演:雛形あきこ
概要
映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』の登場人物。
先代トウフ女王殿であり、神の怒り事件(第7話で語られた15年前の厄災)の際に食料独占の悪政に走ったことで現国王殿・カグラギ・ディボウスキをはじめとする民衆達の反乱が起こり彼らによって滅ぼされた。
余談
- 演者の雛形氏は『仮面ライダー剣』で橘朔也/仮面ライダーギャレンを演じた天野浩成氏の妻として非常に有名であり、仮面ライダー作品には『仮面ライダー大戦』にて出演経験があるが、スーパー戦隊シリーズには初の出演である。
- そして、キャスト解禁時、知っている人からしたら「案の定」だが、夫の天野氏が紹介も兼ねた面白ツイートをTwitter上で連発したので出演しない天野氏の方がトレンド入りしてしまった(しかも、それに『剣』主要キャストの面々が乗っかる始末。特にこの2人)。
- 公開15日前には、あろうことか天野氏が自身のアカウントで勝手にカウントダウンに加わり、そしてテレビシリーズの方の公式アカウントからリツイートされた(後に、本家出演キャストからのカウントダウンもツイートされている)。
- ちなみに雛形氏の方も天野氏が出演する『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.3の配信カウントダウンをツイートしていた。
- その後、天野氏が『キングオージャー』本編にグローディ・ロイコディウム役で出演。夫婦揃って同作のヴィランを務めた。後に雛形氏のテレビでの出演が決まり夫婦共演が実現する。
- 視聴者からは、天野氏の呼び名にあやかり「ままのイロキ」と呼ばれることも。
- また何の因果か、ギャレンはクワガタオージャーと同じく赤いクワガタモチーフのヒーローである。
- そして、キャスト解禁時、知っている人からしたら「案の定」だが、夫の天野氏が紹介も兼ねた面白ツイートをTwitter上で連発したので出演しない天野氏の方がトレンド入りしてしまった(しかも、それに『剣』主要キャストの面々が乗っかる始末。特にこの2人)。
- 名前の由来は「キイロスズメバチ」と思われる。
関連タグ
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
ハーカバーカを訪れるも分断されたキングオージャー一行。
そして自身を討ったカグラギと死の国にて再び対峙することになる。
燃え盛るタキタテ城内の玉座にて、カグラギに「私を滅ぼして玉座を乗っ取った先に、お前が得たものは何だ?」「この先お前に待ち受けるものは、『裏切られることへの恐怖』だ」「そして、お前はいずれ国民を裏切るだろう」と散々怨嗟を含んだ挑発をしてきたが、それがカグラギに通じるはずもなく「私が得たものは、民と国だ!」という言葉から揺るがない意志を感じ取り、姿を消した。
ゲストキャラながら劇中では数秒ほどしか登場していない状況である。
だが後に第37話にて宇蟲五道化の一人・グローディ・ロイコディウムの能力により現世に呼び戻され、再びトウフを混乱に陥れる事となる。
本来は蘇らせたグローディが主だが彼に対してキングオージャー撃退に行くよう命令を下したりと主従関係が逆転している。
そしてカグラギと対峙した際に、悪政の真相が明らかになる。
悪政の真相(ネタバレ注意)
元々、彼とは米づくりを認め王殿を学ばせるため城に通うよう命じており関係も良好だったのだが、当時暗躍していたグローディがトウフの米に毒を仕込んでいた。それらから民を守り、他国への風評被害が広まる前に秘密裏に回収していた。だがそんな頃に「神の怒り」が発生。民が困窮するも自分だけ食料を蓄え、独占する暴君に見えてしまい情勢が悪化。
反乱直前にカグラギが王殿の間に乗り込んで説得に行くが、ここで投降しても晒し首にされるのは変わらず、何より騒動の原因である毒入り米の事実が公になってしまえば、風評被害を防ごうとした努力が無に帰しトウフが滅びかねないと危惧していたイロキは、食の国王としての覚悟を決めて毒入り米を食し自害、カグラギに刀と共に「王の証」たる首飾りを託し、介錯を促す。
「カグラギ……最後の頼みだ」
しかし、まだ若く正直だった彼は拒み、悶え苦しむ際に倒した灯りの火で発生した火災でイロキは焼死。毒入りの米も全て炎に消えた。
これが彼女がカグラギを『裏切り者』とする真実であった。
そして現在。17年もの月日が掛かってしまったが、自身の真意を解いたカグラギの答えに笑みを零し、彼は果たせなかった介錯をつけるため、周りには炎が揺らめき刀を抜く過去とオージャカリバーを取り出す現在が交差しあい……
カグラギ 「王鎧武装…!」
カグラギはハチオージャーへと変身、グローディを退けるもイロキは彼の死体蘇生能力が解除されたのか、肉体が消滅し始め自らの手で直接手に掛けず、自身に引導を渡したカグラギに
「裏切り者め……」
と優しげに呟きつつ、彼のやり方に満足し、トウフの風となり消滅していった。
嘗て食の国を統めた女王蜂は再び現世に降り、紫の蝶と共に華麗に舞い災厄を突き刺す(※ネタバレ注意!!)
「とっとと立て、愚図め。
借りるぞ。そのまま寝ているようなら、玉座は私が貰ってしまおうかのう?」
カグラギ「…かたじけない…!」
カーラス「お互い後継者が不甲斐なくて、苦労するなぁ?」
「まぁおかげで、死んだ無念の憂さ晴らしが出来る…!」
「「王鎧武装」」
第49話にてデボニカに連れられカーラス・デハーン達と共にハーカバーカから一時的に帰還。上記の台詞をカグラギ・ディボウスキに放ち、借りたオージャカリバーでハチオージャーに王鎧武装した。(その際、カーラスと話していた辺り、二人は面識がある模様。)
戦闘時にオージャカリバーをカーラスは逆手持ちをしていたが、イロキは普通に持ち少し優雅な立ち振る舞いで戦っていた。
変身ポーズは剣を自分の目の前で真っ直ぐ真横に持ち、ハチの部分をタッチしてそのままの姿勢で変身するというもの。
追加シーンを含んだ最終三話TTFC特別バージョンにおいてシーンが追加され、6王国の王の食事処を「食事の邪魔は何人たりとも許さん」という台詞と共にカーラスやネフィラ達と守っていた。何ともトウフの女王殿らしい台詞である。
余談(ネタバレ)
ハチオージャーとしての戦闘シーンは一瞬だったが、ゲスト戦士とはいえ何気に初の女性ブラックの戦士が誕生したこととなった。(海外版や12年前、女性メンバーが黒色戦士に合わせたクロスオーバー変身のケースは存在する)
また、演ずる雛形女史の夫である天野氏が演じた橘朔也/仮面ライダーギャレンと合わせて、夫婦揃ってヒーローに変身を果たした。
天野氏いわく「ままの 王鎧武装は 琴を弾く イメージです」とのこと。
ハチ側のスイッチの操作音は残念ながら三味線と微妙に惜しいが、カグラギとはまた違う優雅さを醸し出している。
真の関連タグ
織田信長:イメージモデルになったと思われる歴史上の人物。
和歌山毒物カレー事件:おそらく毒入り米事件のネタ元。