概要
物語の舞台となるフィオーレ王国を含むイシュガル大陸(と表記したが、このイシュガルの名は遥か昔の名称であり今は「大陸」とのみ称される)全体の魔導士を統括する自治組織。魔導士ギルドが所属する「地方ギルド連盟」を管理する団体であり、罪を犯した魔導士の検挙や問題を起こしたギルドに対する制裁などを加える権限を有している。
もともとは上級魔導士「評議員」(紛らわしい)10名による合議で決議がなされていたが、評議員として紛れ込んでいたジェラールとウルティアにより本部・ERAが壊滅したため一時期解散。その後、新生評議院として生まれ変わった。
しかし後述するフェイス発動を目論んだ『冥府の門』により再び本部が爆破され、元評議員たちも冥府の門により軒並み血祭りにあげられてしまい、再改革を行うハメに陥る。メイン画像のガジルとリリーもこの後に加入しており、妖精の尻尾が再結成されたのに伴いルーンナイトの職を辞している。
制裁のためとはいえエーテリオンだのフェイスだの、明らかに必要以上の武装を有しており、強硬的な態度を取ることも多い。
妖精の尻尾は評議院にとっては闇ギルド並みに問題視されており、悩みの種のひとつである。
構成員
評議員
評議院の決定権を担う上級魔導士。
第1世代
CV:木村雅史
評議員議長で、丸々と太った老人。解散後は悠々自適な生活を送っていたが、ひそかに冥府の門と内通し、フェイス発動の鍵となる(元含む)評議員抹殺の片棒を担いでいた。フェイス発動の鍵を棚ぼた式にゲットしたが、直後に「だったらお前を殺せば問答無用で発動するんだな」とばかりにキョウカに暗殺された。
CV:遠藤大輔
二ノ席。長々としたひげを蓄えた老師。新生評議員にも名を連ねていたが、本部爆破に巻き込まれ命を落とす。
CV:川鍋雅樹
三ノ席。猫っぽい老人。X791では職を退いていたが、冥府の門のジャッカルに命を狙われる。
CV:木村雅史
六ノ席。ズーズー弁で話す老爺。影のように平面になる魔法が使える。妖精の尻尾とは親しく、強硬派のオーグやミケロには疎まれている。
CV:野浜たまこ
高齢の女性で、大阪弁で話す魔導士。ワンパクすぎるガジルを気にかけ、「意味のある生き方」をするように口を酸っぱくして言っていた。
X791ではすでに引退していたが、冥府の門に殺されてしまう。その死はガジルの眼にも涙を走らせた。
CV:関口英司
孫娘がロキに手を出されたらしい。
CV:浪川大輔
最年少評議員にして聖十大魔導の一人。正体はジェラール・フェルナンデスの分身であり、楽園の塔にエーテリオンを投下させると用済みとなったERAをウルティアに破壊させ、ジェラールに取り込まれた。
- ホッグ、ユーリ
冥府の門に殺害される。
- トーチ・エンデバー
X774年を舞台にした外伝漫画『アイストレイル』に登場。
評議員として活動する傍らBLACK VOXの初潮を兼任していたため、闇ギルド「伍条橋一家」に囚われてしまい、グレイと何故かBLACK VOXに拘束されていたギルダーツにより救われる。
第2世代
CV:白熊寛嗣
新生評議院議長。常に鎧を纏った老人で、かなりの武断派。
会議をしている真っ最中にジャッカルに建物ごと吹き飛ばされ死亡。
第3世代
新・新生評議員議長。聖十大魔導序列第2位で「イシュガルの吸血鬼」の異名を冠するダンディな男性。
新・新生評議院の評議員であり聖十大魔道序列3位の魔導士、年配の小柄な男性で特徴的な帽子と眼鏡を身に付けている。
検束部隊
眼鏡を着用し、長い黒髪をまとめた美形の男性。第4検束部隊隊長。問題行動ばかり起こす妖精の尻尾にほとほと悩みを抱えている真面目な人物。ドランバルトと仲が良い。
CV:阪口周平
妖精の尻尾に潜入したスパイ。該当項目参照。
元は検束部隊ルーンナイトの一人だったが、ERA壊滅に伴い「青い天馬」に移籍。
妖精の尻尾解散後一時期籍を置く。
検証魔導士
ジークレイン/ジェラールを裏で操っていた黒幕。ERAを壊滅させ、本来所属していた悪魔の心臓に帰還した。
武力
エーテリオン
評議院の保有する超絶時空破壊魔法。宇宙空間の「衛星魔法陣(サテライトスクエア)」から魔力の塊を投下し、爆心地のあらゆる全てを破壊する。一発落としただけで国を亡ぼせると称され、島程度であれば周囲の海ごと蒸発するらしい。様々な属性の魔力が同時に混在しているため、ユウカ・スズキの波動でもどうにもならない。
ジークレインがRシステム(楽園の塔)を完成させるために評議員を焚きつけて投下させて以降は発動条件が更に厳しくなった。
フェイス
「白き遺産」と称されるもう一つの破壊兵器。その名の通り不気味な顔の付いた柱の形をした、一度起動させれば大陸中の魔力を消し去るとされる「大陸全域魔導パルス爆弾」。全て起動すれば大陸すべての魔導士が魔導欠乏症に罹患してしまうらしい。
大陸に3000個存在したが、竜たちにより全て破壊される。
BLACK VOX
『アイストレイル』に登場した魔導監獄。罪を犯した魔導士を拘束する空中刑務所。真っ黒い立方体の形をしており、囚人たちは内部に無数に浮かぶ独房(やっぱり立方体)の中に捕えられている。
アニメ『星空の鍵』編でも似たような魔導監獄が登場した(独房は立方体ではなくクリスタル)。
聖十大魔道(せいてんだいまどう)
評議院認定の「大陸の魔導士BEST10」。あくまで正規ギルドに所属している(もしくはフリー)の魔導士が対象であり、闇ギルドは考慮外。名誉職なので聖十に選ばれてもこれと言って直接的な利害得失は無い(勿論名を轟かせるには最高の評価となるが)。第六席~第十席に該当する魔導士(マカロフを除く)は不明。
該当者
階級 | 名前 | 所属 | 主な魔法 |
---|---|---|---|
第一席 | ゴッドセレナ | (逃走) | 滅竜魔法 |
第二席 | ハイベリオン | 新生評議院議長 | 吸血 |
第三席 | ウルフヘイム | 新生評議院 | 変身 |
第四席 | ウォーロッド・シーケン | 元妖精の尻尾創設者の一人 | 樹木 |
第五席(旧末席) | ジュラ・ネェキス | 蛇姫の鱗 | 岩鉄 |
不明 | マカロフ・ドレアー | 妖精の尻尾総長 | 巨人 |
剥奪
候補
- ウル:ウルティアの母でリオンとグレイの師匠の氷の造形魔導士。
- エルザ・スカーレット:あくまで生と死の狭間でエルザの見た夢であるが、聖十大魔導候補に擁立されていた。まあ、そのくらいの実力は認めざるを得ないが。
- ラクサス・ドレアー:大魔闘演武でジュラを破ったことで評議員から擁立されそうになるが断っている。