グレイ・フルバスター

ぐれいふるばすたー

グレイ・フルバスターとは、漫画『FAIRY TAIL』およびそれを原作としたテレビアニメの登場人物である。

「生き死にだけが決着の全てじゃねえだろ？ もう少し前を向いて生きろよ、オマエ等全員さ・・・」

CV：中村悠一 / 喜多村英梨（少年時代）

概要

18歳→20/21歳。右胸に青の紋章が刻印されている。

氷の造形魔導士で、その実力は「妖精の尻尾」内でもトップクラスである。

すぐに服を脱ぎ出す悪癖持ちで、無意識に服を脱いでいることが多い。いつの間にか裸体の上半身になっており、その度に突っ込まれる。頭は切れるが口は悪い。これが原因でナツと喧嘩したり、ミラジェーンを泣かすこともある。

好きな物は面白いことで、嫌いなものはナツ（と、語ってはいるが、実際はライバル意識が強いだけで仲が悪い訳ではない。本当に嫌いなものはデリオラ）。

作者曰く一応男前キャラ。

原作では物語初期のころにタバコを吸っていた。（アニメでは最初から吸っていない。）

お酒には弱い。

幼い頃にデリオラの襲撃で故郷を滅ぼされ、唯一生き残ったところをウルに保護される。

その後はリオン・バスティアと共にウルを師匠として魔導士の修行に励み、ウルとデリオラの死闘を見届けた後、師の言葉に従い西の国を目指していた所「妖精の尻尾」に辿り着く。ウルの娘であるウルティア・ミルコビッチのこともウルに聞かされていた。なお、「妖精の尻尾」の所属は主要メンバーの中でカナに次いで二番目。

グレイは物質の造形、いわゆる静の造形魔法を得意とする。

（反対にリオンは生物の造形、いわゆる動のアイスメイクが得意だった。）

ナツとは幼少時からいつも張り合って喧嘩ばかりしているが、お互い全く毛嫌いしているというわけではなく、戦闘時などでは協力して戦っている。むしろ緊急時においては抜群のコンビネーションを見せる事の方が珍しくないくらいである。

クールに見えるが、内に秘めた思い特にギルドの仲間を想う気持ちはナツにも負けておらず、時には損な役回りを担ったり命や自分の命運を天秤にかける行動に躊躇いなく走る事も結構ある。アルバレス帝国との死闘においてインベルと交戦中に「あなた(グレイ)の闇を解放されかけている。我々の仲間になる素質がある。」と言われても断固拒否し、「家族(ギルド)を守るためなら、悪にでもクソにでもなってやるよ。」と言い切った。

ゼレフと相対した時は、黒魔術教団への潜入捜査の中で発見した自分以外の他者に大なり小なり持っている自分の存在や記憶、思い出や名前全てを忘れさせるのと引き換えに何百倍もの力を発揮する消失(ロスト)属性の絶対氷結(アイスドシェル)をゼレフに放とうとするも、すんでのところでナツに止められる。この時ナツに、潜入捜査が目的とは言え家族(ギルド)を裏切り皆を悲しませ傷つけた事実から「もうギルドにはいられない。」と自虐的ながらも激しく訴えるも、ナツから「そんなのお互い様だろ。」と涙ながらに切なくも強い説得から思い留まり、ゼレフとの決着を託している。

敵として対峙したジュビアはグレイに惚れてフェアリーテイルに入る。ジュビアがグレイに惚れていることに気付いていないと思われていたが、大魔闘演武編でジュビアの気持ちに気づいていることが判明した。冥府の門(タルタロス)との決着後、自分の父親の魂を操り弄んだ相手をジュビアが倒した時も、彼女を責める所か、「大切な人の命を天国に還す。」辛い役目をさせてしまった事に心を痛め涙ながらに抱き寄せ謝罪した。

フェアリーテイルの解散後は二人で暮らしていた（途中で黒魔術教団への潜入捜査のために無断で家を出た）。

アニメオリジナル回ではジュビアとユニゾンレイドを決めたことがある。

ちなみにこのジュビアとの出会いはアニメ第4話にてハッピーを攫った

スナール率いる野盗の一員である占い師との戦闘中に攻撃されると見せかけて

「待ち人来るだす　水難の相と女難の相が出てるだす」と占いを披露されていたが

ある意味ジュビアとの出会いの事を考えるとこの占いは当たっていたと言えなくもない。

アルバレス帝国との戦いの前ではジュビアに、「終わったら答えを出す。」と伝えている事かや、インベルに嵌められ同士討ちをさせられた挙句ジュビアの命を不可抗力で奪ってしまった(後に生きていた事が判明)時は自分と彼女の未来も真剣に考えていた事から、ジュビアへの愛は本物となった。

