概要
激獣拳ビーストアーツの創始者であり、その頂点に立つ7人の獣拳使い達。若き拳士達から「マスター」と呼ばれている。気難しい性格の者が多いが、自身が弟子と認めた者への面倒見は非常に良い。
その正体は嘗て「激臨の大乱」と呼ばれる戦いにおいて、ブルーサ・イーの教えを守って獣拳の元に残った7人の弟子である。
元は全員人間だったが、嘗ての友だった三拳魔達と戦った際、禁断の技「獣獣全身変」を使用した為、それぞれが司る獣拳に該当する動物の獣人と言うべき姿の不老の肉体となり、今に至る。
戦いが終わった現在、7人は「獣拳不闘の誓い」を立て、戦いへの参加を禁じている(戦闘能力自体は健在)。
表の世界でも立派な社会的地位を得ている者が殆どであり、「○○の中に修行あり」というモットーを持つ。
7人の中でも、「心・技・体」をそれぞれ最も極めたゴリー・イェン、ミシェル・ペング、ピョン・ピョウの3人は「マスター・トライアングル」と呼ばれている。
一覧
激獣フェリス拳マスター・シャーフー
「暮らしの中に修行あり、激獣拳とは日々よく生きることと見つけたり!フェリス拳、シャーフー!」
CV.永井一郎
七拳聖のリーダー的存在であり、ゲキレンジャーの直接の師匠。
激獣拳使いたちが経営するスポーツ科学の最先端を担う企業「スクラッチ」本社の重鎮でもある。
名前の由来は恐らく香港の俳優兼映画監督のユエン・シャオティエンと猫の威嚇するときの鳴き声の『シャー』『フー』。
激獣エレファント拳エレハン・キンポー
「遊びの中に修行あり、世界が恋するエレファント拳!エレハン・キンポー!」
CV.水島裕
ランの師匠。
スクラッチの子会社で、久津ケンの実家でもある工房「スクラッチマイスターズ」の工場長も兼任。
名前はCVの水島氏が吹き替えを担当したサモ・ハン・キンポーが由来。
激獣バット拳使いバット・リー
「忘我の中に修行あり、美技を極めるバット拳!バット・リー!」
CV.池田秀一
レツの師匠。
誰もが息を呑むほどの美技と、それを活かした演舞が得意で、鉄扇などの仕込み扇の使い手。
「獣獣全身変」を使う前は結構モテていたらしい。
名前はCVの池田氏が吹き替えを担当したジェット・リーが由来。
激獣シャーク拳シャッキー・チェン
「シャッキーンの中に修行あり、とにかく頑張るシャーク拳!シャッキー・チェン!」
CV.石丸博也
ジャンの師匠。
マスター・ブルーサの弟子の中では最年少であり、自身のポリシーと呼べるものがまだなく、他の拳聖に比べると師匠としては半人前であり、ジャンが初めての弟子だった。
名前はCVの石丸氏が吹き替えを担当したジャッキー・チェンが由来。
激獣ゴリラ拳ゴリー・イェン
「荒ぶる賢人、レイジングハート!ゴリー・イェン!」
CV.大友龍三郎
マスタートライアングルの一角。「心」を司る激獣ゴリラ拳の使い手。
現在はニューヨーク在住で、小説執筆で生計を立てている。
名前はドニー・イェンが由来。
激獣ペンギン拳ミシェル・ペング
「華麗なる戦いの女神、シュープリームテクニック! ミシェル・ペング!」
CV.田中敦子
マスタートライアングルの一角。「技」を司る激獣ペンギン拳使い。
「技のデパート」の異名を持ち、あらゆる獣拳のゲキワザについての知識を持っている。
拳聖の紅一点で、とにかく明るい性格。
名前はミシェル・キング(現:ミシェル・ヨー)が由来。
激獣ガゼル拳ピョン・ピョウ
「サバンナの遊撃手、アンダイイングボディ!ピョン・ピョウ!」
CV.草尾毅
マスタートライアングル最後の1人。「体」を司る激獣ガゼル拳使い。
普段は動物保護区の監視員として暮らしており、ケニアの国立公園で密猟者を取り締まっている。
名前はユン・ピョウが由来。
共通ゲキワザ
聖聖縛(せいせいばく)
激気で織り作られた巨大な聖なる布で相手を緊縛する。
布の強度はシャッキー曰く「太い鉄骨の3兆倍」
作中では第32話にて七拳聖全員で理央とメレを捕縛するのに使用した。最終回でもジャン・ラン・レツが三拳魔からロンを倒す唯一の手段である慟哭丸を教わっている間の時間稼ぎとしてロンを足止めするために使用。最終的には破られてしまうが、無事に間に合わせることが出来た。
余談
『ゲキレンジャー』の海外版である『パワーレンジャー・ジャングルフューリー』では彼らに相当するキャラクター達が人間の姿のまま登場していた(終盤で原典と同じ姿になるが)。
これは「同作の撮影時には原典も撮影中であり獣人時の着ぐるみが使えず、かといって同作のために新調するのも困難だった」という理由で、苦肉の策として「彼らが獣人時に着ていた衣装に近いもの」を用意した上で撮影に臨んでいたためである。
関連タグ
マスターレッド、マスターブルー、マスターピンク、マスターブラック:12年後に登場するマスター繋がりの人物達で、こちらも戦隊メンバーの師匠ポジ。