概要
バラム同盟三大闇ギルドの一つ。名称は第1部のニルヴァーナ編で登場し、第2部の冥府の門編でその名の通り大ボスを務めた。
九鬼門と呼ばれる幹部たちは全員がゼレフ書の悪魔「エーテリアス」であり(※ネタバレになるが1人のみ素性を隠している)、『E.N.D』と呼ばれる最強の悪魔がギルドマスターを務める。九鬼門を統括する司令官はNo.2の『冥王』マルド・ギール。
アジトは立方体をした空中要塞「冥界島」だが、これも実はゼレフの作り出した魔導生物である(が、星霊王にぶった切られ破壊された)。
大陸より魔法を消し去る魔導兵器フェイスの展開を目論み、発動の鍵となる評議院を手始めに爆破し、フェイスの情報を知る元評議員たちを次から次に殺して回り、その巻き添えとなった街をいくつも滅ぼし万人規模の死者を出したという、『FAIRYTAIL』史上最大の悪行を行った(最も物語最後の敵はその比ではないが)。
フェアリーテイルとの激突の末に構成員が全滅したことで完全に壊滅したものの、その実力、計画の壮大さ、悪辣さともにバラム同盟の大トリにふさわしいと言ってよく、ナツやグレイといった一部のメンバーの心に暗い影を落とし、マカロフにギルドの一時解散を決断させるなど、悪魔の心臓とは違った意味でフェアリーテイルに大打撃を与えたギルドである。
所属メンバー
副官
冥府の門の事実上のリーダー。冥王の異名を持つ冷酷な男。常に魔導書を手にしている。
九鬼門
九鬼門の司令塔でフクロウを思わせる容姿の女悪魔。レズでドSの鬼畜で、セイラを耽溺している。エルザにしでかした拷問は今なお語り草。
不死のテンペスター
擬音を具現化する呪法を操る。その名の通り決して死ぬことはなく、他の九鬼門とは異なり倒す方法が存在しない…のだが、生き返る都度記憶はリセットされる。
こいつだけ異名が無い。ジャガーの獣人のような姿をした悪魔。極めて粗暴かつ残虐な性格で、キョウカ以上に命を弄ぶことを好む手に負えない悪漢。触れた物を爆弾に変える呪法を使う。口調はえせ関西弁。
堅甲のフランマルス
丸々としたユーモラスな姿の単眼悪魔。触れた相手を吸収し魔力を使いこなすコレクターで、ハデスの魂すら収集していた。「おいくらか」が口癖の守銭奴。
「命令」を司る物静かな女悪魔。キョウカに寵愛を受けている。エルフマンに命令呪法をかけ、妖精の尻尾のアジトを破壊させた。
どうでもいいが物凄くおっぱいがでかい。本作で一番の爆乳かもしれない。
晦冥のトラフザー
魚人型の悪魔。冷静沈着な性格で、常に命令の遂行を優先する有能な働き者。体を固くして相手を殴り殺すのを得意とする。
童子切のエゼル
無数の手足を有する悪魔。戦闘と暴力を好む血に飢えたケダモノ。全身を5つの名刀に変える呪法を使う。
漆黒僧正キース
死神を思わせる白ドクロの顔を持つ悪魔。全身をチリに変え物理攻撃を受け流す、凄腕のネクロマンサー。
絶対零度のシルバー
グレイによく似た容貌のハンサムな中年男性。氷の滅悪魔導士。その正体が紙面に出た時、全読者は腰が抜けるほど驚き、その3週後にはまた腰が抜けるほど驚くこととなった。
人造悪魔
剣咬の虎のミネルバ・オーランドがキョウカに攫われ改造された姿。
先代「剣咬の虎」マスター。九鬼門を上回る悪魔に改造された。
下級悪魔
幼女のような姿の悪魔で、九鬼門を復活させるラボの管理人。面食いでアホで残酷な小物。
兵士
所謂戦闘員。倒しても倒しても雲霞の如く湧き出てくる。
余談
アニメ版においては第2シリーズからの登場だが、冥府の門編スタート以降は作画がくすんだ色合いに変わっている。意図的なのかは不明だが、冥府の門(タルタロス)編は終始重苦しい展開(加えて、連載当時ウェンディ・マーベルの断髪で一部の過激な読者からの恐喝が発生した。)のため、色合いも合わさって敵の不気味さがいっそう助長されていると言えよう。