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本項目は『FAIRY TAIL ZERØ』の重大なネタバレを含みます!!


概要編集

CV:花澤香菜


天狼島の魔導士ギルド 赤い蜥蜴のマスターであるジーセルフの娘。X673年生まれ。


ダークブラウンの髪を二つ結びにしており、眉毛がやや太い。親友のメイビス・ヴァーミリオン曰く「大きくなっていたらカナに似ていたかもしれない」とのことだが幼少期のカナとはあまり似ていない。母親については一言も言及されていないので既に死別・離婚したものと思われる。


魔法に関しては炎系の魔法を使用し、アニメ版では父・ジーセルフも炎魔法の使い手とされた。


作中での動向編集


学校の成績は1番ゆえに頭は良いもののジーセルフに甘やかされて育ったことから他者を見下しがち。アニメ版では女生徒たちのリーダー格でもあり、クラスメイトたちはゼーラのような問題児ではないもののゼーラがギルドマスターの娘であることからゼーラには逆らえずにいた。


そんな性格なためにメイビスに対しても親の借金の肩代わりということから辛く当たっていたが彼女たちの人生を変える出来事が起きた。


X679年、当時はギルド同士の争いが盛んであり、天狼島を闇ギルド 青い髑髏が襲撃。赤い蜥蜴を初めとした島民たちは次々と死んでいき、ゼーラも負傷してしまう。メイビスに助けられたゼーラはメイビスの心の強さを知り、自分のこれまでの行いを恥じて改心。メイビスに「私たち…友達になれるかな?」と問うとメイビスは「うん」と笑顔で返してくれたがゼーラは動かなくなり、いじめられても泣かなかったメイビスは初めて出来た友達のために涙を流した…


事件後、一命を取り留めたゼーラはメイビスと共に廃墟と化した天狼島で互いを支え合いながら生活。7年後のX687年、島に眠る宝、天狼玉を目指してやってきた3人のトレジャーハンターにして、後に妖精の尻尾を立ち上げることとなるユーリ・ドレアーウォーロッド・シーケンプレヒトとの出会いが元でメイビスと共に外の世界に旅立つのだった。


ゼーラは7年前の事件が元で見下し癖は直りながらもメイビス以外の人間には心許さなくなっており、ユーリチームに警戒心を抱きながらも共に戦っていき、ゼレフから魔法を教えてもらったことで炎の魔法も使えるようになり、青い髑髏を壊滅させ、父の仇も討つのだった。


この後、若くして、命を落とすこととなり、妖精の尻尾の創設には立ち会えなかったもののメイビスたちを見守るゼーラの姿も描いて、ZEROは幕を閉じた。

メイビスとゼーラ


後に『FAIRY TAIL』本編第490話でまさかの再登場を遂げ、スプリガン12ブラッドマンと刺し違えたガジル・レッドフォックスを救うこととなり、第502話でメイビスとの絆を確認しながらメイビスの心に還っていった。そして、第545話・最終回ラストシーンでは妖精の姿で登場し、物語を観ている者たちに挨拶をするのだった。


ちなみに本作第5話ではゼーラはメイビスと共に月明かりの湖で裸で泳ぎ、メイビスを後ろから抱きしめるシーンがあり、アニメ版第270話では水着着用に変更されるもオープニング映像のほうでは抱きしめシーンのみは原作再現がされている。後の本編第502話における2人の会話は精神世界ということもあって、こちらも裸で描かれたがアニメ版第308話では衣服着用に変更された。


関連項目編集

FAIRYTAILZERO メイビス・ヴァーミリオン

エポニーヌ:ゼーラのモデルになったキャラクター























以下、『FAIRYTAILZERO』の核心に関わるネタバレとなります























 彼女は若くして亡くなったが13歳の時に死んだわけではない



 ゼーラは天狼島滅亡と時を同じくして、僅か6歳で命を落としていた




天狼島を訪れた時にユーリはメイビスがゼーラを紹介した途端にあっけにとられていたのだが、これはユーリにはゼーラなる人物が全く見えず、メイビスが虚空と話していたようにしか見えなかったからである。


13歳のゼーラは生きた人間でもなければ霊魂の類でもなく、ゼーラと友達になりたいと強く願っていたメイビスが無意識のうちに魔法で作り上げた「最初に会得した幻影魔法」だったのだ。


本作のタイトルにも使われているZEROのOの部分が無いを意味するØだったのもゼーラが幻影であることの伏線であり、ゼーラが幻影であることが明かされ始めた第11話でØの部分はカットされ、第12話ではØがAになったことでZERAとなり、第13話・最終回ではZEROとなった。


ゼーラが既に死んでいることをゼーラ自身から知らされたメイビスはゼーラが幻影であることを知れば彼女が消滅してしまうことに気付き、消えないように大粒の涙を流して、懇願する。しかし、ゼーラはそんなメイビスを優しく抱き、こう告げるのだった。


「あなたにはもう、本当の仲間がいる」


メイビスの視界からゼーラが徐々に消えていく中、彼女の存在を気付くことが出来なかったユーリ、プレヒト、ウォーロッドの心にもその少女の声は確かに届いていた。


ゼーラは死滅したのではない。

彼女を生み出したメイビスの中に還って行っただけなのだから。


ちなみにゼーラとの別れを描いた原作第12話のサブタイトルはゼーラであり、仲良く眠っているメイビスとゼーラの表紙から始まり、2人が目を覚ましたシーンがラストを飾った。


なお、アルバレス編にて再び現れた理由は、メイビスが思念体から肉体に戻った際に起こったバグのようなもので、メイビスの状態が安定すると再び姿を消した。

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