CV:平野綾
pixivでは「ルーシィ」でのタグ登録数の方が多い。
「一人で逃げるなんてやだ・・・よ どんな時だって・・・みんなと一緒の方が楽しいから」
概要
本作のヒロイン。17歳→19/20歳(最終回)。右手に桃色の紋章がある。
フィオーレ王国・マグノリアにある魔導士ギルド『妖精の尻尾』に所属する星霊魔導士で、契約した星霊をそれぞれに対応した「鍵」で呼び出す「星霊魔法」が使える。
作者曰く「メインヒロインというより、普通の少女をテーマにしている」。
財閥の令嬢で父親が嫌い。自称小説家の卵。
家はアパート住みで、よく家賃の支払いで困窮している。
ギルド内では同じ読書家のレビィと一番仲が良い。
作品本編の進行は彼女の視点で描かれることが多く、作者は「もう一人の主人公」と呼んだこともある。
劇中ではナレーションの1人を務めることも多い。
変わり者が多いメンツの中では数少ない常識人。それゆえツッコミ役になることが多い。
いつもギルドの皆に振り回されてる印象があるが、契約した星霊を戦闘の「道具」扱いせず、同等の立場として接する優しさを備え、時には星霊王さえ説き伏せる度胸を見せる。
天真爛漫で明るく、困っている人を放っておけない優しい性格。また一方で高飛車なところもあるが、見かけによらず純潔であり、恋愛の話を持ちかけられただけで赤面して動揺してしまう。
また、後述の出自と読書によって培われた知識量の賜物か、分析力が高く、魔術や暗号の解除などでそのスキルを発揮する時がある。一方で知識が活かせない場面では大した工夫もなしに落とし穴を用意したり、場の流れで飛来した生物につかまって自分から窮地に陥ったりするなど、少々アホの子じみた言動や行動をとることもあるため、仲間が驚くこともしばしば。よく狙われたり、捕まる事も多い。
また、自分のビジュアルに自信を持っており、都合が悪い状況に陥ると男性相手には色仕掛けを仕掛けることがあるが、アニオリのエピソード以外では失敗している。
お酒にはかなり弱く、自分から進んで呑むことはあまりないがカナから無理矢理呑まされることが多く、数杯で酔ってしまっている。酒に酔うと甘え上戸になる。
小説書きのためか「伝説の勇者」などに強い憧れを抱いていたり、変な妄想を炸裂させることもあり、仲間達から(無頓着なナツからでさえも)呆れられることがある。
母親からの「星霊を大事になさい」という教えから星霊を「従者」ではなく「友達」として見ており、彼らに対して深い思いやりを持つため、敵として自分そっくりに変身し襲い掛かってきた星霊「ジェミニ」を戦意喪失させてしまったこともある(変身した相手の心理構造まで模倣する能力を持つため)。
「妖精の尻尾」のメンバーには自らの出自を明かさずにいたが、父の依頼を受け動いた「幽鬼の支配者」との抗争の際出自を打ち明ける。
「妖精の尻尾」に加入する前は、国を代表する資産家・ハートフィリア財閥の令嬢だった。
両親と使用人から愛され、何不自由ない裕福な環境で育つが、母・レイラを幼い頃に亡くし、そのショックで父・ジュードは仕事にのめり込んで、ルーシィを顧みなくなっていき、互いに険悪な関係になっていた。それから暫くして、「跡継ぎのための男性が必要」という理由だけで、望まない縁談をさせられそうになったことをきっかけに父から自立して立派な魔導士になることを心に決めて家出をし、ナツとハッピーとの出会いを期に憧れの「妖精の尻尾」へ加入した。
抗争の原因が自分にあると責任を感じていたが、仲間達からそれを咎められる事もなく、「妖精の尻尾」が自分の居場所であると改めて感じた。抗争終結後に一旦家に戻り、父に自分の決意を伝えて完全に決別した(後にとりあえず和解するが、その後再会することなく天狼島からの帰還の一月前に死別した)。
ギルドではナツやハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディ、シャルルとチームを組んで仕事をすることが多く、ルーシィの活躍は大抵尾ひれがついて周囲に広まることが多い。
ギルドでの仕事が無いときは週刊ソーサラーで水着グラビアモデルの仕事をすることもある。
また現在はアパートの一部屋を借りて住んでいるが、ナツたちが勝手に部屋に上がりこむことがたびたびあり、毎回「あたしの部屋ー!!」などのツッコミをする羽目になるほど迷惑に思っている。以前は幼い頃に死別した母へ宛てた届く事のない手紙を書き続け、それが部屋に溜めこまれている。
ちなみに読書家でケム・ザレオン関連の依頼ではその才能を遺憾なく発揮し、彼の遺作『日の出』の秘密を解き明かした。ストーリーの途中から自作の物語の執筆を開始し、ナツ経由でそのことが知られギルド内にそのことが広まっている。この出来事から本を読むことが好きなレビィと親しくなった。このときから将来はギルドでの冒険を本にして出版したいと思っていた。