スピンオフ漫画「TALE OF FAIRY TAIL ICE TRAIL 〜氷の軌跡〜」では主人公として、ウルの死後、妖精の尻尾に加入するまでが描かれている。

氷の造形魔法

基本氷の造形魔法を使う際は全て技名の前に（アイスメイク）が付く。

以下からアイスメイクは省略して記載。

盾（シールド）

八方に広がる花のような形状の盾を造り出す。広範囲を護ることができる。

アニメ第8話で登場以降防御魔法として度々使用している。

大槌兵（ハンマー）

巨大な氷のハンマーを作り上げて落下させる。 アニメ第12話などで登場。

氷欠泉（アイスゲイザー）

地面から大量の氷を間欠泉のように噴き出させる。 アニメ第12話などで登場。

この魔法は元々名前にアイスが付いているため、アニメ版では

使用時アイスメイクが前に付けず発動することがある。

槍騎兵（ランス）

手先から無数の氷の槍を造り出し敵を貫く。アニメ第25話などに登場。

床（フロア）

辺り一面の足場を凍らせる。アニメでは第11話などで登場し主に敵を滑らせて

転倒・転落させたり壁に激突させる目的で使われるがゲーム内では直接相手の足元に

攻撃してダメージを与える連携攻撃技の一部として使用しているケースもある。

牢獄（プリズン）

氷の檻を造り出し閉じ込める。アニメ16話で初登場。

氷雪砲（アイスキャノン）

両手持ちの巨大な大砲を造形し氷の砲撃を放つ。アニメ第16話などで登場。

この魔法だけ使用時にアイスメイクが付かない。

城壁（ランパート）

氷の壁を造り出す。アニメ第55話で登場。

かなり広範囲に渡る魔法の為、魔力消費も激しい技の模様。

飛爪（ひそう）

氷の爪のついた鎖を造り出す。

大鎌（デスサイズ）

氷の大鎌を造り出す。

戦神槍（グングニル）

氷の大槍で相手を貫く。海中においても有効。

氷魔剣（アイスブリンガー）

二対の氷の剣で十字に斬撃する。

氷聖剣（コールドエクスカリバー）

身の丈を超える氷の大剣を振りかざす。 アニメ252話などで登場。

Switch版ゲームでは

氷刃・七連舞（ひょうじん・ななれんぶ）

両肘辺りに出現させた氷の刃で回転しながら敵を切り裂く連続攻撃。

アニメ第37話の梟戦などで登場以来、強敵を倒す際のとどめ技として度々使用している。

使用回数の少ない魔法

ソーサー

巨大な歯車状の氷を創り出し、高速回転させて敵にぶつける。

アニメ第8話で登場したグレイの数少ない動の要素を含む静の造形魔法。

ナックル

手をグーにした形の氷を複数個創り出し敵を殴る。

アニメ第6話でレイユールとの戦闘時に使用。

フィッシュネット

生き物を凍り付かせながら捕らえる網状の氷魔法攻撃。アニメ9話で登場。

戦斧（バトルアックス）

氷の斧を造り出す。 アニメ25話で登場。

キャノン

設置型大砲（射出機）を造形し瓦礫などの氷以外の物を射出して攻撃する。

アニメ252話にのみ登場。

魔王の前腕甲（ヴァンブレイス）

右腕を魔王の手に変換し投擲力を爆上げする。アニメ252話で鉄球の投擲力増強のために

下記のシルバーとの戦闘中に使った。

氷の滅悪魔法

冥府の門編にて、父親のシルバーとの戦いの後、滅悪魔法を受け継いで氷の滅悪魔導士（デビルスレイヤー）の力を得た。

氷魔の激昂（ひょうまのげきこう）

口から悪魔の冷気を放つ広範囲攻撃。

氷魔零ノ太刀（ひょうまゼロノタチ）

悪魔の氷で造った太刀で居合い斬りを放つ。

氷魔零ノ破弓（ひょうまゼロノハキュウ）

悪魔の氷で造った弓矢で相手を貫く。

氷魔零ノ破拳（ひょうまゼロノハケン）

悪魔の氷で造った手甲を両拳に纏い、相手を殴り飛ばす。

エドラスのグレイ

CV:中村悠一

アースランドの平行世界「エドラス」におけるグレイ。本名は「グレイ・ソルージュ」。

氷の造形魔法を扱うアースランドのグレイとは対照的に冷え性で、いつもかなりの厚着をしている。

性格もさほど大きな違いはないように見えるが、アースランドのグレイに比べると若干おっとりしておりヘタレ気味なところがある。

エドラスのジュビアに惚れているが、いつも嫌がられている（リオンとはジュビアを巡る恋のライバルらしい）。

またエドラス側のナツとはとても友好的と、何もかもが逆になっている。

関連イラスト

グレイはしょっちゅう脱いでいるが、左額（リオン戦）と右脇腹（ウルティア戦）と左腹部（インベル戦）の傷を書き忘れやすいので注意。

関連タグ

FAIRYTAIL　フェアリーテイル

ナツ・ドラグニル　ルーシィ・ハートフィリア　エルザ・スカーレット　ジュビア・ロクサー

氷属性

サンジ、レオリオ=パラディナイト：同じく頭は切れて、仲間思いではるが、口が悪いキャラクター。