「出陣、出陣だよ~!」(修行その41)
データ
身長 | 203cm(幻身豪天変時・54.8m) |
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体重 | 87kg(幻身豪天変時・23.5t) |
好きな場所 | 洞窟の奥 |
好きな食べ物 | 瓢箪 |
好きな言葉 | 「窮鼠猫を噛む」 |
CV | 津久井教生 |
登場話 | 修行その41「ズシズシ!もうやだ」、修行その42「ワッシワッシで乗り越えろ!」 |
概要
ビーバーのような幻獣アーヴァンクを手本とし、ビーバーがダムを作って川の流れを塞き止めるように、さまざまな気の流れを淀ませて溜め込める幻獣アーヴァンク拳の使い手。
気を溜め込む密閉タンクは背中にあり、この内部では幻気と激気の様に反発する気でさえもきっちり分けて備蓄させられる。
劇中ではこうした自身の能力を活用し、相方である幻獣カプリコーン拳ドロウによる泥粒子の生成をアシスト。泥粒子をばら撒く事で、大勢の人間達をまとめて瓢箪に幽閉して苦しみながら消滅させる過程を経て悲鳴を集めようと目論んだ。
性格
いつも妙にテンションが高く、単語だけで意思疎通をしようとする。
そしてドロウはドロウでコンピュータ用語を織り混ぜたり「『〇〇』という…△△」という言い回しを使ったりとやっぱり変なしゃべり方をする。つまり二人仲良くコミュ障。
両者がこんなになってしまったのは他者との接触を拒み、洞窟の奥に長い間引き篭っていたため、コミュニケーションの機会が少なかったかららしいが、元からそういう性格だったのか、引きこもり生活で発症(悪化?)したのかは不明。
とはいえ幻獣拳士として高い実力を持つのは確かであり、単なるギャグキャラではない。
使用ゲンギ
- 備離美利(びりびり)
両腕から幻気による電撃を発する。
- 具流虞留(ぐるぐる)
追跡不能なほどの超高速で回転し、敵を翻弄しながら幾度も打撃を与える。
- 打無堕夢(だむだむ)
幻気により、実体に限りなく近い幻を作り出す。
幻だから攻撃しても「ムダ」…ということだろうか。
- 具流虞留備離美利(ぐるぐるびりびり)
具流虞留で超高速回転しつつ、備離美利を発して全方位を攻撃する。名前通り
の合わせ技。
- 「全身練馬繰(ぜんしんねりまくり)」
ドロウとの連携技。
ドロウの両角の上に乗って具流虞留を使い、仲良く回転しながらドロウが練馬繰を放つ。連携プレイだけに獣拳巨人が合体解除されるほどの威力。
活躍
修行その41「ズシズシ!もうやだ」
当初は一人でゲキレンジャーの前に現れて交戦となるが、これは相棒であるドロウが立てた作戦であった。
ホームシックになったジャンを除く4人の攻撃を耐え抜き、胸部の前歯に大量の激気と紫激気を蓄積すると、ドロウがそれ等に自身の幻気を加えて3つの気を合成するゲンギ「練馬繰(ねりまくり)」で泥粒子を生成。
それをばら撒いて人々を瓢箪の中に閉じ込め、悲鳴を集めようと企む。
その後、自らのゲンギ「打無堕夢」によって巨大化したドロウの幻を作り上げ、地上でゲキブルー、ゲキイエローと交戦。
せめぎ合いの末にゲキブルーの必殺技を受けて爆発四散した……と見せかけて巨大化、これに紛れて本物のドロウと入れ替わり巨大戦を開始する。
修行その42「ワッシワッシで乗り越えろ!」
直前の幻影ドロウとの戦闘で消耗していたゲキトージャウルフとサイダイオーを一方的に攻め立て、合体解除に追い込むと地上の二人と合流。
激気で守られたゲキレンジャーを消し去るべく、濃縮した泥粒子を浴びせかけ、ジャンを除く4人を瓢箪に閉じ込めてしまった。
だが、故郷で両親の写真と二人の残した言葉を見つけ、再び戦う意志を取り戻したジャンに瓢箪を破壊され、逃走したドロウと合流。
改めて5人揃ったゲキレンジャーと戦うも、レッド達の連続攻撃に圧倒され、スーパーゲキレッドが発動した超鋭鋭過激気斬を受けドロウ共々敗北した。
しかし直後に現れたロンが幻気を与えて巨大化し、やはりドロウとの連携攻撃で獣拳巨人を合体解除に追い込む善戦ぶりを見せるも、ドロウは来来獣で呼び出された全ゲキビーストによる激激全ビースト砲によって倒されてしまう。
対するソジョは耐えきって反撃するが、サイダイゲキトージャの砕大頑頑撃を喰らい今度こそ敗北。「バイバ~イ!」と言い遺して爆散した。
余談
モチーフはイギリスの幻獣であるアーヴァンクで、名前の由来は古代中国の地理書「山海経」に登場するネズミのような怪物狙如(そじょ)。
原典(中山経)の記述では「獣がいる。その状は鼣鼠(はいそ=リス)の如く、白い耳に白い喙(くちばし)、名は狙如。これが現れるとその国に大戦おこる」とある。
幻獣拳士共通の干支のモチーフは「子」。またビーバーを意識してか、顔や背中の意匠はビーバーの巣のような意匠がみられる。
また口の両端にパイプのような何かがあり、遠目にはこちらが目のように見えるが、本当の目は隠れている。
声を演じた津久井氏は『轟轟戦隊ボウケンジャー』にてカナデガミの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は2年連続となる。また、同年放送された『仮面ライダー電王』にてクラストイマジンの声を当てていた。さらに、翌年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』ではキャリゲーターという味方サイドのキャラの声を当てる事となる。
幻獣拳の使い手達はロンによる「血盟の儀式」を経て臨獣拳から鞍替えした可能性が高く、臨獣拳士時代の彼は恐らく臨獣ラット拳かマウス拳、あるいはビーバー拳辺りの使い手だったのだろう。
ちなみにドロウもソジョも他者との接触を拒んでずっと洞窟に引きこもっていたらしいが、初見のメレと同じく「ただの変人」と思われて敬遠され、誰も寄り付かなかったのかもしれない。
関連タグ
幻獣カプリコーン拳ドロウ:相方
電撃のヨークババンガー:3年後の『天装戦隊ゴセイジャー』の怪人で、こちらは単語どころかもっと短く二次熟語で会話を完結させる。