ギルド解散後は、ジェイソンの伝手で週刊ソーサラーの見習い編集者になり、仕事の傍らギルドを復活させるため各地に散った仲間達の情報を集めていた。X792年の大魔闘演武でナツとハッピーに再会し、彼らと共に仲間探しの旅に出る傍ら、所在を知る仲間達に手紙を送りギルド再結成に尽力した。アクノロギアを倒した後は念願だった小説家デビューを果たし、X793年に処女作『イリスの冒険』でケム・ザレオン文学賞新人賞を受賞した。その後、ナツ、ハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディ、シャルルと共に100年クエストに挑戦している。
容姿
身長は160cm程度、肌は色白く、童顔で幼い顔立ちをしており髪の毛は母譲りの美しい金髪で、頭の右側のところでリボンで結んでいることが多いが、話が進むにつれて髪型が変化していく。特に妖精の尻尾が解散して一時期記者をやっていた頃には髪を伸ばしており、以降は背中まで届くほどの長髪になっている。
当作品の女性キャラ全員に当てはまる「服装が毎回変わる」の代表格なお洒落さん。
ミニスカートもよく穿いており靴はロングブーツが多いが、サイハイブーツの時もある。ニーソックス等と併せて履いていることもあれば、ブーツを脱いでも素足だったり。(VSフレア戦で確認できる)
スリーサイズ
B90(Gカップ)/W59/H88。
作中の女性メンバーの中でも一二を争うかなりの凄いカラダであり、推定Gカップのバストは乳揺れシーンなどからずっしりとした重みと、ほどよい弾力を兼ね備えていることがわかる。
その胸を大幅に露出、もしくは強調させた服装であることが多い。
ヒップも相当豊満で、映画やOADでは全裸で安産型の見事な巨尻を披露している。
また、服を剥がされる、または破かれる回数は女性キャラクターの中ではダントツで一番多く、入浴シーンなども多めなため視聴者と読者目線では作中随一のお色気担当キャラである。
このように少女のような可愛らしさとグラマラスな身体つきを兼ね備えた美貌を持ち、なおかつ全体的に肌の露出が多い衣装なのとは裏腹に、作中では色仕掛けに悉く失敗している。
異性に興味のないナツ曰く「色気が足りない」とのこと。
(最近では全裸で空を飛ぶといったギャグシーンで全裸になることもあった)
しかし、ロキやタウロスなどの一部の者は彼女を性的な目で見ていたり、週刊ソーサラーの水着グラビアも担当しているため、需要が全くないわけではない。
一方で、劇場版「フェアリーテイル Dragon Cry」でザッシュから保管庫の鍵である指輪を彼から気付かれずに奪う作戦を実行した際は、過激な踊り子姿で色気あふれるダンスを披露し、酒場にいた大勢の客の眼を自らの豊満な身体に釘付けにすることに成功しているため、色仕掛けのスキルは向上していると思われる。
また彼女の美貌や肉体が醸し出す性的魅力は、戦闘でも活かせる可能性を秘めている。
ジェミニがルーシィに変身している時の戦闘ではヒビキが女性に弱い性格と読み、妖艶な笑みを浮かべながらその豊満なバストを披露して、サジタリウスとヒビキの二人に性的興奮を促し弱体化させた。
また、タウロスに対して原作ではセルフ乳揉み、アニメでは巨尻を強調したセクシーポーズで誘惑しメロメロにしてカエルムを使った一撃を加えるといった、非常に破廉恥な戦法を取っていた。
そのためルーシィ本人も、並みの性欲を持つ男の敵に本気になれば、ジェミニと同じようにその悩殺的ボディを活かした破廉恥な戦法が取れる可能性を秘めてはいるが、ルーシィの性格上、この戦法を行うことはないと思われる。
収穫祭でミス・フェアリーテイルコンテストに出場した際は、エバーグリーンの乱入によってアピールする間もなく石化させられてしまったにもかかわらず、結果はエルザに次いで2位という好成績を記録した。(このコンテストはマガジン誌上で実際に読者投票を行い決定したもの)
戦闘能力
鍵は常に腰の右側に装着しており、腰の左側には先がハートマークの鞭を装備している(序盤は黒い鞭だったが、現在は網目模様の鞭に変わった)。なお鞭はあくまで武器であり、変な趣味はない。
星霊自体の攻撃力は強力な星霊ほどイロモノ感というか特化に徹しており、
型にはまれば力を発揮するが、そうでない場合は戦力にならない。
(水が無ければ召喚できないアクエリアスや、近接に特化したロキ、攻撃手段が射撃のみのサジタリウスなど)
戦力にならない場合は戦闘というよりも一方的な嬲り殺しにされてる印象が強い。
もはや戦力とは無縁の仔犬座の精霊もいる。
星霊魔法については星霊を強制的に星霊界に戻す「強制閉門」が行える。単行本47巻現在、契約星霊は15体(そのうち黄道十二門の鍵は10つ)。
また基本的に星霊は一度に一体しか出せないが、一瞬とはいえ複数の星霊を出したことがある。
