「貴様、仲間の癖に何故邪魔をする!?」
詳細
少年サッカーチームの補欠部員・斉藤大輝と契約した敵イマジン。身長194㎝、体重128㎏。
カニモチーフだけあって水中戦が得意だが、カニらしからぬ高い跳躍力も持ち、陸上でも軽々とジャンプしている。故にモモタロスからも「カニが飛ぶな!」と突っ込まれた。
ちなみに敵側でありながら本人は(ライダー怪人のお約束とモチーフになった昔話に反して)イマジンの使命を第一に考えており、その為電王との戦闘には消極的だった。
契約者の願い
願い事:「サッカーのチームにレギュラー入りする」
地区予選の日、大輝は勝敗がかかっていたらしきPKを失敗。以降チームの補欠に下ろされ、試合中でもベンチから脱け出す等して燻り続けていた。
そんな中蹴り飛ばした石が野上良太郎に激突、更に通りすがったトラックから転落した荷物が直撃し、(良太郎の不運に巻き込まれるような形で)入院沙汰となってしまった。
大事には至らなかったものの、只でさえベンチ要員の状況下に更に怪我で後れを取ることになり、燻りが溜まっていたところにクラストイマジンが出現、上記の契約を果たす。
活躍
大輝と契約した後、「レギュラーに戻りたい」望みを叶える為大輝より実力のあるチームメイトを襲撃して片っ端から病院送りにする行為を繰り返した。
信じずにいた大輝は友人でもあるチームメイトが次々病室に搬送されてくる光景を目撃、更には自身の母親から「チームメイトが怪物に襲われた」と聞いたことで事の重大さとクラストイマジンの行動を知る。
イマジンそのものや、事情を必死になって問い質すハナへの怖さで自身が契約者であることを言えずにいたが、嘘ばかりつくウラタロスに怒り心頭なハナが「真実から逃げることを嘘って言うの、私そういうの大っ嫌い!卑怯でしかないもの!」とウラタロスに投げた言葉に背中を押され、大輝は真相と過去を告白。
純粋に願い事を言った大輝にとって、当然ながらチームメイトを襲いたいのは本望ではなく、自身のキツかった態度を省みるハナに自身も謝罪した後「残りのレギュラーの子を助けてあげて」と依頼。
大輝がチームメイトの家まで良太郎とハナを案内する道中、チームメイトの一人・タツヤを襲う瞬間を目撃され、契約完了と判断した後2006年10月15日に跳躍した。
追いかけてきた電王ソードフォームと交戦、跳躍して海岸に移動。マシンデンバードで追跡してきた電王の目の前で海に飛び込み、触手で水中に引きずり込んだ。
モモタロスが泳げないことで電王は窮地に陥るが、「泳げるのは嘘じゃない」「死なれたら僕も困る」と言うウラタロスの行動で、ロッドフォームに初変身した電王が上陸し交戦。
デンガッシャーロッドモードで劣勢に追い込まれたことで再度水中に潜り込むが、デンライナー・イスルギを呼び出しレドームを展開した電王によってサーフボードさながらに水上から追跡され、「この先にとんでもない渦があるって知らないのかな?」という嘘に動揺した隙を突かれて釣り上げられる。
そのまま劣勢に追い込まれた後、電王ロッドフォームのソリッドアタック&デンライダーキックで撃破された。
その後ギガンテスハデスと化し暴走するも、デンライナー・ゴウカとイスルギを用いた、ウラタロスのミサイル牽制・爆弾を機雷代わりに使う等の頭脳プレーで追い込まれた後、再び海上に姿を現したところをドギーランチャーで攻撃された後消滅した。
事件終息後、大輝は自力でレギュラーを目指すことを決意。大会のベンチでは、笑顔で同士を応援する大輝の姿があったのだった。
外見
大輝が「さるかに合戦」から蟹をイメージした事でカニモチーフの姿で実体化した。
緑色の身体で、上半身にカニの足を模した触手がある。これを伸ばして相手を水中に引き摺りこみ、自分に有利な戦局に持ち込む事が出来る。
他にも文房具の鋏を模した巨大なブーメランを武器に持つ。
備考
名前の「クラスト」は甲殻類を指す英単語「Crustacea」が由来と思われる。
契約者の大輝を演じた小越優輝氏は次回作「仮面ライダーキバ」でバッシャーを演じている。
演者の津久井氏はスーパー戦隊シリーズへの出演は多いが、平成ライダーシリーズは初出演。他には仮面ライダー鎧武春休み合体スペシャルに登場したモグラロイドの声も演じた。
スーツはワスプイマジンに改造された(偶然だが、元ネタの猿蟹合戦にも蜂が登場する)。
関連タグ
仮面ライダー電王 敵イマジン ウラタロス ロッドフォーム 蟹
幻獣アーヴァンク拳ソジョ:同年の戦隊に登場した中の人繋がりの戦隊怪人。
カニシンカ:空を飛ぶカニの怪人。
アミキリ:2年前の仮面ライダーに登場した空を飛ぶカニ(厳密にはエビではあるが)の怪人で、同じく飛んでいたことを突っ込まれた。