「私の名はインベル・ユラ 全てを冬に変える者」
概要
CV:前野智昭
「スプリガン12」の一人で、アルバレス帝国執政官。
「冬将軍」の別名を持つ。
切れ長の目に眼鏡をかけ、ネクタイを締めて長い銀髪をおさげにした男性。ゼレフの参謀を務め、ゼレフの素性(家族がいることや、ENDの真の正体も含めて)も全て知っている。つまり彼はこの物語の核心に迫る事実を握っていることになる。
ゼレフに対しあまり尊敬のない言葉を贈るディマリアやアジィールをたしなめたり、宮殿に他国の者を招く際は正式な書類が必要とヤジールに注意するなど規律やルールに厳しい性格。
イシュガル侵攻時には、ヤジールと共に100万の軍勢を率いるゼレフの元に仕えており、ナツが襲撃しに来た際に彼とゼレフとの関係を知ることになった。
能力
「冬将軍」の異名通り、氷結系の魔法を行使する。ただしグレイやリオンの造形魔法とは異なり、インベルが扱うのは氷そのもの。彼の冷気はあたり一帯をたちまち猛吹雪にしてしまうほか、ナツの炎すら凍らせ、挙げ句冷気に高い耐性を持つグレイですら凍えさせるというケタ外れの威力を誇る。
しかし彼の真の恐ろしさは、以下の魔法にこそある。
・アイススレイブ
対象に氷の首輪を着け、心を封じる魔法。これを着けられた者は徐々に思考力を奪われてしまう。インベルが戦闘不能になるまで解除はできない。
・アイスロック
アイススレイブの発展系で、対象の2人に氷の首輪と鎖を繋ぎ、心を封じて操り殺し合わせる魔法。この魔法、操られた者のどちらかが死なない限り解除不可能という鬱展開待ったなしの凶悪極まりない効果を持っている。たとえ相手への殺意を抑えたところで、インベルが起こす猛吹雪はほぼ全てを凍らせるため、氷漬けにされて共倒れ間違いなしという最悪の結末が待っている。
・氷絶神衣
魔界の氷でできた鎧を自身に纏う魔法。触れたもの全てを確実に凍らせるインベルの切り札だが…
劇中の動向
ヤジールと共に進軍していた際にアイリーンが縮尺魔法「ユニバースワン」を発動させたために自分以外のスプリガン12共々ギルド「妖精の尻尾」に配置される。ギルド内でゼレフと対峙するメイビスを警戒しつつも凍結させるが、ゼレフの命を受けすぐさま解除する。代わりに上述のアイススレイブで心を封じて彼女の身動きを封じた。
ギルド奪還を目論み進攻するナツたちの迎撃に現れ、その強烈な冷気でナツ、ルーシィ、ハッピー、ジュビアをまとめて凍らせ、耐えたグレイをも造形魔法を寄せつけず圧倒。グレイが滅悪魔法にシフトチェンジしたことでついに手傷を負うが、その際に彼の心の闇を見抜いて自身の仲間に勧誘する。無論グレイは突っぱね、ナツたちも復活するが、直後にブランディッシュがナツ、ルーシィ、ハッピーを拐い、それに気を取られたグレイをジュビアもろともアイスロックで拘束し、猛吹雪の中で互いに殺し合わせる。
この殺し合い劇の目的は、ゼレフの障害となり得るナツ、もといENDを倒すべく、心の闇が燻っているグレイにジュビアを殺させることで闇堕ちさせて手駒に引き込み、そしてENDにぶつけるためである。自分が戦っても勝てる可能性は高かっただろうが、自分より格下とはいえ悪魔キラーたるグレイのほうが確実性が高いと判断したのだろう。
目論み通りに2人は殺し合いを始め、インベル自身もグレイが生き残ることを確信するが、双方が傷つけあうのを拒む思いが強かったために支配下から逃れ、同時に自決を図られたことで目論みが外れ激しく動揺する。やむを得ず自らENDを始末すべくブランディッシュの後を追うが、ジュビアの輸血で復活したグレイに追いつかれ再び戦闘に。切り札の「氷絶神衣」でグレイを凍らせようとするも、自身の氷と全く同質の氷を造形したグレイによって鎧を粉砕され、なす術なくフルボッコにされてしまった。
敗れた後、グレイに彼自身の個人情報を握っていること、そしてENDの正体がナツであることを暴露した。後にナツもENDとして目覚めてしまい、図らずもナツとグレイの殺し合いという最悪のカードが実現してしまうのだった…
終戦後も生き延びたが、再びイシュガルに戦を仕掛けようとしたため、同僚のナインハルトと共に投獄されている。
余談
演じる前野智昭氏はEDENSZEROでレベッカ・ブルーガーデン役の小松未可子氏とは夫婦である。
関連タグ
フリーズン・フローズン…同じく氷を操る敵キャラ。周囲を冬景色に変えたり、氷を精神に植えつけて味方同士を殺し合わせるなど、インベルと似たような所業を行った。