植物
ウリ科ユウガオ属の植物。ふくべ、ひさごとも呼ばれる。アフリカ原産の蔓植物で、果実が中をくりぬいて容器や楽器にするのに用いられる。
果肉は強い苦みがありとてつもなく不味くしかも有毒成分のククルビタシンが含まれているため、食したら確実に腹を下したり嘔吐したりする。
なおかんぴょうなどに加工され食用にされるユウガオはヒョウタンとは同一種であり、有毒な苦み成分が少なく、くびれがない丸型やこん棒型のものが選別されたものである。
加工
ひょうたんの実は種によって大きさが異なり、最大のものになると身の丈ほどにもなる(大長という品種があり、果実が長く吊り栽培するとどうしても果実が土に触れるためそこから腐りやすく栽培は難しい)。
これを切り取って乾燥させると、皮に微細な穴が開いているため、ひょうたんに貯蔵すれば水や酒などを外気温より低い温度で保存することが出来る。
ひょうたんを収穫するとまずてっぺんを切り落とし、中に棒を突き刺して種や肉を穿り返す。
全部取り出すのは難しいので、後は上から重石を載せて水に漬けこみ、中の肉を腐らせる。それからしばらく放置し内部が腐敗したら(このときとんでもない悪臭を放つので、水を入れ替えるときは要注意)、表皮を全て剥がし、中の肉を掻き出して皮だけにしてしまう。そして中を水や濃度の高いアルコールなどで洗浄し、表にニスなどでコーティングをすれば容器としての瓢箪が完成する。
関連項目
伏犠と女媧…幼少時、ひょうたんの中に隠されて洪水を免れたという伝説がある。
豊臣秀吉…旗印にひょうたんを用いた。
西遊記…金角と銀角が持つ魔法のひょうたんが孫悟空を苦しめた。
コテカ…熱帯圏で見られるペニスケース。
ヒョウタン(花騎士)…この植物をモチーフとしたフラワーナイトガールの花騎士。