『ZILLION DRIVER』
CV:松岡禎丞
概要
創世の神の呪縛を振り切った浮世英寿に対してジットが使用したドライバー。ジットを回収したスエルも使用する。
デザグラ運営の中でも限られた存在しか使用することができない最高位のドライバーで、無尽蔵のクリーンエネルギーを生み出して国家レベルのエネルギー消費量を仮面ライダー単体で使用可能とするという異次元の性能を持つ。
システムボイスはヴィジョンドライバー・レーザーレイズライザーと同じく松岡禎丞氏が担当しているが、上記2つと比べて禍々しい声質になっている。
外見と機能
基礎設計は同じく運営専用のドライバーであるヴィジョンドライバーに準じており、装着状態での空間移動能力や各種戦闘機能なども同様に備えているが変身後のスペックは相応に跳ね上がっている。
外見自体も金色・白金色を用いたより複雑な意匠の神々しいものとなっている。
特筆すべき点として文字通り人間の目を模した液晶画面「ジリオンコア」を核とした様々な時代のあらゆる再生可能エネルギー発電施設からの半永久的なエネルギー供給を可能としており、システム上発電施設ごとのエネルギー発電量も少ないため、損失とリカバリーのコスパも良いという妙にエコな側面も持つ。
しかしそれ故に「多少エネルギー発生源を潰されたところで弱体化する心配がない」という大きな長所となっている。
変身
ベルト「シュラウドライン」を展開して装着後、天面の指紋認識生体認証装置「スティグマメトリクサー」による認証によって起動し、専用の特殊カード「シリウスカード」をジリオンコア右側(正面から見て左側)のカードリーダー「ジリオンリーダー」にリードさせることでリガドへの変身を実行、オーディエンスアイの取り込みとクリーンエネルギーの展開を行う。
ベルト右側にはシリウスカードを携帯しておく「シリウスカードホルダー」、左側にはヴィジョンドライバーのアップグレードアセンブル同様にレイズバックルの使用・拡張武装展開を可能とする「グレートアセンブル」が装備されている。
スエルが変身する際にはグレートアセンブルのボタンを入力しエグゼクティブプロデューサーとしての権限を認証、シリウスカードのリードによってリガドΩへの変身を実行する。
なお、上部「スティグマメトリクサー」を用いた認証ではない理由は放送翌日に更新された玩具版開発ブログ曰く、「劇中の設定ではスエルには実体がないため、センサーでの認証ではなくサイドホルダーのスイッチを押すことで変身出来る」ということが明かされた。
その他
ヴィジョンドライバーと共通する運営専用の機能として創世の力に干渉し、神としての存在への変化を進行させる事ができる模様。ジットはこの機能を用い、かつてのミツメのように英寿を創世の神として完全なものにしようとしたが、呪縛を解かれたことで失敗に終わっている。
これに加え、リガドへの変身の際の描写からオーディエンスアイそのものの操作、およびアイを介したオーディエンスとの繋がりを持つことも可能と思われる。
慟哭編・慕情編においてヴィジョンドライバーがジャマト陣営に奪われるという非常事態が起きていたにもかかわらずスエルらは余裕を崩していなかったが、恐らくこのドライバーによって代用または奪還が容易であることがその理由と思われる(劇中でもジーンの発言から、その状態からでもグランドエンドを実行可能であることが示唆されていた)。
また、変身者に時空を操る力を与え、リガドではスティグマメトリクサーを操作することで超加速能力「アクセラレート」が発動可能。
リガドΩ変身中の「Ωモード」ではグレートアセンブル操作で加速できるが、さらに2回入力により対象の時間を巻き戻す「リバース」が発動できるようになっている。
変身可能な仮面ライダー
『ENFORCEMENT OF VIOLENCE, REGAD』
ゲームマスターのジットが変身する。
「ENFORCEMENT OF VIOLENCE」は「暴力の執行」を意味する。
『CREATION & MASTER OF ALL, REGAD Ω』
エグゼクティブプロデューサーのスエルが変身する。
「CREATION & MASTER OF ALL」は「全ての創造と支配」を意味する。
リガドΩ変身時はドライバーも「Ωモード」へ移行。各時代のエネルギー収束端末が全力運転を行い、時空を超越した超高出力を発揮する。これにより対象への時間操作すら可能。
『CONTROL WITH ABSOLUTE POWER, GAZER ZERO』
『ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー』に登場する、仮面ライダーゲイザーに酷似したライダー。
ゲームプロデューサーのネメルが変身する。
「CONTROL WITH ABSOLUTE POWER」は「絶対的な力による支配」を意味する。ちなみに、ゲイザーゼロへの変身時はドライバー音声の声質が変身音含めヴィジョンドライバーやレーザーレイズライザーに近い大人しめなものとなっている。
