アクノロギア
あくのろぎあ
「なぜ我が竜王と呼ばれるか…この世界で一番強いからに決まっておろう」
CV:鳥海浩輔
「闇の翼」と呼ばれる漆黒のドラゴンで、最も凶悪だったと言われる魔導士ゼレフすら慄く世界最強の竜。
本作のラスボスであり、ゼレフはその前座である。
体には不気味な紫色の模様が全身にある。ゼレフ曰く「時代の終わりを告げる黒き竜」。他のドラゴンと同様に高い知性を有するが、自分以外の全ての存在を虫ケラとしか考えていない。一人称は「我」。
ブレスは一撃で天狼島を消滅させるほどの威力を誇り、さらにはそのブレスを数多の閃光として全方位へ放射し、陸海空の全てを破壊し尽くす。黙示録にはかつて国一つを滅ぼしたと示されている。その気になれば世界を支配する力を持っているといわれているがそれはせず、ゼレフからは「小食」と称されている。詳細は不明だがグランディーネによると「魂」を抜き取る滅竜魔法を使うらしい。
その正体は400年前に起きた人間との共存を巡る竜族間の戦争竜王祭にて、共存派の竜に滅竜魔法を与えられ、最終的に竜の王になった滅竜魔導士の人間である。力をつけ過ぎたことで共存派の竜まで殺し、竜の返り血を浴び続けた結果、肉体が竜に変化してしまったらしい。一方、アルカディオスは「アクノロギアはエーテリアスに近く、ゼレフが滅竜魔導士をアクノロギアにした」と推測している。人間の姿に戻ることもでき、人間時は黒いマントを纏い長髪で体中に紋様がある褐色肌の男性の姿をしている。
霊峰ゾニアにてギルダーツを奇襲してアッサリと倒して去り、S級魔導士昇格試験の最中にて天狼島に出現し、ナツ達に攻撃を仕掛けた。その際、ギルダーツを奇襲した時の力を出しておらず、「遊んで」いただけであった。ナツ達と「冥府の門」との戦いでは、ENDを破壊するために現れナツの体から出現したイグニールと戦い、死闘の末、左腕を食い破られながらも勝利し再び姿を消した。
X792年には人間の姿でどこかの洞穴に潜伏して傷を癒していた時にゼレフと再会し、彼との会話から久々に本気を出せる時が来ることを知ると不敵な笑みを浮かべ、「妖精の尻尾」とアルバレス帝国との戦いでは竜の姿に変化し人知れず動き出す。フィオーレ王国東方のゴッドセレナと聖十大魔道との戦いに突如として乱入し、自分を倒そうとするゴッドセレナを人間の姿のまま撃破。
その後は「完全なる滅竜」を目指し、再び霊峰ゾニアに赴きアイリーンと戦うが、彼女が発動した「ユニバースワン」でどこか遠くに飛ばされた。そしてアイリーンの死後、「ユニバースワン」が解けたことで、フェアリーヒルズに飛ばされたエルザとウェンディの前に現れ、アイリーンが滅竜魔法の創造者であることに気付いて「我の罪」として彼女の遺体を傷つける。
一度は時の狭間に閉じ込められるものの、時の魔力を喰らうことで復活し、最終的にはナツたち滅竜魔導士と衝突し、ナツの七炎竜の鉄拳の前に敗れ去り消滅した。今際の際にナツこそが「王にふさわしい」と称えたが、当のナツからは「王になんかなりたくねぇよ」と笑顔で返された。
滅竜魔導士は、己の体質を各々の属性の竜に変換して身体能力を強化し、自らの属性の物質を食べることで体力回復・強化が可能で、それぞれに己の属性の物を操ることができる。これが滅竜魔法の基本であり、滅竜魔導士はそれぞれ属性を持つ。
しかし、アクノロギアには属性が無い。アクノロギアは、”火”や”氷”といった属性に当たる物ではなく魔法そのものを喰らうのである。
それは全ての”魔”を喰らい力とする終焉の竜、即ちあらゆる魔法が効かず、絶対的な強さに物を言わせた力押しで世界を破滅させる魔竜である。
原作ではあまり触れられなかったアクノロギアの過去だが、アニメ版ファイナルシーズンにおいて、これがさらに掘り下げられている。以下ネタバレ注意。
彼のアクノロギアという名前は本名ではなく、あるドラゴンの名を自ら引き継いだもの。そのドラゴンの名はプロトン・アクノロギア(CV.諏訪部順一)。(以下プロトンと呼称)
プロトンは秘境モンテス・セクレタに守り神として生息しており、人類との共存を願う穏健な性格だった。事実、この秘境では人と竜が共存を果たすことに成功している。そんな彼には自身を治療してくれる青年医師の友人がいた。この青年医師こそ、竜と化す前の人間時代のアクノロギアである。ちなみに当時の名は明かされておらず字幕でも【ドクター】となっており、プロトンなども彼の事はドクターと呼んでいた。
プロトンとドクターはとても親しかったが、あるときプロトンは西の大陸で滅竜魔法が生み出されたことを知ってしまい、それを医師に打ち明けた。人と竜が争うという耐え難い現実に医師は自分の力ではどうにもできないと嘆く。そこでプロトンは西の情勢を確かめるべく秘境を後にして旅立ったが、これがのちの悲劇の引き金となってしまう。
プロトンは滅竜魔導士の力を目の当たりにしたことで人間に対して怒り狂ってしまい、再び医師と再会した時には人間を滅ぼすべく完全に敵対することに。プロトン率いるドラゴンたちの蹂躙によって全てを失ってしまった医師は次第にドラゴン(特にプロトン)に対する憎悪にまみれていき、とうとう滅竜魔法の会得という暴挙に踏み切ってしまう。
それからは各地を放浪しつつ会得した滅竜魔法で次々にドラゴンや共存を謳う人間たちを血祭りにあげていくが、憎しみのあまりいつしか自分自身の名を忘れてしまっていた。それでも自分から全てを奪ったプロトン・アクノロギアの名だけは忘れられなかったため、竜への憎しみを忘れないためにアクノロギアの名を自身に刻みこんだ。やがて前述のようにドラゴンの返り血を浴びすぎて自らの肉体が竜と化し、このときから自らを竜王と名乗るようになる。こうして漆黒の竜王アクノロギアが誕生した。
彼はナツに撃破されるまで、消えることのないドラゴンへの憎悪と破壊衝動のままに永き時を生き続けてきた。その比類なき力ゆえに全世界から畏怖の対象となっていたアクノロギアだが、結局は彼も"アクノロギア"という呪縛に囚われた1人の哀しき男に過ぎなかったのである。
コメント
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