概要
赤い瞳が特徴の、生まれつき魔法使いとしての高い才能(ずば抜けた魔力や知力など)を持つ人種。基本的に黒髪で、身に付ける物も闇色の物を好む。
公式イラストや漫画版などを見る限り女性は約2名を除いて、皆さん立派なものをお持ちである。
職業柄なのか、里の人間全てが重度の中二病を患っているので、一般的には変人の集まりとして知られ、先の読めない言動から魔王軍には嫌われている。
また売られた喧嘩は必ず買い、戦闘には一切容赦をしない武闘派集団なので、魔王軍や紅魔の森のモンスター達から恐れられている。
初対面の相手には「我が名は◯◯! アークウィザードにして◯◯! やがては◯◯となる者!」と、大仰なポーズを取りながら名乗るのがお約束。
ネーミングセンスも変わっており、現代日本人の少年少女が学校生活でつけられるあだ名の様な名前がひらがなで表記される。『剣と魔法の世界』の人名としてはなんとも珍妙だが、紅魔族から見れば一般人の方が変な名前に見えるらしい。これが文化の違いなのか……。
生まれた時から体のどこかに、『バーコード』と呼ばれる縦縞模様の刺青がある。
その始まりに転生してきた日本人が関わっているためか、建築様式やその内装、生活風景や文化などには昭和日本の田舎村の様な懐かしい趣がある。
起源
大昔に魔法科学大国ノイズに転生してきたチート能力を持つとある日本人科学者(機動要塞デストロイヤーや『世界を滅ぼしかねない兵器』などを作った当人)が、魔王軍に対抗するために作った改造人間。
感情が昂ぶると光る赤い瞳や、バーコード状の刺青は被験者達の希望でついでに施されたもので、特に深い意味は無い。なお『紅魔族』という種族名は、瞳の色に合わせて名付けられた。
上述のネーミングセンスも検体番号の代わりにテキトーに付けたあだ名が定着し、後世まで受け継がれたものである。
ちなみに紅魔族改造権は、ガチャポンの三等賞の景品(一等賞はプレイスケーション、二等賞はゲームガールカラー)。なお被験者達は、(科学者曰く「改造後は記憶が消える」にも拘わらず)割とノリノリで人体改造を受けてくれた模様。
紅魔の里の名所
- グリフォン像
グリフォンを魔法で石化させただけの像。若者達の待ち合わせスポットに人気。
- 猫耳神社
猫耳スクール水着少女のフィギュアが、御神体として祀ってある神社。御神体は、かつて紅魔族の先祖がモンスターから助けた旅人が、「自分の命よりも大切な御神体」だとして礼代わりに捧げた物(神社についても、その旅人から教えられた)。
- 聖剣が刺さった岩
鍛冶屋のおじさんが観光客寄せに作った。選定の剣の様に聖剣に相応しい人物かどうかを試す事が出来るが、挑戦は有料で1万人目で抜ける細工がしてあるというインチキ商売である。
- 願いの泉
斧を捧げれば金銀を司る女神を召喚、コインを投げ入れれば願いが叶うという噂の聖なる泉。なお投げ入れられた斧やコインは、鍛冶屋のおじさんがリサイクルしているらしいので、この噂を流したのは誰かは言わずもがなであろう
- 全てを見通す展望台『バニルミルド』
超強力な遠視の魔法がかけられている魔道具。魔王の娘の部屋が覗ける、ニートに人気の観光スポット。
- 大衆浴場『混浴温泉』
混浴でも温泉でもないただの銭湯。
- 喫茶店『デッドリーポイズン』
ただの喫茶店。
- 酒場『サキュバス・ランジェリー』
ただの酒場兼宿屋。めぐみんの同級生ねりまきが接客をしている。
- 女神が封じられた地
“レジーナ”という傀儡と復讐の女神が封印されていた。マイナー過ぎて名前は忘れられたのだが、めぐみんが初めて爆裂魔法を使った際の衝撃で封印が解かれた後に、魔王軍の幹部の1人であるダークプリーストに召喚される事となる。
- 邪神の墓
怠惰と暴虐の邪神・ウォルバクが封印されていた。なおウォルバクは元は別の土地に封じられていたのだが、めぐみん達の先祖が「邪神が封印されている土地なんて格好良い」として、わざわざ紅魔の里まで移して封印し直したとの事。
- 地下格納庫
上述の転生してきた日本人科学者が作った、兵器やゲームの保管庫。誰にも解く事が出来ない封印が施されている。
- 謎施設
地下格納庫の傍にある用途も目的も謎のコンクリート製の研究所。実際はゲームの製作所。
魔法学校『レッドプリズン』