立体物
初登場した47話の放送後、2023年8月21日よりプレミアムバンダイにて予約開始となることが告知された。劇中のドライバーの再現を目指すべく、「衝撃の仕様」が搭載されているとの触れ込みがなされた。
21日の16時より予約が開始。特徴的なディスプレイ部分はミラーを用いて再現され、衝撃の仕様とはこのことを指していたらしい(そのため肩透かしを食らったファンも少なからずいた)。
一応ミラーを用いた奥行きのある発光には前例があり、バンマニでも「ジーニアスフルボトルやシフトトライドロンと似たようなギミック」と紹介されているが、ドライバーサイズなのでそれらの比ではなく、搭載されたLEDの発光が反射し奥行きのあるように感じられ、さらにジットとスエルの台詞も収録されていると非常に豪華な仕様となっている。
またレイズバックルを装填することで劇中通り必殺技を発動できるほか、玩具オリジナルギミックとしてレジェンドバックルを使用することで各ライダーの最強フォームの変身音が発動できる。
例を挙げるとウィザードライバーレイズバックルを使えばインフィニティースタイルの変身音を流すことができる(のだが、この時バックル読み上げとバックル発動時のドライバーの音声が共に「インフィニティー」なために「インフィニティー!インフィニティー!」と流れ、更にそこからウィザードライバーの「イィィンフィニティー!!プリーズ!!」が流れるため、結果3回連続で「インフィニティー」という音声が流れるため早くもそのことを予想したファンにネタにされる羽目に)。
最強フォームの名称の読み上げは基本的にはケータッチよろしく「〇〇“フォーム”」や「〇〇“(ライダーの名前)”」の部分を省略したものとなっているが、ムテキゲーマーはなぜか「ムテキ」ではなくガシャットの名前である「ハイパームテキ」となっている。
また、リバイス系のサブライダー達のバックルもちゃんと個別認識して最強フォームの名称や変身音が鳴り、変身音が通常フォームと同じであるインペリアルデモンズについては、変身アイテムであるジャイアントスパイダーバイスタンプ起動時の待機音を変身音の前に付け加えることで対応している。
ただ、フォームチェンジが存在しない新1号、V3、BLACKの場合は、個別認識はするが音声は共通で「GOLDEN HISTORY!」になっている。
さらに、2024年1月25日の発送開始にあたって、BANDAI公式サイト上で取扱説明書も公開され、その中で、仮面ライダーゲイザーゼロの変身音も収録されており、ゲイザーゼロへの変身遊びもできることが判明した。
リガド、リガドΩ、ゲイザーゼロの3ライダーの変身遊びはモード切替によって実現させており、玩具の電源スイッチをONにする際にそれぞれ異なる操作をすることでモードが変わる仕様となっている。
(リガドモードは他の操作をせず普通に電源スイッチON、リガドΩモードはバックルホルダーのサイドスイッチを押しながら電源スイッチON、ゲイザーゼロモードはドライバー本体のスラッシュ部にシリウスカードを押し当てながら電源スイッチON)
そのため、モード切替をしなければ他のライダーの変身遊びをすることはできない。
(例えば、リガドモードの状態でリガドΩの変身の操作をしてもリガドΩの変身音は鳴らない)
とモードチェンジのギミックが既にグレートアセンブルはリガドΩで埋まっていたためか、シリウスカードをジリオンリーダーに押し当てた状態で電源を入れるという方法だったためにファンからは「とんでもない力技」とネタにされてしまった(「ヴィジョンドライバー同様スティグマメトリクサーのタッチ数で変わるのでも良かったのでは?」という声もあるが、ヴィジョンドライバーの場合「劇中通りに最初から1回で起動できない(できなくもないが特定の手順が必要)」という批判が多かったためにこのような措置になったと思われる)。
リデコ元のヴィジョンドライバーから比べると4000円以上値下がりしており、おそらくこの値段の違いは上記のように衝撃の仕様とされていたディスプレイ部の仕組みの違いであると思われる(LEDライトの数がヴィジョンドライバーが51個だったのに対し、ジリオンドライバーは15個とかなり減少している)。デモンズドライバーから続くLED搭載型ベルトの中では初めて1万円を切った。
また、情報解禁がなかなかされなかったことで一部視聴者からは「リバースで時間が戻ったせいで解禁日先延ばしになった」、驚きの劇中仕様が「リバースによる時間逆行」と皮肉交じりにネタにされてしまった。
ちなみに、開発者ブログで「実体」を「実態」と誤記している。
余談
- ジリオン=zillionは英語で無数の、おびただしい、莫大なといったニュアンスを持つ語。吸収したおびただしい数のオーディエンスアイや、ドライバーのスペックに恥じないネーミングとなっている。
関連タグ
仮面ライダーギーツに登場する変身アイテム一覧
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