない予定だったとか。
バクアゲ32に登場。
『3rd LAP』の解禁時点でトッキュウ1号の客演は告知されていたが、変身者は予告の段階では明かされていなかった。しかし、放送時に変身者がライト本人、しかもオリジナルキャストの志尊淳の出演が明かされた(尚、バクアゲ12の走輔は声だけは確定していたが、変身前の出演までは放送当時まで隠されていた)。虹野明役の長濱慎は自身のYouTubeチャンネルで撮影の裏側を明かし、「決定稿になる前までは、ライト役の志尊氏がスケジュールの都合で出演できるかが不明だったが、1日2~3時間のアフレコのみの出演なら可能となり、そのアフレコ日の時間を使いワンシーンだけ出演する事が出来た」とのこと。
劇中では、センログルマーの能力で連結された明やブンブンジャーの面々を救うため、参戦。
他のトッキュウジャーのレッシャーを借りていたようで今回も乗り換え変身を披露している。
ブンブンジャーと連携してセンログルマーを倒すものの、センログルマーが巨大化。電車ごっこによる乗り物酔いでビュン・ディーゼル/ビュンビュンマッハーロボがダウンしたため、ブンブンコントローラーに(おそらく)イマジネーションを注ぎ込んで、トッキュウオーを合体させて焔先斗に貸し与える。だが操縦を任せたのはいいものの、先斗には電車操縦の勝手が分からずなんとか説明しようとするも、彼は全く言うことを聞かずしまいには操縦桿を引っこ抜きブンブンコントローラーを差し込む始末。これには、ライトも「こんなんあり?」と困惑していた。
とはいえ、何だかんだ息の合った連携プレーでセンログルマーを撃破。
撃破後、変身解除。虹がかかった空の下でブンブンジャーたちの姿を見て「俺には見える。お前たちが夢を叶える姿が…。」と言い残し、去っていった。
ちなみに時系列的には『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー』以降になる=同作品でイマジネーションを取り戻すまで変身できない為に時系列に齟齬が生じることになるが、長濱氏は上述のスケジュールを明かした動画にて「真相が他にあるかもしれないけど現状は不明だから、あくまで自分が独自に解釈した設定(要約)」と前置きした上で、「明がブンレッド/大也にライトを重ねた際、明のイマジネーションで烈車ごと召喚されたのではないか」と解釈している。
または10年の月日を経ても身体こそは大人でも服装が子供のままであり、尚且つイマジネーションが残っている、そして他の4人がいないことからも「ゼットを倒したものの4人の仲間とは離れ離れになり家族とも再会が叶わなかった世界線のライトではないか」とも解釈できる。
明治安田生命が新しく設立した保険のCMに志尊氏が登場しているのだが、その保険の名前が・・・
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