紅魔の里にはこの世界では珍しく学校があり、教育制度が充実している。学校名については少なくとも原作・スピンオフ共に登場していないので、紅魔の里が劇場版の舞台になった事で新たに設けられた名称だと思われる。
紅魔族はこの学校で魔法について学ぶ傍ら、『スキルアップポーション(後述を参照)』などで魔法を習得するのに必要なスキルポイントを貯めていき、魔法を習得した者から順次卒業して行く。
主な特徴
- 魔法習得で卒業(通常は上級魔法)。
- 冒険者カードを里で発行。
- 成績優秀者には『スキルアップポーション』を授与。
教育内容
- おかしな通り名を防いだり、場の空気を熱くするための語彙力を養う国語の授業。
- 眼帯などのカッコいいワンポイントアイテムを作る家庭科の授業。
- 魔道具を作成するための実験の授業。
- 戦闘で最も大切な格好良さと戦闘前の台詞。
- 不利な状況を覆すフラグの立て方や、絶対言ってはいけない死亡フラグ。
- モンスターを教師が魔法で縛り生徒がトドメを刺す、『養殖』と呼ばれる安全な経験値稼ぎ。
- 仲間がピンチの時は一番格好良いタイミングで助ける。
特産品
生まれ持った強い魔力を活用して最高品質の魔道具やポーション類を作成し、里の財政を支えている。
上述のスキルアップポーションは、里の外では1本数千万エリスの値が付く希少品であり、ダクネスが愛用している鎧は上述の鍛冶屋が作った代物である。なおこれを知っためぐみんは、ポーションを学生時代にグビグビ飲んでいた事を後悔していた。
紅魔族の一覧
本編メインキャラ
- めぐみん…『この素晴らしい世界に祝福を!』のヒロインの一人。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』では主人公。
- ゆんゆん…めぐみんのライバルを自称するぼっち少女。『この素晴らしい世界に爆焔を!』ではヒロイン。
めぐみんの家族
- こめっこ…めぐみんの妹。まだ7歳だが、既に大物の片鱗を見せている。
- ひょいざぶろー…めぐみんの父親。紅魔の里でも有名なほど強い魔力を持った魔道具職人だが、作る魔道具はクセの強いガラクタばかり。
- ゆいゆい…めぐみんの母親。めぐみんとカズマをくっつけようと、様々な姦計を企てる。
めぐみんの同級生
- あるえ…自分で言ってしまう程、発育が凄い。現在は作家を目指している。カズマに小説を破かれた恨みがある。
- ふにふら…紅魔族随一の弟想いを自称するが、どどんこには「ブラコン」と一蹴されている。
- どどんこ…ふにふらと一緒にいる事が多い。自分の名乗りを忘れる程のアホの子。
- ねりまき…酒場の看板娘。夢は酒場の女将になる事。
- かいかい(CV:金澤まい)…名前だけの登場。
- さきべりー(CV:藤田咲)…名前だけの登場。
- ぽりたん(CV:本泉莉奈)
- まかろみ(CV:春野杏)
- さんさら(CV:島田愛野)
若者
- ぶっころりー…めぐみんの実家の近所にある、靴屋のせがれ。同じニートのカズマとは気が合う。そけっとに片想い中。
- そけっと…紅魔の里一番の美人。腕のよい占い師として有名。
- しこぺい(CV:安田陸矢)…クラーケンを釣る事を夢見る釣り師。
大人達
- ひろぽん(CV:最上嗣生)…族長を務めるゆんゆんの父親。めぐみんの里帰りの原因となった、迷惑な手紙を書いた張本人。
- ぷっちん(CV:酒巻光宏)…めぐみん達の担任教師。ふざけた事ばかり言っているが、生徒思いな一面もある。
- ちぇけら(CV:樫井笙人)…服屋の店主。
- ちゃかみや(CV:佐々木啓夫)…パン屋の店主。
- とろすけ(CV:青山穣)…喫茶店のマスター。
Web版
書籍版以降では上述の様なトンチキ民族だが、元々のWeb版では非常に重い設定であった。
詳細は『Webみん』の項目を参照。
余談
キャラクター名の一部は、音楽に関する要素から取られているものが存在する。
- ゆんゆん⇒『宇宙の奥の宇宙まで』歌詞「ゆんゆん」
- あるえ⇒BUMPOFCHICKEN『アルエ』
- ふにふら⇒ルイージ・デンツァ『フニクリ・フニクラ』
関連タグ
ハウリア族:他作品に登場する種族で中二病全開で振る舞う共通点がある。ただし、紅魔族と違って魔法は使えないが物理戦闘は高く、しかもこちらの族長にも美少女の娘が居る。