ミッシェル・ロブスターは、『FAIRY TAIL』の登場人物である。
声優はゆかな。
概要
「星空の鍵編」に登場する、アニメオリジナルキャラクター。
ただし原作者の真島ヒロが星空の鍵編の構成とキャラクターデザインを手がけており、
この話自体は原作でも「星霊魔導士が激減した事件」ということで少し触れられているため、原作にも関わりがない訳ではない。
ウェーブのかかった金髪のロングヘアーとピンクの甘ロリファッションが特徴の女性。エルフマン曰く「凄い美人」。
ハートフィリア家の親族、ロブスター家の令嬢を名乗り、ルーシィ・ハートフィリアのことを「姉さん」と呼ぶ。
小さい頃、一緒によく遊んだらしいが、当のルーシィには心当たりが無かった。
ルーシィが7年間年を取らなかったため、彼女の方が身体的な年齢は上で大人びている(事実上はルーシィの方が年上)。
ルーシィの父、ジュードの遺品を届けるため、妖精の尻尾にやって来る。
後に妖精の尻尾でウェイトレスをしつつ、ルーシィと一緒に暮らすようになる。
そして、無限時計にまつわる事件に巻き込まれることになる。
彼女の記憶がないルーシィだったが、意外とドジで泣き虫ではあるもののどこまでも自分に懐く彼女と打ち解けるのに時間はかからなかった。
マイペースな性格で、暇さえあれば何かを食べていることが多い。
ルーシィ本人や近親者しか知らないような、ルーシィとの思い出や、ルーシィの母、レイラの所有していた星霊を知っている。
以下、ネタバレ注意
イミテイシア
無限時計に取り込まれたルーシィを助けようとするナツ・ドラグニルの前に立ち塞がる。
ミッシェル・ロブスターという名前は偽名で、実在する別人の名前を騙ったもの。
マカオが身元を調べた時に不審な点を発見できなかったのは、ロブスター家とそこに令嬢が一人いることは事実であったためである。
本当のミッシェルは星霊魔導士で、寺院の奥地で秘匿されており、生命維持装置を付けられた状態で眠っていた。
しかし、ルーシィとの思い出は後から調べたものではなく、全て本人の実際の経験による本当の記憶であり、ルーシィに対する情愛も彼女の本心である。
彼女の目的は「ルーシィとずっと一緒にいること」で、無限時計の開放はその手段であった。
ジュードの遺品も彼から正式に譲り受けたものであり、騙し取ったり強奪したわけではない。
妖精の尻尾のメンバーを騙していた事にも罪悪感はあった様子。
正体
ルーシィがかつてレイラからプレゼントされ、妹のように可愛がっていた人形。
屋敷に放置されていた彼女は、ミッドナイトの魔法によって人の姿を得て、ルーシィの元にやってきていた。
妖精の尻尾にやって来る前もロブスター家の令嬢を名乗り、ジュードの元で潜入調査をしており、ジュードの最期を看取っている。
彼女の正体にジュードは薄々感づいていたようである。
無限時計の開放間近になって、実は無限時計とルーシィが一体化することで、ルーシィ本人は消滅するという真実を知ることになる。
そんな結末を望んでいなかった彼女は無限時計を止めようとしたため、ミッドナイトによって元の人形の姿に戻される。
その後、リアル・ナイトメアの影響でルーシィの心に語りかけ、自らの生い立ちを語る。
事件が収束すると、彼女は無事ルーシィの部屋に戻った。
ハートフィリア家の肖像画にもルーシィの膝の上に座っている彼女の姿が描かれており、本編以外でも星空の鍵編のEDでわずかに確認できる。
また、EDの映像自体がミッシェルとルーシィの関係性を暗示させる内容となっている。
余談
幼い頃、ルーシィが彼女の人形をプレゼントされたときつけた名前は「ゴンザレス」である。
「ミッシェル」は別人の名前を借りたものであり、「イミテイシア」は六魔将軍としてのコードネームであるため本名は「ゴンザレス」ということになるのかもしれない…。