彼女はまだ魔導士としては魔力が低く、様々な星霊を続けて呼び出すとすぐに魔力が切れてしまう。そのためバルゴからエリダヌス座の星の大河(エトワールフルーグ)という伸縮自在の鞭を提供され、よく戦いに用いるようになった。
途中から二体同時開門を使えるようになるなど、魔導士としても成長している。
さらに、魔女の罪とのスパルタ特訓で第二魔法陣を解放した後には三体同時開門を行い、アクエリアスの鍵を壊すことにより、星霊王までもを呼び出した。
単体での戦闘力は戦士や近接系魔導士には劣るらしいが勿論一般人よりも体力はあり、チンピラ程度であれば軽く蹴り倒せる。物語が進むにつれ、後述の魔法で戦闘力を底上げする手段を会得し、鞭なしでもある程度戦えるようになり、最近ではなんと滅竜魔導士相手に単騎で打ち勝ち、その戦いを見届けたラクサスから「強くなったな」と賞賛されるほどまで実力を上げた。
技
- ウラノ・メトリア
ヒビキの魔法によって使用可能になった膨大な魔力を必要とする超魔法。
発動には長い詠唱が必要。
星霊衣(スタードレス)
第3部から使用できるようになった魔法。
星霊を召喚すると同時にその魔力を自らの身に纏うことで、星霊との強力なツープラトンアタックを行う。本人曰く「エルザのマネ」らしい。
弱点
弱点としては鍵を所持していない状態ではエレンティアのような特殊な環境でなければ星霊の召喚及び閉門や前述した星霊衣も使用不可となる。
鞭も星霊衣を纏って身体能力を高めた状態で使用しなければ心許ない。
最大の技である「ウラノ・メトリア」は詠唱に時間がかかり一人で使用するのは困難である。
実際に一人で発動させて倒した敵はエンジェルとジャッカルの2人のみである。
エンジェルを倒せたのは詠唱時に彼女が「ウラノ・メトリア」の膨大な魔力を視認したことでそれにビビってしまい星霊への指示が遅れ、ルーシィに呪文の詠唱を許したことが要因である。
ジャッカル戦の時は水のバリアを纏ってジャッカルの魔法を無力化して呪文を詠唱し、発動させて倒した。しかし、これは一時的にアクエリアスの力を得たことで可能にした戦術であるためルーシィ本来の実力でいつでもできるわけではない。
そのため「ウラノ・メトリア」を安定的に発動させるにはジェミニやそれ以外の星霊、状況によっては他の魔導士の協力がほぼ必須であり、自分かジェミニあるいはその両者に詠唱時間を設けてそれを邪魔してくる敵から詠唱者を守る必要がある。
星霊衣合成は非常に強力だが魔力消耗が激しいため発動時間が短い。
また、星霊衣を纏ったとしても衣装を剝がされたり、完全に破かれたりして衣装がルーシィの体から離れてしまうと衣装の魔力は使えない。
完全に衣装を破かれた場合は星霊界で新たに衣装が作られるが完成するまで時間がかかる。
しかも星霊衣を発動させた状態で衣装を失うと元から着ていた衣服を着用している状態には戻らず、そのまま全裸になってしまう。
すぐに別の衣装を着たいときは星霊界から召喚し、即座に新調することは一応できるが所持する星霊に起因した衣装しか纏えないため、全ての衣装が完全に破損してしまうとルーシィにとっては弱体化するだけでなく、ある意味かなり悲惨な状況になるので注意が必要である。
所持星霊
黄道十二門の星霊
通常の星霊
エドラスのルーシィ
「アースランド」の平行世界「エドラス」におけるルーシィ。本名「ルーシィ・アシュレイ」。アースランドのナツ達には「エドルーシィ」と呼ばれている。
アースランドのルーシィと見た目が同じでややこしいので、後にキャンサーに頼んで髪をショートカットにしてもらっている。
二人のルーシィでダブルーシィ、ジェミニが変身したルーシィも合わせてトリプルーシィになった描写もある。
アースランドのルーシィとは異なり、男勝り・姉御肌な性格で口調も荒いが、ツンデレな一面もある。
アースランドのナツには「やかましいところは同じ」と評されている。またアースランドのルーシィ同様、ツッコミは鋭い。武器は魔法の鞭。
エドナツやエドグレイをよく懲らしめているため、本人たちに怖がられている。また、レビィとの仲はあまりよくない様子(喧嘩友達の可能性もあるが)。
マスター不在のギルドのまとめ役であり、「本当に世界を変えたければ自分たちの手で変えずにどうする」という信念の持ち主。
そのためアースランドのナツ達が王国と本気で戦うことを知り、途中までナツ達を案内した後ギルドに戻り仲間達を説得し、全面衝突の際ギルドごと駆け付けて助太刀した。
原作とアニメでは服装が異なる。
余談
ルーシィの実家であるハートフィリア財閥は、運営していた鉄道会社「ハートフィリア鉄道」の買収をきっかけに潰れてしまった。そのため、現在ルーシィは財閥令嬢ではなくなっている。
名前はよくある西洋人名であり、作中ではレイラとジュードが知り合った時、ギルドの看板の「LUCKY」の「K」が外れ「LUC Y」になっていたのが由来とされている。
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