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デューク(このすば)

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でゅーく

ここではライトノベル及びテレビアニメ、『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するキャラクターについて記載する。

概要

原作13巻にて登場した謎の男性。女性と見紛う程の中性的な美しい顔立ちをしている。

その正体は魔王軍の一員にして、神に逆らい堕天した堕天使。普段はフードの下に隠されているが、背中には漆黒の羽を持ち、胸には魔王軍の紋章が彫られている。

人物

元は天使というだけあり、悪魔やアンデッドを激しく嫌悪・敵視している(そのためアクアとは、正体を明かすまで意気投合していた)。

なお堕天した理由は、神のパシリバニル談)として散々こき使われるのに嫌気が差したからの様で、当然ながらエリスを始めとする神々の事は快く思っていない。ちなみにアクアに対しては彼女が正体を明かしても、「ただの痛い女か……」と全く信じていなかった。

当初はただ者ではない雰囲気を漂わせていたのだが、アクアとの初対面時には「とても清純そうに見える」と彼女を評したり、カズマが自分に接触してきたのは策略の一環であったと勝手に深読みして勘違いしたりウィズとの決闘では彼女がガチ切れしているにも拘わらず、年齢の事で挑発している(その結果、手痛い反撃を受けた)。

そしてその事からカズマは、「あいつはひょっとして結構なアホなのだろうか」とデュークを評している。

強さ

クラスは『アークウィザード』。ウィズとは対極の炎系の魔法を得意とする。

更に元は天使であったため、本来なら『プリースト』・『アークプリースト』・『クルセイダー』のクラスしか使えない筈の神聖魔法も行使出来る(ちなみに正体を明かした際、その事に関してアクアから「神に逆らって堕天したクセに、ピンチになったら神々の超パワーを借りようなんて恥ずかしくないのか」と抗議された)。

当初はデュークの動きを探ろうとウィズが召喚したゴーストの多くを浄化し、更にはバニルの見通す力を以てしてもすぐには居場所が分からなかったなど、底知れない強さを匂わせていた。

しかしウィズとの決闘では、魔法全般の使い方が上手いウィズとは違いただひたすら攻撃魔法を連発するだけの単調な戦い方しか出来ず、結果的にはデュークのせいでアクセルの街の無辜の民が危険に晒されようとしている事を知り、本気になったウィズの敵では無かった。

技一覧

  • インフェルノ

巨大な炎を発生させる高位の魔法。

  • クリムゾン・レーザー

紅い熱線を放って攻撃する。

  • サンクチュアリ

巨大な聖なる魔法陣を使った浄化魔法。さしものウィズも中々のダメージを受けた。

  • ラーヴァ・スワンプ

溶岩の沼を発生させる。

作中の動向

ウィズの前に突然現れるや否や「お前に会うために遥か遠い地からやって来た」「何年もの間、お前の事を調べ続け、お前の事だけを考え続けた」などと言い放った挙げ句、「お前を襲うために、ただひたすらに自らを鍛え続けた」と言いながら身に纏っていたローブを脱ぎ捨てようとした事から、当のウィズや相談を受けたカズマ達からは「変態ストーカー」だと思われていた。

更にはウィズがリッチーである事を知っている上で、彼女に今の仕事を辞めさせ自分と結婚して貰うのを目的としているかと思われていたが、その正体は上述の通り魔王軍の一員であり、ウィズの前に現れたのは彼女を倒して魔王軍幹部の座を奪うためだった(なお初対面時にローブを脱ごうとしたのも、胸に彫られている魔王軍の紋章を見せるのが目的だった)。

だが、冒険者時代に活躍し過ぎたせいで周りから恐れられナンパすらされた事がなかったウィズは、デュークの一連の行動を求婚だと思い込み、カズマもウィズの浮かれ様にあてられたのかすぐには違和感に気付けなかった(バニルは見通す能力により唯一気付いていたが、真実を知ったウィズの怒りと屈辱の超極上の悪感情を得るために、その時まで黙っていた)。

幹部を何人も倒したカズマ達が住んでいる事で、アクセルの街が魔王軍の最重要攻略拠点になろうとしている事をデュークの口から知ったウィズの怒りの魔法を喰らい、遂に降参したかと思いきや何と最後の手段としてリッチーへと成る禁術を自らに施した。

…だがアクアの『セイクリッド・ターン・アンデッド』であっという間に弱体化させられ、最期はウィズの『ドレインタッチ』『エクスプロージョン』で止めを刺された。

コメント

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  • Re:この素晴らしい世界とハードボイルドワンダーランド

    ■88話 語呂が悪いぜ天界一武道会【前編】

    幕間その2です。 久しぶりの過去編です。 昔見たアニメで『魔法騎士レイアース』という作品に、女神ではないのですが、限りなく近い存在である『柱』として選ばれた姫がいました。その姫は世界の平和と均衡を保つ為に、祈り続けるという役割が与えられていたのですが、その姫の結末がなかなか胸糞でした。 現実世界の中学生の少女三人が異世界召喚される、まさになろうの先駆けのような作品コンセプトの元、崩壊する世界を救う為、そして、彼女たちを召喚した姫を救う為に戦う冒険活劇…なのですが、それは建前であり真の目的は、柱としての資格を失った姫の抹殺の為に、異世界召喚されていたというダークなものでした。 作中では柱と呼称されていましたが、ぶっちゃけ人身御供です。一人の人間の尊厳を犠牲に世界が保たれるという、実に救いようのない世界だった…という視聴者に最大級のトラウマを与えるオチで物語は完結します(一応、続編で大団円を迎えますが、無い方がカタストロフィに浸れて良かった) 女神=世界管理者って、本来はこの位の覚悟の上で成り立っていると思うのですが、いかんせん、このすばでは事情が異なりました。アクア様はあんなんだし、エリス様も真面目でかわいいメインヒロインとか言われてますが、地上に降りてやっていることはほとんど暴れん坊将軍だし、女神という概念を親しみやすく、あるいは敷居を低くしたという意味では、このすばは本当に価値観を変えてくれた作品だと思います。
  • Re:この素晴らしい世界とハードボイルドワンダーランド

    ■89話 語呂が悪いぜ天界一武道会【後編】

    この話を書き終わってから、 『ドキッ女神だらけの水泳大会』というチープなサブタイを思いつき、そっちを構想しておけば良かったなと後悔しています。 きっと水着姿のエリス様を見ても、むっつりなムコロシなら『クリスの格好の時とさほど変わらないし、小説という文字媒体で水着になられても…』とメタい発言をしてくれたでしょう(それでも欲情するでしょうけど) …いや、待てよ。水泳大会となると、水の女神であるアクア様の得意の自由形の潜水で独壇場になってしまう。何かそれはすごい嫌だ… あっ…そうか、自由の女神様が同じレーンで競ったら、飛び込んだ瞬間、飛び込み台が破壊されプールに超高波が発生し、アクア様がプールサイドに打ち上げられるか、溺れてしまう。実に花山薫の水泳の授業と同じ展開となってしまっていたかもしれません。 しまった…めっちゃ面白そうだったのに、色々と惜しい事をしました。
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